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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

最新作『ハリー・ポッターと死の秘宝(Part 2)』の好調を受け、
『ハリー・ポッター』シリーズの日本国内累計興収が1000億円を越えそうです。
アメリカを除けば、こんなにハリポタの興収が高い国は他にないと思います。
日本は『アリス・イン・ワンダーランド』、『パイレーツ・オブ・カリビアン4』、
『ナルニア国物語 第3章』、『ガリバー旅行記』などの興収も他の国々より高く、
日本人はファンタジー映画が好きな国民性だということがわかります。

で思ったのが、他の国はどんな映画が好きなんだろうということ。
ボクは普段、日本の興収と全米ボックスオフィスしかチェックしていませんが、
ちょっと気になったので、お隣の中国と韓国のハリウッド映画事情を調べてみました。
中国は『アバター』が大ヒットし、アメリカ、日本に次ぐ莫大な興収を稼ぎ、
人口世界一を活かした魅力的な市場であることをアピールしました。
最近ではベタな結果ですが『カンフーパンダ2』が大好きみたい。
他国では考えられないほどの興収を上げています。
韓国は派手なVFXの映画が好きで、SFやアメコミ映画が人気みたい。
特に『トランスフォーマー』シリーズは半端なく大好きなようで、
現時点でアメリカに次ぐ世界第二位の興収を上げています。

ということで、今日は韓国で大ヒット中の『トランスフォーマー』最新作の感想です。
韓国人は日本が大っ嫌いだけど、「トランスフォーマー」のキャラクターが
もともと日本生まれのオモチャだったってこと知ってるのかな?

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
Transformers Dark of the Moon

2011年7月29日日本公開。
マイケル・ベイ監督による大人気SFアクション超大作のシリーズ第3弾。

1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸に成功し、ニール・アームストロングとエドウィン・オルドリンは人類で初めて月に降り立ったが、全世界が見守ったこの歴史的偉業の陰で、NASAとアメリカ政府は、ある事実をひた隠しにしてきた。実は月の裏側には、彼らよりも先に未知の宇宙船が不時着しており……。(シネマトゥデイより)



現在、今年の全米興収暫定ナンバー1で、
今年最大のヒット作になることは間違いないであろう本作。
それゆえかなり期待していて、先行上映されると知り、昨日即行観に行きました。
…でも少々期待しすぎたかもしれません。
本作は3DやVFXなど、映像のスゴさばかり取りざたされますが、
それもそのはずで、観るべきところは映像技術だけしかありません。
もちろん映像技術は世界最高峰で、それだけでも十分見応えあるし、
マイケル・ベイ監督の作品に他に何を求めるんだって話ですが、
ボクは本作に限ってはストーリーも当然素晴らしいものになっていると思ってました。
というのも、前作『トランスフォーマー/リベンジ』はマイケル・ベイ監督本人も、
失敗作だと認めているが、その原因が全米脚本家組合ストライキの影響で、
ストーリーを練る時間がなく脚本がない状態で撮影に突入したから、と公言しています。
つまりストライキもなにもなく、十分に脚本が練れた本作は、
当然素晴らしいストーリーになっているものだろう、と期待したわけです。
ところがどっこい、前作よりもダメになっている気さえします。

オートボットとディセプティコンの戦争は悪くなかったです。
アポロ計画やチェルノブイリ原発事故など、史実を絡めた序盤のストーリーは、
SFにありがちな発想とはいえ、それなりにワクワクするものでよかったと思います。
しかしそんなロボットたちのドラマに比べて、人間たちのドラマは全くダメ。
人間たちはロボットの戦争に巻き込まれて右往左往しているだけで、
ロボットたちは勝手に戦って、勝手に決着をつけています。
人間は戦局に影響することもなく、ほとんどいらない存在です。
特に主人公サム(シャイア・ラブーフ)は、活躍してないも同然です。
一応デストロンの腰巾着スタースクリームを数人がかりで倒したが、それがやっと。
結局、柱もバンブルビーが破壊したし、オートボットに守られてばかりで、
人間は戦局に影響を与えることを何ひとつしてません。

そもそもサムが、なんだか鼻持ちならない性格に変わっていたのがショック。
「世界を二度も救ったんだぞ」とか自意識過剰すぎる発言も多数。
オートボットにコネがあるからって、ちょっと思い上がっている感じです。
製作総指揮のスティーブン・スピルバーグの鶴の一声により、
ミーガン・フォックスの降板させられ、本作からヒロインが交代しました。
サムはミーガン・フォックス演じるミカエラにはフラれたということになってますが、
すぐにまた美女を彼女にするなんて、ギークの風上にも置けないやつです。
しかも大統領からもらった勲章で女を釣るなんて…。
釣られた新ヒロイン(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)も好感が持てない。
男から20万ドルもするベンツを贈られたらすぐ受け取るような尻軽ビッチです。
ロ-ジーはモデルが本職らしくプロポーションは抜群でセクシーですが、
厚化粧で顔がIKKOみたいで、はっきり言ってミカエラの方が数倍よかったです。
そもそもこの内容ならヒロインなんて必要ないし、実際に彼女も活躍してません。
ミーガン・フォックス降板は仕方ないが、その穴埋めは必要なかったように思います。
『トランスフォーマー』シリーズとして、サムは本作が最後になるらしいですが、
こんなサムはもう見たくないので結構だけど、彼女は続投するという噂です…。

『トランスフォーマー』の魅力のひとつはロボットが車から変身するところです。
シリーズ製作当初、バンブルビーをシボレー・カマロにする条件として、
大型トラックのオプティマス以外のオートボットは、
ゼネラルモーターズ(GM)の車種に限定されていたというのは有名な話。、
しかし前作公開と前後してGMが経営破綻してしまい、その条件が緩くなったのか、
本作はベンツのキューやフェラーリのディーノなど欧州車オートボットも登場します。
前作では人工衛星だったディセプティコンのサウンドウェーブも、
本作では地上に降りてきてベンツをキャプチャしました。
興味深いのはディセプティコンのドレッズ3人がシボレー・サバーバンに変形し、
悪役でもGM車を使っていいことになったみたいですね。
更にそのうち一体はディーノ(フェラーリ)に殺されることに。
他社の車種が活躍することはGMにとっては不本意なことかもしれないけど、
こんな風に世界中の車から変形したロボットが闘う方が、観る分には楽しいです。
いずれは日本車にも変形してほしいですね。
あ、そういえば本作のサムの愛車は日産のダットサン・ブルーバード510型でした。
愛車というよりもバンブルビーの代車として仕方なく乗っているようで、
バンブルビーとそっくりのカラーリングになっています。
どちらかといえば、ポンコツ車として日本車をバカにしているような演出です。
もちろんロボットに変身しません。

全作フル出場のディセプティコンNo.2、スタースクリームが
人間ごときに敗れたのは残念ですが、本作にはもっと強い敵が初登場。
それがショックウェーブです。
モノアイで禍々しいデザインが渋く、戦闘力もメガトロン以上の最強の敵です。
まぁ彼自身よりも彼のペットのワーム型掘削機ドリラーが強いんだけど…。
それに比べると、メガトロンや本作の主要ヴィランであるセンチネルはイマイチ小物。
オプティマスとのガチ勝負で倒されたわけではなく、決着のつき方も微妙でした。

とりあえずサムが主人公での三部作は終了したわけですが、
メガトロンとの戦いは決着がついたけど、
人間とオートボット双方の不信感は解決されないまま…。
どうせ序盤のアポロ計画とラストの最終決戦のVFXしか見るべきところがないんだから、
中盤の米軍の話とか、ソ連の話とか、サムの就職活動とか、キモい韓国人とか、
どうでもいい人間サイドの話は全部切っちゃった方がよかったです。
ただでさえ上映時間が2時間半以上もあり、3Dメガネの長時間使用は疲れるんだから、
もっとロッボト同士の対立に話を絞って、2時間程度にまとめてほしかったです。

ボクは3D映画が嫌いなので2D版と3D版が選べたら絶対に2D版を選ぶけど、
あのジェームズ・キャメロンが本作の3Dをめちゃめちゃ褒めてたので、
『アバター』以来、久しぶりに自ら3D版を選んでみました。
でもやっぱり3D映像なんて大したものではないですね。
追加料金や3Dメガネ使用の疲労に見合うものではありませんでした。
特殊部隊NESTがウィングスーツでシカゴを滑空するシーンで、
隊員に付けた主観カメラの映像は奥行きを感じられて臨場感がありよかったですが、
そもそもその滑空するという行動自体が物語上あまり関係のない展開だし、
3Dでその映像を撮りたいがために無理にその展開を入れなければならないなんて、
3Dを導入したことによる弊害でしかないです。
3Dは演出のための道具なのに、それが目的化したらダメでしょ。

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