ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

ロック ~わんこの島~

昨日の正午でテレビのアナログ放送が終了、地デジに完全移行しましたね。
ボクがメインに使っているテレビは、地デジ未対応の14型ブラウン管テレビで、
学生の時に自分で初めて買って、もう10年ほど使ってます。
そんな思い入れのあるテレビが、ただの箱になる瞬間ということで、
感慨深く、テレビの前で正座してその時を迎えました。
しかし、正午すぎても普通に放送を受信していて拍子抜けしました。
ウチのマンションはケーブルテレビで映像が送られてくるんですが、
なんでもケーブルテレビ事業者が地デジをアナログ方式に変換してくれていて、
2015年3月までは地デジ未対応のアナログテレビでもそのまま使えるんだそうです。
愛着のあるテレビがまだ使えるのは嬉しいと思ったものの、
その日に備えて地デジ対応の32型液晶テレビも買ってあったので、
無用な散財しちゃったな…と、かなり後悔しています。

ネットやゲームの影響で、人々はテレビを見なくなったと言われますが、
それでも一日平均160分くらいテレビを見ているそうです。
ボクも昔はテレビっ子で一日平均300分くらい見てましたが、今は90分くらいかな。
先週末は超ヒマだったので『FNS27時間テレビ』を久しぶりに見てみようかと思ったけど、
生放送のバラエティ番組はグダグダでやたら疲れるので、長時間は見てられません。
生放送であることに価値があるのはスポーツ番組と情報番組くらいじゃないかな?

ということで、今日はフジテレビの生放送情報番組から生まれた映画の感想です。

ロック ~わんこの島~

2011年7月23日公開。
フジ『めざましテレビ』の「きょうのわんこ」で話題を呼んだ実話を基にした感動作。

2000年8月、雄山の大噴火により全島民が避難することになった伊豆諸島の三宅島。島で民宿「たいよう」を営む野山一家も避難を余儀なくされ、飼い犬ロックと苦渋の別れを決断することに。慣れない都会での避難生活などさまざまな困難に直面しながらも、野山一家は再び故郷の三宅島に帰ってロックと一緒に暮らすことをあきらめなかったが……。(シネマトゥデイより)



本作は2007年に「きょうのわんこ」で放送されたエピソードを映画化した作品です。
ボクは犬好きなので、朝余裕があればこのコーナーだけはちょくちょく見ます。
でもこのエピソードが放送された時はたぶん見てません。
映画化が決まってから知った感じです。
2000年の三宅島大噴火にまつわる犬と飼い主の実話が基になっていて、
なかなか興味深いエピソードだと思って、期待して観に行きました。
でも、う~ん…、期待したほどではなかったかな?
実際の大災害を基にした犬映画といえば、名作『マリと子犬の物語』が最強ですが、
本作にもその影を追ってしまい、ハードルを上げすぎたかもしれません。

たぶん実話としては、大災害が絡むのでなかなか体験できないことだと思うんですが、
映画にするほどのエピソードかといえば、ちょっと弱いのかも。
エピソードが弱いものだから、結局他の要素で補強しようとしてますが、
それがうまくいってないというか、むしろ邪魔になっていると思います。
その他の要素というのは、登場人物のやりすぎな性格付けです。
特に麻生久美子演じる母・貴子が極端すぎます。

本作は飼い主一家の一人息子、小2の少年・芯(土師野隆之介)の回想形式で進む、
子ども目線で描かれたファミリー向け映画です。
それなのに麻生久美子演じる母親は、"女"を出しすぎて、
一般的な母親のイメージを崩しすぎているように感じます。
意外と薹が立っているわりには(実写での)子持ち役は初めてだったようですが、
何に対しても明け透けすぎて、子どもっぽく、まったく母親らしくないです。
息子に対してもそうですが、特に姑に対してあまりに遠慮がなく、違和感があります。
たぶんそれは麻生久美子を当て書きした性格付けで、
母親のその強烈なキャラを本作の売りにしようとしているんだと思います。
そうでもしないとエピソードが弱すぎると思ったのかもしれませんが、本作は犬映画です。
真の主人公たる犬を食ってしまうような強烈なキャラの人間なんて邪魔でしかありません。
(端から麻生久美子目当てで観に行くなら、とても楽しめるかもしれませんが、)
犬映画として犬好きを釣っておいて、内容は犬そっちのけでヒューマンドラマを描く。
これは最近の犬映画でありがちな手法ですが、釣られた犬好きは堪ったものではないです。

本作も中盤、ほとんど犬が出てこないシーンが続きます。
この時点で犬好きとしては納得できるものではありませんが、
犬映画好きとして特に納得できないのは、
なぜ主人公の犬・ロックがゴールデン・レトリバーなのかということ。
たしかに賢いので、ハリウッドの犬映画などでは重宝される犬種ですが、
そんなセレブな大型犬、絶対に本作の内容にそぐわないですよ。
田舎の民宿の看板犬ですよ、ここは絶対、日本犬を使うべきでしょ。
実在のロックがゴールデン・レトリバーだったのなら文句はありませんが、
どうやら本物も日本犬の雑種だったみたいで、やはり納得できません。
どうも犬映画を安易に考えてるんじゃないかと思えるんですよね。

ファミリー映画、犬映画としては、正直イマイチな出来だと思いましたが、
三宅島大噴火、大災害を舞台にした物語は、今の日本の時節柄とてもタイムリー。
特に有毒ガスで全島民に避難指示が出るなんて展開は、
放射性物質流出による福島原発から半径20km以内に避難指示が出ている現状と符合し、
ちょっと感慨深いものがありますよね。
三宅島の時は4年半で避難指示は解除されたそうですが、福島はどうなんですかね?
収束まで5年以上、下手すれば数十年なんて言われてますが、
もし放射性物質が完全に始末できても、風評被害で復興にはさらに数十年かかりそう。
この災害が三宅島のように天災ではなく、人災だから堪ったもんじゃないです。
原発の近くに住むことは、活火山の近くに住むよりもよりも危険ということですね。

噴火の様子とか火山灰が積もった三宅島の景色とか、
映像的にもかなり頑張っていたと思います。
出発点が「きょうのわんこ」なので仕方ないことですが、
犬映画ではなく、端から三宅島大噴火を描いたヒューマンドラマとして作れば、
もっと感動的な作品になったんじゃないかと思います。
それなら麻生久美子の極端なキャラも、魅力になったかもしれないです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/509-ef16fab4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad