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ドライブ・アングリー

先週末の映画興行成績、上位4作品がデジタル3D映画でした。
(1位の『仮面ライダーオーズ/海賊戦隊ゴーカイジャー』は知らないけど、)
3Dで鑑賞した人の比率は、『ハリポタ』が72%、『トランスフォーマー3』が83%、
『カーズ2』が63%と、3Dバージョンを選択する人が多いみたいです。
3D映画否定派のボクからすると苦々しい結果ですが、
日本では確実に3D映画が根付いてきているようで…。

ただアメリカでの3D鑑賞比率は、『トランスフォーマー3』が60%と健闘したものの、
『ハリポタ』と『カーズ2』は40%程度で全体の半分以下となっており、
アメリカでは、3D映画は求心力を失っていると考えていいでしょう。
一時は「3D映画ならばなんでもヒットする」と思えるほどの大ブームだっただけに
もう飽きられたんでしょうね。
日本人も、アメリカ人ほど頻繁に映画を観ないので、
まだ新鮮味を感じているかもしれませんが、そのうち目を覚ますはずです。
(すべて興収における比率なので、動員数の比率だともっと下がります。)

ということで、今日はアメリカの3D映画低迷を象徴する作品の感想です。

ドライブ・アングリー3D

2011年8月6日日本公開。
ニコラス・ケイジ主演のカー・アクション映画。

カルト教団によって大切な家族を奪われ、復讐(ふくしゅう)を誓うジョン・ミルトン(ニコラス・ケイジ)は、浮気した婚約者に別れを突きつけた勝ち気なウエイトレス、パイパー(アンバー・ハード)と出会う。ミルトンは彼女と共に、次々と立ちはだかる敵対者を倒して復讐(ふくしゅう)の旅を続ける。そんな彼を追うFBIを名乗る謎の追跡者(ウィリアム・フィクトナー)、背後に迫る警察やカルト教団と繰り広げる二重、三重の攻防戦は激化していき……。(シネマトゥデイより)



本作を語るうえで欠かせないトピックスといえば、
「3D史上最低のオープニング記録をマークした」ということでしょう。
出せばとりあえずヒットすると思われていた3D映画でしたが、
本作の興行収入が製作費を大きく下回ったことで、
普通より予算をかけてまで3D映画を撮ることに疑問が持たれるようになったと思います。
お客は3Dだから観る時代は終わり、ちゃんと内容で選ぶようになったんでしょう。
いざ観てみると、バイオレンス・アクション映画としてはそれなりに楽しめる出来で、
過去最低になるほど酷いものではないように思えます。
ただ3Dによる割増料金を払うだけの価値があるかといえば微妙なので、
もし通常料金で鑑賞できるならもうちょっと動員できたような気がします。
設けるための3Dが、逆に足を引っ張っている好例ですね。
あと、前月にニコラス・ケイジ主演の『デビルクエスト』が公開されたばかりで、
お客には「またニコラス・ケイジ主演作かよ…」という心理も働いたのかも。
以上はアメリカ公開時の話ですが、日本では先週『デビルクエスト』が公開したばかり。
ニコラス・ケイジ連続登板で、アメリカ以上に「またかよ」状態ですね。

そんな日本では劇場公開を見送られてもおかしくなかった本作ですが、
そういう作品を公開する企画「日劇サマーナイト・ロードショー」に拾ってもらい、
全国各地のTOHOシネマズで鑑賞できるようになりました。
劇場は「大丈夫かよ?」ってくらいガラガラでしたが、
気になる作品だったので、上映してくれた劇場には感謝です。
何が気になったかといえば、「史上最低」ということも逆に惹かれるものですが、
デジタル3D映画が出始めた頃、『ファイナル・デッドサーキット3D』という映画があり、
それを観た時に「3Dという表現方法はカー・アクション映画に向いている」と思ったので、
本作のような3Dカー・アクションが登場するのを待ってたんですよ。
でもそのことに関しては、あまり期待していたようなものではなかったかと…。
カースタント・シーンのカットが目まぐるしく変わるので、
3Dの持ち味である空間的な表現がイマイチ活かされていませんでした。

ただ、3Dの使い方としては期待ハズレでしたが、
カー・アクションとしてはなかなかよかったです。
特にカースタントがド派手なわけではないですが、
使われている車種が69年型ダッジ・チャージャーやシボレー・シェベルなど、
クラシック・カーが惜しげもなく使われているのはセンスがいいです。
アメ車ってかっこいいというか、なぜかスクリーン映えしますよね。

ストーリーは、主人公ミルトン(ニコラス・ケイジ)が、
娘を殺し、孫をさらったカルト教団を復讐するために追いかけ、
そのミルトンを「監査官」を名乗る謎の人物が追いかけるという追走劇。
バイオレンスとエロが満載の、グラインドハウス的なエクスプロイテーション映画です。
主人公ミルトンが行きずりの女とセックス中、部屋にカルト教団が乱入してきて、
挿入したまま応戦するシーンなんて、ホントどうしようもないアホさ加減ですが、
そんなB級映画のノリが理解できないと全く楽しめないかもしれません。
全体的なストーリーはホントに適当です。
途中からスーパーナチュラルな展開になるのですが、
冒頭からオカルトを意識させるシーンがあるので、あまり驚かされることもなく…、
概ね予想どおりに話が進んでいきます。
冒頭のシーンがなければ、もっとスリリングなものになっただろうに、構成が拙いです。
謎の監査官(ウィリアム・フィクナー)は飄々としたクセのあるキャラで、
なかなか魅力的なので、脚本ももっと頑張ればなかなかの作品になったはずです。

う~ん、最近のニコラス・ケイジは私生活同様、作品選びも荒れてきているような…。
こうも(興行的)失敗作が続くと株が下がりますよね…。
でも『ゴーストライダー: スピリット・オブ・ヴェンジェンス』(2012)と、
『ナショナル・トレジャー3』(2014)は期待してます。

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