ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

シャンハイ

最近、自分が徐々に右傾化しているのを感じます。
東日本大震災とか、リベラルな民主党政権への失望の影響もありますが、
特に領土問題、円高、文化摩擦など日本を取り巻く国際情勢から、
憂国の思いが強くなりました。
もともとは若干左寄りだったんですが、
あまりにやられっぱなしの日本を目の当たりにすることで、
教育で植えつけられた自虐史観の洗脳が解け始めたんだと思います。
それによって何か大きく変わったということはありませんが、ひとつ実感できることは、
(太平洋戦争もの)戦争映画を平気で観れるようになったことです。
一昔前は自虐史観が邪魔をして観るに堪えられなかったんですが、
「今の日本とは関係ないもの」として、普通に楽しめるようになりました。
今年は『太平洋の奇跡』『日輪の遺産』『聯合艦隊司令長官 山本五十六』と、
太平洋戦争を時代背景にした大作日本映画が豊富、
うち2本はこれから公開となりますが、今から楽しみです。
さらに右傾化が進むと、今度は自慰史観が邪魔して楽しく観れなくなるかもだけど…。

ということで、今日は太平洋戦争前夜を時代背景にした米中合作映画の感想です。

シャンハイ

2011年8月20日日本公開。
太平洋戦争勃発前夜を描く米中合作サスペンス。

1941年、アメリカ諜報(ちょうほう)部員のポール(ジョン・キューザック)は、太平洋戦争勃発(ぼっぱつ)前の不穏な空気が漂う上海の地を踏む。彼は親友の死の真相究明のためやって来たが、やがて中国とアメリカ、そして日本を取り巻く巨大な陰謀の真相に迫っていく。ポールの周りには、常に彼を執拗(しつよう)に追い回す日本人将校タナカ(渡辺謙)らの存在があり……。(シネマトゥデイより)



日本が真珠湾を攻撃する前夜、列強諸国が租界を作った魔都上海を舞台にした本作。
米英仏に加え、共同租界のドイツ領事館、日本がお互いの出方を探りながら睨み合い、
中国人の反日レジスタンスがテロ行為を繰り返す混沌とした状態。
上海租界は第二次世界大戦中のややこしい国際関係が凝縮された都市で、
そこを舞台にした本作も、かなりややこしい人間関係になっていて、
序盤は物語についていけるか不安でした。
でも本質はその上海租界で起きた殺人事件を解決するというサスペンス映画であり、
アメリカ人男性と中国人女性のロマンス映画です。
戦争下の世界情勢を描きたいというような、堅苦しい戦争映画ではないので、
実際はそれほど複雑な物語ではないです。
殺されたのはアメリカのスパイであり、日本軍の動向を探る途中で殺人にあったため、
国家的な陰謀絡みの殺人事件かと思いきや、真相がわかればなんのことはない、
単なる痴情のもつれだった…という展開です。(←これ、ネタバレ。)

ただわざわざ戦時中の上海租界を舞台にしているし、
それが戦勝国アメリカと中国の合作なわけだから、
戦争の描写に関しては、当然ポツダム宣言ばりに一方的な内容です。
特に中国の意向が強いのか、日本軍は猟奇的な鬼畜として描かれ、
わざわざ内容と関係ない南京事件の話まで持ち出します。
反日的な内容であるのは否めません。
ボクはまだ日本の戦争行為を肯定するほど右には寄ってないので、
当時の日本軍なんて自分とは無関係と思ってるし、どんな描かれ方しても平気だけど、
中国人レジスタンスに殺された日本人の死体スチールを、
憂さ晴らしのようにこれ見よがしに挿入してくるサブリミナル的な演出は、
中国の反日プロパガンダのようでちょっと不愉快です。

香港映画や中国映画で反日をやる分には「勝手にすれば?」って感じだけど、
世界中の人が観るハリウッド映画で、中国のプロパガンダをするのは勘弁してほしい。
(アメリカ視点での反日なら仕方ないけど…。)
その作品に渡辺謙とか菊地凛子とか日本人俳優が出てしまうと、
鑑賞した外国人からすれば、この作品に日本のお墨付きを与えてしまうというか、
南京事件などの中国側の主張を日本が認めているように思われかねないです。
ただまぁこんな内容でアジア人ばかり出演している映画を、
アメリカ人含め外国人が観たいと思うかは甚だ疑問で、
結局日本人か中国人くらいしか観ないんじゃないかと思われます。
特にヒロインがコン・リーでは、欧米人は魅力を感じないんじゃないかな?
(もちろんあんな年増女では日本人も魅力を感じませんが…。)
全米では今秋公開なので、まだどんなリアクションがあるかわかりませんが、
ジョン・キューザックのファンがどれだけいるかが成否のポイントでしょうね。

しかし、日本兵を鬼畜のように描く外国映画は多いですが、
そう描かれれば描かれるほど、今の大人しく礼儀正しい典型的な日本人像とは、
齟齬を生じて不自然に思えます。
むしろ映画の鬼畜日本兵は中国人にしか見えないですよね。
(まぁ実際に中国人が演じているわけですが…。)
こんなギャップがあると、やはりこんな残虐な日本兵がたくさんいたとは考えにくいし、
こうやって中国側が主張すればするほど、南京大虐殺は捏造だという確信が強まります。
実際に日本人(渡辺謙)が演じている田中大佐だけは、
他の日本の軍人とは印象が全く違いますもんね。
でもそんな反日的な本作だけど、最後の田中大佐の扱いだけは、
日本に花を持たせてくれたように思います。
反日映画であっても中国人が日本人に殺される作品は中国国内でもなかなかウケません。
巨額な製作費を回収するためには日本市場に頼るしかなく、
日本の観客を敵に回しきれなかったのでしょう。

巨額な製作費がかかっているだけあって、
タイに再現された上海租界のセットはなかなか趣があります。
これは一見の価値ありだと思います。
そのためキャストに気が回らなかったのかヒロインがイマイチなため、
ロマンス映画としては全く観れたもんじゃないですが、
サスペンスとしてはある意味意外な真相だったため楽しめました。
右に寄りすぎてない人であればそれなりに楽しめる作品ではないでしょうか。

最後に余談ですが、ハリウッド映画のキャスティングは、
日本人の男役は渡辺謙に、女役は菊地凛子にと、盲目的に決めている気がします。
ふたりともオスカー候補になった素晴らしい俳優だし、ボクも好きだけど、
他に日本人俳優がいないから、とりあえず彼らを配役している気がします。
最近は浅野忠信がハリウッドで頑張っているので男性俳優はいいとして、
ヒロイン張れるような日本人女優がそろそろ出てきてほしいところです。
もっと日本人俳優は英語を勉強して、ハリウッドに挑むべきです。
ロクな俳優経験のない赤西仁ですら、渡米後すぐにハリウッド映画に出られるんだから、
今ならまだ英語さえ堪能なら、そこそこ重宝してもらえるはずです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/523-1a878cab
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad