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ピラニア3D

もう夏も終わりですが、今年も泳ぎに行けずじまいです。
釣りで一度だけ海に行ったんですが、海水浴はできませんでした。
今年は旅行も行けなかったし、何もない夏だったなぁ…。
でも節電等の影響もあって、ホントに暑さの厳しい夏だったから、
秋が恋しいというか、夏の終わりがこんなに嬉しいのも初めてかも。

ということで、今日は海水浴場が修羅場になる夏らしい映画の感想です。

ピラニア3D

2011年8月27日日本公開。
1978年の『ピラニア』を3D映画としてリメイクしたパニック・ホラー。

大勢のバカンス客が押し寄せ、大学生たちがハメを外すアメリカ南西部、ビクトリア湖畔の町。地元の女性保安官ジュリー(エリザベス・シュー)は、前日から行方がわからなくなっていた老人の死体を岸辺で発見する。その死体は、ゾンビのように変わり果て、普通の事故では考えられない残酷なありさまだった。



3D映画が嫌いで、なるべく避けるようにしているボクですが、
今年、あえて3Dで観ておきたいと思った映画が2本ありました。
一本は『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(以下TF3)、もう一本が本作です。
『TF3』を3Dで観たかった理由は、『アバター』で3D映画の第一人者になった
ジェームズ・キャメロン監督が手放しに大絶賛していたため。
本作はその逆で、キャメロン監督が強烈に大批判していたため、興味をそそられました。
というのも、ボクは絶賛された『TF3』をそれほどいいとは思わなかったので、
逆に批判された本作は面白いかもしれないと思ったからです。

キャメロン監督は本作に対し「こういう低俗な映画が3D映画をダメにする。」と批判。
「まるで70~80年代に量産されたひどいホラー映画を思い出した。」と苦言を呈します。
実はこれ、本作を鑑賞もしないで言ってるんですよね。
『ソウ ザ・ファイナル』や『ファイナル・デッドサーキット3D』など、
この手の低俗な3D映画なんてたくさんありますが、なぜ本作だけを目の仇にするのか。
それは本作とキャメロン監督には浅からぬ因縁があるからです。
その因縁も本作の興味深いところです。

本作は1978年にヒットしたパニック・ホラー『ピラニア』のリメイク。
そのオリジナル版『ピラニア』の続編『殺人魚フライングキラー』を撮ったのが、
実はキャメロン監督で、それが彼のデビュー作でした。
しかし当時新人だった彼は満足な撮影をすることができず、
『殺人魚~』は彼の触れられたくない黒歴史になります。
しかしこの度『ピラニア』がリメイクされることになり、
しかも彼が普及を提唱するデジタル3D映画ということで、
必然的にその黒歴史にも注目が向きます。
キャメロン監督はそれが我慢ならなかったのでしょう。
彼の言う「70~80年代に量産されたひどいホラー映画」とは、
彼のデビュー作『殺人魚~』のことに他なりません。

キャメロン監督が世界一の監督として絶頂を極める今、
『ピラニア』がリメイクされるのはおそらく偶然ではなく、
意図的に行われているのは間違いないでしょう。
もちろんキャメロン監督の話題性に便乗するという意図もあるでしょうが、
それ以上に、彼の鼻をへし折ってやろうという悪意を感じます。
彼は自分が推奨する撮影方法(3Dカメラによる撮影)で撮られた3D映画しか認めておらず、
特に2D撮影したものをポスプロで3Dに変換した3D映画をことあるごとに貶します。
その自己中心的な姿勢には、ちょっと鼻持ちならないと思う人も多いはず。
本作は、そんな完全に天狗になっているキャメロン監督に対する反感から、
あえて彼の黒歴史『ピラニア』を彼の嫌いなポスプロ型3Dでリメイクという、
嫌がらせみたいな映画を企画したんだと思います。
本作がオリジナル版『ピラニア』よりも『殺人魚~』に近い内容なのもそのためでしょう。
まんまと釣られたキャメロン監督は必死に本作を批判しましたが、
本作側からすればしめたもので、批判されたことを宣伝に利用しています。
そしてボクもその宣伝にまんまと釣られました。

そんな経緯なので、先に本作の3D技術の感想から書きます。
キャメロン監督の肩を持つわけではないけど、やはりポスポロ型3Dはダメです。
『タイタンの戦い』や『エアベンダー』のように、急きょ3D化されたわけではなく、
はじめから3D化することを念頭に撮られているため、演出面や明度は問題ありません。
しかし2D無理やり3D化し奥行きを持たせると、どうしても焦点が不自然になりボヤケます。
特にピラニアなど素早く動くものの残像が酷いです。
オリジナル版では魚影程度しか描かれなかったピラニアが、
技術進歩でCGIで明瞭に描けるようになったのに、動くとボヤケてしまうのは残念です。

内容は前述のように『殺人魚~』に近い物語です。
突如現れた新種のピラニアが、人を襲い、それにいち早く気付いた保安官が、
海水浴イベントの中止を訴えるも、主催者が相手にせず、
結局ピラニアにリゾート海水浴場を襲われ大惨事になるが、
最後は船で遭難している息子を助けて、めでたしめでたし…、というもの。
主人公の保安官の性別が変更されたり(本作は女性でエリザベス・シューが演じます)、
ピラニアが軍用生物兵器から、ピラニアの祖先パイゴセントラスに変更されたりと、
細かい設定の変更がされていますが、最も大きな変更はエログロ度のアップでしょう。
特にゴア表現のパワーアップが著しく、本格トーチャー・ポルノも真っ青のグロさです。
宣伝で「朗報!この衝撃映像で奇跡のR15指定!」と謳われていますが、
まさにその通りで、よく18禁にならなかったものだと驚きました。
レイティングは残酷表現よりも性的表現の方を重視しているのかな?

そんなわけでエロさはそれほどでもないです。
オリジナル版に比べると量は飛躍的に増えたけど、せいぜいトップレス。
それもモデルのような完璧すぎるプロポーションの女の子の裸ばかりで現実味がないし、
澄みきった青空の下では健康的すぎてエロさは感じないです。
女性2人が全裸で水中を泳ぐシーンなんかは、本当に天女のようで芸術的ですらあります。
これが低俗ならば、『TF3』冒頭の執拗なヒロイン足なめカットの方が低俗ですよね。
低俗といえば、ピラニアからイチモツが食いちぎられるシーン。
CGIとはいえモロにイチモツが映ってるし、R15ではやりすぎな低俗さだと思いましたが、
意外にも女性客のリアクションが大きく、女性はあんなのが好きなんだなと思いました。

物語は全く意外性も何もないものではあるけど、
ピラニア襲撃シーンの演出が絶妙で、なかなかドキドキします。
ラストでピラニアの対処法がわかったと思ったら、
ピラニア衝撃の生態が発覚し、物語は次回作へと続くようです。
続編『ピラニア3DD』は全米で今秋公開され、
次回は日本でもそんなに待たされることなく来年早々に公開される模様。
でも本作は面白かったけど、この手の作品の続編が前作を超えた試しはないですよね。
ピラニアがパワーアップするだけではダメなことは、
オリジナル版『ピラニア』の続編『殺人魚~』の例を見れば明らかです。
新しい切り口で描かれることを期待します。
全米では来週末に『Shark Night 3D』という映画が公開されるそうです。
『ファイナル・デッドサーキット』の監督最新作らしいので、
本作に負けず劣らずエグそうですが、こちらは日本公開は難しそうかな?

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