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世界侵略:ロサンゼルス決戦

東日本大震災からもう半年以上も経ったんですね。
地震から今日までの間に総理大臣が交代したり、なでしこジャパンが優勝したり、
大物芸能人が引退したりと、何かと話題づくめの半年だったと思うのですが、
復興速度の遅さや、日本の停滞感が半端なく、全然時間が経ってないような気さえします。

さて、話は変わりますが、今週末『4デイズ』が公開されれば、
『ザ・ライト』『カウントダウンZERO』『サンクタム』『世界侵略』など、
東日本大震災当時に公開が自粛された映画も軒並み出揃うことになります。
『かぞくはじめました』や『ヨギ&ブーブー』は劇場公開をあきらめ、
ビデオスルーになりましたが、すでにリリースされています。
残るは2本、『のぼうの城』と『唐山大地震 想い続けた32年』だけですが、
前者は来年公開されることが決まっているものの、後者は未だ目途が立たないようで…。
当時は全部観るつもりだったけど、公開延期されると熱が冷めてしまうようで、
『カウントダウンZERO』と『サンクタム』は観る気が起きなくなってしまいました。
『4デイズ』も微妙なところです。

ということで、今日は当初2011年4月1日に公開が予定されていた映画の感想です。
あまり公開延期しなきゃいけないような内容ではなかったですが、
隕石が海上に落ちて起こった津波がちょっとまずかったかな?

世界侵略:ロサンゼルス決戦

2011年9月17日日本公開。
ドキュメンタリー調で撮影されたSFアクション大作。

1942年、ロサンゼルス上空で発光する謎の飛行物体25機を空軍のレーダーがとらえる。その後もブエノスアイレスやソウル、ロンドンでも未知の飛行体が目撃されたが、その真相は不明だった。そして2011年、これまで世界各国で確認されたUFO事件を通して人類を監視してきたエイリアンたちがついに侵略を開始し、ロサンゼルスで海兵隊と市街戦を繰り広げる。(シネマトゥデイより)



宇宙人がロサンゼルスを襲撃するという内容から、
SF映画のように思いますが、どちらかといえば戦争映画に近い印象を受けます。
国威発揚のため、アメリカ海兵隊のPR映画のために製作されたような内容で、
もともと戦争映画として企画されているような気がします。

本作は1942年の事件「ロサンゼルスの戦い」が題材になっています。
「ロサンゼルスの戦い」は太平洋戦争の最中、ロス上空に未確認飛行物体が飛来し、
それを日本軍による攻撃だと思ったアメリカ軍が対空砲火で迎撃、
アメリカ西海岸がパニック状態になったという事件です。
しかし日本軍の記録にはそんな事実は一切なく、未だに真相は不明。
面白いのは、戦後に「あれは宇宙人(UFO)だった」という説がささやかれ、
アメリカではそれが通説になっているということ。
どう考えても、日本軍が何か仕掛けたと考える方が合理的なのに、
宇宙人飛来説の方がアメリカ人にとっては真実味を感じられるということです。
それほどまでにアメリカ人は、常時戦争状態にもかかわらず、
本土が他国に襲撃されるようなことはあるはずがないと思っているということです。
もし本土を襲えるような者がいるとするなら、宇宙人くらいだと思っているでしょう。

つまり本作は、アメリカを舞台にした本土決戦の戦争映画を撮るという案が先にあり、
仮想敵兵として宇宙人が選ばれたんじゃないかと思うんですよ。
そう思った理由は、本作の宇宙人がけっこう弱いからです。
外見はヒューマノイドで、武装した兵隊みたいだし、
武器も光線銃やライトセイバーのようなSFっぽいものは使用せず、実弾兵器のみです。
他のSF映画に出てくるような高度な科学力や身体力を持ったエイリアンに比べると、
かなり弱い、…というか人間の軍隊ぽいです。
だから、本当は外国を相手にした本土防衛戦を撮りたかったけど、
地球上にアメリカに攻め入れる国なんてあり得ないと思っているので、
代用として宇宙人を敵にしたんだと思います。
宇宙から飛来するのに、律儀に海岸線から攻めてくるのもそのためでしょう。
そもそも地球人殲滅に来た宇宙人が市街戦をする必要なんて全くないし…。

そんなあまり強くない宇宙人たち。
陸上戦だけなら米軍と互角かそれ以下の軍事力だけど、
後に投入される完璧な統制の無人爆撃機がなかなか強く、
アメリカ空軍を圧倒し、ロサンゼルスを制圧してしまいます。
しかし無人爆撃機は遠隔操作なので、敵司令部の制御装置を破壊すれば全て墜落。
しかも司令部の守りの弱さ、脆さは半端ではなく、全く詰めの甘い宇宙人です。
よくその程度の科学力で他の惑星に侵攻はじめたものだと思います。
というか、敵のコアを破壊して絶望的な戦況をひっくり返すってのは、
侵略型SFの常勝パターンですが、いい加減飽きました。

テレビスポットでは「2時間ノンストップの銃撃戦」という謳い文句の本作。
実際は上映時間が2時間もないのですが、上映中はほぼ銃撃戦の連続で、
その謳い文句が大げさとは感じないほどです。
なので「看板に偽りなし」なのはいいが、ずっとドンパチが続く映画が面白いかどうか…。
ちょっとストーリー性がなさ過ぎて、薄っぺらく感じちゃうかな。
しかもドキュメンタリー調の撮影で、従軍カメラマンが撮ったような映像になっており、
臨場感を演出しているのでしょうが、手振れが酷く、状況が見えにくいです。
ただでさえ登場人物は同じような軍服姿で識別が難しいのに…。
荒い画像で誰が誰だかわからないと、さらにストーリーが薄っぺらく感じます。

そのストーリーですが、西海岸から上陸してきたエイリアンを殲滅するために、
米軍はロサンゼルスの街ごと空爆することを決めるが、
空爆予定地区に民間人が数名取り残されており、その民間人を脱出させるために、
ナイツ二等軍曹(アーロン・エッカート)らの小隊が遣わされるという単純な話。
アメリカ市民、民間人を守るためにアメリカ海兵は命も惜しみませんよ、
…って感じのわかりやすいPR映画です。
助けられる民間人も献身的に海兵に協力するというプロパガンダ丸出しの映画。
まぁボクらにとってもアメリカは同盟国で一応味方だと思っているので、
そんなに悪い気持ちはしませんが、ちょっと兵士を美化しすぎな気はしますね。
実際はアメリカは本土決戦の経験はなく、侵攻ばかりしてますから、
このように何人もの兵士を犠牲にしてでも数人の民間人を守ってくれるのかは疑問です。
ひとつ思ったのは、幼い子どもや婚約者がいる人は軍隊に入らない方がいいし、
上官もそんな兵士を戦場に向かわせるべきじゃないです。

ボクはSF映画として観たので、ちょっと物足りない気がしましたが、
仮想戦争映画として、ミリタリー好きな人にはたまらない映画かもしれません。
ボクも本作の便乗映画『スカイライン-征服-』よりかは幾分楽しめたかな?

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