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グリーン・ランタン

なんだか今週末は観たい映画が固まってたくさん公開されるなぁ…、
…と思ったら、明日17日から25日まで「シルバーウィーク」ってことになってるんですね。
今年は日程が悪く、大型連休にならないので気づきませんでした。
それでも映画業界はちゃんとシルバーウィーク用の公開スケジュールを組むんですね。
だけど本当に大変なのは、シルバーウィーク翌週の10月1日公開の映画です。

シルバーウィークの今週末公開される観たい映画は4本。
これでも結構多い方ですが、10月1日はなんと7本もあります。
その翌週も4本ほどあり、きっと全部は観れません。
何故だかはわからないですが、10月は映画の公開本数自体がやけに多い気がします。
観たい映画が全く公開されてない時から思えば、これほどありがたいことはないですが、
ちょっと困るのは、新作の公開ラッシュによって、作品の回転率が上がり、
人気のない作品がすぐに公開終了に追い込まれてしまうことです。
観ようと思った時にはもうやってない…、なんてことになりそうです。

ということで、今日は人気のない映画の感想です。
10月1日の新作ラッシュに押し出されて上映終了しちゃうかも…。
興味ある人はお早めに。

グリーン・ランタン

2011年9月10日日本公開。
アメコミ大手DCコミックのヒーロー作品を実写映画化したアクション大作。

見習いパイロットのハル(ライアン・レイノルズ)はある日、リングのパワーに導かれ、「グリーン・ランタン」のメンバーとなる。自信家の彼も、当初は宇宙最強の武器とうわさされるパワーリングの力と宇宙の番人役としての務めに戸惑っていた。だが、恋人(ブレイク・ライヴリー)や仲間を守るため、戦いに身を投じていく。(シネマトゥデイより)



全米初登場1位デビューした本作ですが、日本ではまさかの初登場10位…。
アメコミ映画は日本で人気がないのはわかっていたとはいえ、
ここまでの低調な結果はさすがに予想外でした。
全米でも1位だったとはいえ、満足いくほどの興収ではなかったようです。
ちょっと今年はアメコミ映画が多すぎましたからね。
アメコミ映画好きのボクにとっては楽しい年でしたが、
さすがに食傷気味になったという意見も多いです。
DCコミックの親会社ワーナーは年1本ペースでアメコミ映画を公開しており、
2011年分が本作だったわけですが、去年2010年分のアメコミ映画『ジョナ・ヘックス』は
日本では劇場公開すらされず、ビデオスルーとなりました。
それを思えば日本での知名度も本国での評判もイマイチだった本作を、
ちゃんと劇場公開してくれただけでもありがたいことだったかもしれません。
配給会社はこの結果ならビデオスルーしとくべきだったと思ってるかもしれませんが…。

だからといって、全然面白くない作品かといえばそんなことはなく、
VFXは派手だし、笑えるところも多いし、気軽に観れるSF映画としてはなかなかいい作品。
ただ、昨今のアメコミ映画はクオリティが高いものが多く、
特にDCコミックの『ダークナイト』はアメコミ映画史上最高評価の作品なので、
本作にかかる期待も尋常ではなかったけど、その要求に応えられなかった感は否めません。
ヒネリの効いたシリアス路線やブラック路線のアメコミ映画が好まれる傾向の中で、
それらのアメコミ映画に比べると、ストレートすぎるというか、
脚本が若干チープかなと感じなくもないです。

「グリーン・ランタン」は個人のヒーロー名ではなく、いわば宇宙警察の名前。
総勢3000人以上いて、各々自分の持ち場(セクター)を守護しています。
地球を含むセクターの担当だったグリーン・ランタンが宇宙人アビン・サー。
彼の死により後任に選ばれたのが地球人ハル・ジョーダン(ライアン・レイノルズ)で、
本作の主人公です。
ハルがグリーン・ランタンになる経緯など、ヒーローの設定は、
アメコミヒーロー映画としてはちょっと風変りというか、異端的な内容ですよね。
だから斬新な設定のアメコミ映画として新鮮で面白そうに思いますが、
アメコミ映画としては異質でも、SF映画としては王道な展開なので、
映画としてはありきたりな印象を受けるかもしれません。
特にSF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズとかなり類似点が多く、
宇宙の守護者「ガーディアン」や宇宙警察「グリーン・ランタン」は、
まさに銀河共和国元老院やジェダイのような組織を彷彿とさせ、
堕ちたガーディアンが使う恐怖の力「イエローパワー」は、さながらフォースの暗黒面。
なので『スター・ウォーズ』の二番煎じという印象を持ってしまいます。

SF映画、スペースオペラとしてはありきたりなものですが、
アメコミ映画としては世界観が壮大すぎるのも人気薄の原因かな?
ひょんなことから市井の人がスーパーヒーローになり自警活動をする、
というのがアメコミヒーローのパターンですが、
本作の主人公ハルは、ほかのアメコミ映画の主人公よりも一般人な印象なのでいいけど、
ヒーロー「グリーン・ランタン」としての自警活動の規模が大きすぎます。
ヴィランも凶悪犯罪者どころではなく、地球を滅ぼせる力を持った最強最悪の宇宙人です。
そんな宇宙規模の化け物と単身戦えるヒーローというのは、
アメコミヒーローの魅力である親近感が感じにくいです。

また、その最強最悪の宇宙人パララックスが本作のメインのヴィランなのですが、
もうひとり、地球人のヴィラン、ヘクター博士(ピーター・サースガード)も登場します。
ヘクターはパララックスの「イエローパワー」に汚染され、特殊能力を得た地球人ですが、
はっきり言ってパララックスと格が違いすぎる超小物。
ハルはパララックスの脅威が迫る中で、ヘクターとも対峙することになりますが、
まさに大事の前の小事、ヘクターとの戦いは全然盛り上がれません。
というか、ヘクターだって普通のアメコミ映画ならメインでもおかしくないヴィラン。
パララックスの規模が大きすぎるんですよ。
今回はヘクターとの対決に絞って、ハルを地球で自警活動をするヒーローとして描き、
次回作以降でパララックスと対決させればよかったんじゃないかな?
例えるなら『ファンタスティック・フォー』の1作目でギャラクタスが出るようなもので、
本作は1作目から大風呂敷を広げすぎです。

と、脚本や設定には不満はあるものの、
異端なアメコミヒーローとして興味深いところもあります。
イマジネーションを何でも具現化してしまえる反則的な能力は、
何でもアリかよと思う反面、同じ能力のグリーン・ランタン同士のバトル(訓練)では、
相手の出したものに対応してこちらも出すというような駆け引きが見られ、面白いです。
またシークレット・アイディンティティの扱いが適当なのも笑いました。
コスチュームも今までにないほどVFXが使用されていて、一見の価値はあります。
アメコミ映画ファン以外にはオススメできないけど、ファンなら観ておくべき作品です。

さて、年一でDCコミックのアメコミ映画を公開するワーナーですが、
いよいよ来年は「バットマン」最新作『ダークナイト・ライジング』が公開。
前作を超えるのは難しいでしょうが、きっと素晴らしいものになるはず。
再来年は「スーパーマン」最新作『マン・オブ・スティール』が公開となり、
日本でもメジャーなヒーローが連続で登場します。楽しみです。
もちろん本作『グリーン・ランタン』も三部作計画で製作されており続編の可能性も。
ただ本作の評価が続編の企画にどう影響するかわかりませんが…。
ぶっちゃけ、ボクは続編は実現しなくてもいいと思っています。
それは今回の出来が悪かったからではなく、主演のライアン・レイノルズは、
マーベル・コミックのアメコミ映画『デッドプール』でも主演予定だからで、
ボクはどちらかというとそちらの方を期待したいしているので、
彼が『デッドプール』に集中できる状態になるのが一番いいと思っています。
それにしても、DCとマーベル双方で主演を務めるなんて前代未聞じゃないですか?

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