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ライフ -いのちをつなぐ物語-

今日はほぼ一日中台風の暴風域に入っていたので大人しく家にいました。
2週間前に今日公開の『くまのプーさん』を観に行く約束をしてたんですが、
予想外に台風の足が遅く、どうも当日直撃しそうなのでお流れに…。
今日はとりあえずDVD見たり、テレビ見たりしながらダラダラ過ごしました。

テレビといえば、最近は動物番組を見る機会が増えました。
もともと動物は好きだし、動物番組が増えているのもあるけど、
一番の原因は地デジ化したことです。
なんだか地デジになってからテレビで人間を見るのが鬱陶しくなってきました。
地デジ化したことで映像がクリアになったのはいいのですが、
人間は粗が目立つようになり、逆に汚く見えます。(肌荒れとか厚化粧がわかる。)
なので自然とテレビで人間を見ることを避けるようになり、
ザッピング中に止まるのは人間のあまり出ない番組になりがちです。
で、それがネイチャー・ドキュメンタリーなど動物番組になります。
動物や風景はクリアな映像の方がやっぱりいいですね。

ということで、今日はテレビ局が製作した動物番組の劇場版の感想です。

ライフ -いのちをつなぐ物語-

2011年9月1日日本公開。
イギリスのBBCが製作したネイチャー・ドキュメンタリー。

南極では、天敵から襲われない氷に覆われた海の上を子育ての場に選んだ母アザラシが子育てを開始。一方、エチオピアのシミエン山地では、骨も溶かす強力な胃液を持っているヒゲワシが、大きいサイズの骨を食べやすくするため、高所から岩場に落として割っている。そしてケニアの草原では、とても珍しいチーター三兄弟が協力して獲物を狙う。(シネマトゥデイより)



本作は映画として撮られたものではなく、
イギリスの公共放送BBCがテレビ放映のために撮ったものを、
劇場用に再編集し、それにナレーションを付けたものです。
元となったBBCのネイチャー・ドキュメンタリー番組『Life』は、
2009年に1回1時間、全10回放送したテレビシリーズでした。
その各回のオイシイところを抽出して、約1時間半にまとめたのが本作です。
(もしかしたら、映画としてこれだけ大々的に公開しているのは日本くらいかも?)

そんな経緯で、膨大な映像のいいとこだけを次々つないだ編成になっていて、
かなりの数の動物のすごいシーンが次から次にポンポン流されます。
眠たくなりがちなネイチャー・ドキュメンタリーですが、
本作は凄まじいテンポだし全編見どころばかりなので、
疲れるくらい内容が濃く、瞬きすらも惜しいほどです。
どの動物のエピソードも感動しましたが、とにかく取り上げられる動物の数が膨大すぎて、
今感想を書くのに、どんな動物が出ていたか思い返すのが大変なくらいです。

登場するのは哺乳類だけでなく、虫、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、
さらにはハエジゴクという植物までが紹介され、動物に限らず生物全般に及びます。
また地域も陸海空問わず、世界中で撮影されています。
日本からも北国に棲むニホンザルが登場し、温泉につかるエピソードが紹介されます。
日本人にとってはよく知られたエピソードですが、
欧米人にしてみたらエキセントリックなエピソードなのかもしれませんね。

膨大な面白エピソードの中で、一番印象的だったエピソードは、
コモドドラゴンが水牛を捕食するエピソードです。
どんな方法で巨大な水牛を殺すのかはここでは書きませんが、
とても正気の沙汰とは思えない気の遠くなるような方法で、興味深いです。
他にも不思議な生態で面白かったのは、農業をするアリと、
木の上でオタマジャクシを育てるドクカエルです。
なんというか、大変なだけであまり理にかなってない生態のように見えて、
なんでこんな進化の道を進んだのか不思議でした。
逆に効率的で感心したのは砂の膜を作って追い込み漁をするイルカ。
最近、巻貝に魚を追い込むという漁をするイルカがいるなんて報道もありましたが、
本当にイルカは頭がいいですね。
あと3匹でチームを組んで狩りをする珍しいチーターのエピソードです。
本来は単独で狩りをする動物らしいのですが、協力することを覚えたようで、
まさにイノベーション、進化の過程を目の当たりにしたようです。

かわいいと思ったのは、やっぱり動物の赤ちゃんや子どものエピソード。
特に仔ゾウは危なっかしくて愛おしくなります。
崖に棲む仔山羊がキツネに狙われるエピソードのハラハラしました。
笑えたエピソードはチリクワガタの死亡遊戯。オチが最高です。
タランチュラに遭遇したコイシカエルの逃げ方も可笑しかったです。
全体的に動物の残酷さとか怖さは抑えた編集になっていて、
悲しくなるような可哀そうなシーンは皆無です。

映像的に面白かったのは、なんといってもハネジネズミとトカゲの追いかけっこ。
小動物視点で、まるでモータースポーツのような臨場感たっぷりの映像で、
どうやってこんなの撮ったんだろうと感心します。
道具を使ってヤシの実を割るサルとか、ザトウクジラの求愛とか、
エピソードとしては弱い(メジャーすぎる)ものでも、その撮り方がすごいので、
それを撮った人の労力・忍耐力が慮(おもんぱか)られ、興味深いです。
カメラマンの努力だけでなく、最新の撮影機材によって撮ることができるようになった
世界初の映像が15シーンもあるそうです。
でも、つまりそれ以外のシーンは既出映像の使いまわしなのかもしれませんね。
たしかにどこかで見たような映像がけっこうあったりします。

本作を観て、宣伝されているように「生き方が変わった」とか、
「動物から大切なことを教わった」なんてことはありませんでしたが、
地球上にはまだまだ知らない面白い生態の生き物がいて、
それが観れることに感謝したいと思うと同時に、
この生き物の多様性は後世に残しておくべきだと感じました。
松本幸四郎・松たか子親子のナレーションは、逆に生き物の普遍性を強調する内容で、
多様性の素晴らしさを感じたボクとしては、ちょっと違うかなと思いました。
それに映像を観れば大抵の状況は理解できるのに説明過多すぎ、喋りすぎだとも思います。
きっと映像だけでなく録音にも力を入れていたはずなので、
ナレーションでそれが阻害されるのはあまりよくないです。
英語版はダニエル・クレイブがひとりでナレーションを担っていますが、
日本語版はふたりなので、その分ナレーションを増やしたのかもしれませんね。

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