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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

全米では期待ハズレな結果になったものの、世界的には10億ドル超の大ヒットし、
海外(アメリカ以外)でのオープニング成績歴代ナンバー1を記録した
『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 』ですが、
そんな海外の中で、断トツで稼いでいるのが日本です。(次いでなぜかロシア。)
世界興収の約1割を日本だけで稼ぎ、日本円で85億円くらいの大ヒットとなっています。
公開8週目の先週末でもまだ2位をキープしていたので、100億の大台に届くかもしれません。
当然今年の日本興収ランキング暫定1位ですが、暫定2位『SP 革命篇』が、
40億円にも満たないことからも、今年最大のヒットになる確率は高いです。
今後(下半期)のラインナップを見ても、それに対抗できそうなのは1本だけです。

ということで、今日は『パイレーツ4』の唯一の対抗馬、
今年の最大のヒット作になるかもしれない映画の感想です。
前作は65億円くらいだったと思いますが、最後という話題性や3D料金の上乗せもあるし。
それにしても、日本人ってイギリス人よりファンタジー好きじゃないかな?

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

2011年7月15日日本公開。
世界的ベストセラー・ファンタジー小説の映画化シリーズ最終章の後編。

ハリー(ダニエル・ラドクリフ)は親友のロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)らと共に旅に出る。それは長年の宿敵ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)抹殺の手掛かりとなる分霊箱を求めての旅だった。だが、魔法省やホグワーツ魔法学校が次々と死喰い人の傘下に入る中、もはや誰の身も安全ではなく……。(シネマトゥデイより)



『ハリー・ポッター』シリーズは、前作『死の秘宝 PART 1』までで累計64億ドル。
『007』や『スターウォーズ』を余裕で超える、世界最強のフランチャイズです。
ポスト『ハリポタ』をめぐって、果敢に挑戦はされているものの、
これほどのシリーズもの映画は、もう生まれないんじゃないかと思います。
(『アバター』3部作が全部成功したら、もしかすると超えるかも?)
そんなモンスター級映画シリーズも、第8作目の本作でついに完結です。
総合的な出来に関してはいろいろ言いたいこともあるけども、
とりあえずクオリティを落とすことなく、シリーズを全うしたことに対して、
敬意を表するべきかなと思います。
特にダンブルドア校長役のやむにやまれなない交代を除けば、
主演3人をはじめ、主要キャストをほぼ交代させることなく10年もやりきったのは、
ハリウッド映画としては、奇跡に近いことだと思います。
まぁドラコの子分クラッブ役のアホが大麻で捕まって、
せっかく自身のシリーズ最大の見せ場を相方ゴイルに取られるという、
救いようのない降板劇もありましたが…。
(3バカトリオにはクラッブの代わりにブレイズ・ザビニが加わりましたね。)

最終章が前後編に分かれると聞いた時は、まだ儲けたいのかと憤ったものですが、
分けたことで前編をドラマに費やし、後編をアクション中心で描けたことで、
映画一本、最初から最後までクライマックスといったものに仕上がっていて、
シリーズの最後を飾るに相応しいものとなっていました。
ロードムービーだった前作から一転、本作は上映時間のほとんどが、
ホグワーツ魔法学校を舞台にした攻城戦となっていて、
ハリー対ヴォルデモート、闇払い対死喰い人の大決戦が、
比較的しっかり描けていると思います。
ボクは一応原作も読みましたが、作家の文才がないのか翻訳家の英語力が低いのか、
原作のホグワーツ大決戦は、イメージしにくい箇所だったんですが、
本作ではうまく映像化されており、ド迫力で緊張感のあるアクションシーンになってます。
特に前述のクラッブの見せ場だった「必要の部屋」での戦いで、
クラッブ(本作ではゴイル)が放った魔法「悪霊の火」は、
「あぁ、こういう技だったのか」と目からウロコでした。
このシーンでは原作で腑に落ちなかった「クラッブごときに分霊箱が破壊できるのか?」
という疑問も改善されていて、とてもよかったと思います。

前後編にし、時間をかけて描いていたとは思うんですが、
それでもやはり言葉足らずで、原作未読者には優しくないです。
たとえば、持ち越していた前編最大の謎のひとつである、
「なぜハリーの居場所が死喰い人にわかるのか」という謎は完全に放置されてます。
原作では重要なファクターだったダンブルドア校長の若い頃の話もほぼ完全カット。
一応、撮ってはいたようなんですが、尺的な問題でカットしたらしいです。
カットによりダンブルドア校長の人間的な部分は描かれなくなってしまったことで、
彼はハリーを自分の都合で飼殺す、影のフィクサー的なイメージになってしまっています。
原作読んでいれば補完できますが、読んでない人からすると、
ハリーが校長に最後まで恩を感じているのは変だと思うんじゃないかな?

それ以上に、特に不足を感じるのはスネイプ先生です。
本作の見どころにスネイプを挙げる人は多いですが、
それはその人たちが原作を知ってて補完されているからであり、
本作に描かれている内容だけで、スネイプがよかったなんて思うわけがないです。
シリーズ通しての最大の謎だったスネイプのハリーに対する想いを、
あんな断片的なフラッシュバックで片付けてしまうなんて…。
あれだけでこれまでの想いを汲み取れというのは無理があります。
殺され方も雑すぎです。
スネイプの場合だけじゃなく、キャラの死に方の雑さは、
シリーズ通しての気に入らないところのひとつです。
前編のマッドアイなどに続き、本作でも主要キャラがバッタバッタと死にますが、
やられるシーンすら描かれず、その結果のみが提示されます。
キャラに対する愛が全く感じられず、不愉快です。
原作者が原作本発売前に「2人が死に、1人が免れる」と言って物議を醸しましたが、
死んだのは1人2人じゃないし、これっていったい誰のことだったんでしょうね?
ただ主役3人組みのうち誰かが死ぬと、ミスリードさせたかっただけ?

そんなスネイプの扱いにはガッカリでしたが、
本作で一番輝いていた、一番おいしいとこを持っていったのはネビルでしょうね。
ネビルは1作目を除き、ドビーの代役程度の地味な地味な扱いで、
前作もワンシーンのみでの出演でしたが、
本作ではロンやハーマイオニーにも負けない大活躍を見せます。
学校ではルーザーキャラだった彼が、生徒たちを代表する形で、
最強のヴォルデモートに対峙するというのは、カタルシス満点の熱い展開です。
さらに(個人的に一番可愛い)ルーナとのロマンスという、原作にはないオマケ付き。
なので本作の見どころを問われれば、スネイプではなくネビルだと思います。
逆に勿体ないと思ったのは、ドラコ。
シリーズ通してのハリーのライバルなのに、シリーズ後半はホントに情けない役で…。
彼がもうちょっと根性見せて、反目するふたりが共闘するなんて展開になれば、
これ以上ないカタルシスが生まれたはずなのに惜しいです。

『ハリポタ』シリーズの特徴として、最後にダンブルドアが、
ファンタジー的な何でもありの理屈を捏ね繰り回して、
なんとか話を収着させたようにみせるというのが定石でしたが、
映画版、特に本作では、理屈を捏ね繰り回すのに割ける時間がありません。
なので、終盤のハリーとヴォルデモートの2度にわたる対決も、
一体どういう理屈であんな決着になったのか、本作だけでは理解しきれないはず。
だから最後に一騎打ちでハリーがヴォルデモートを制するのを見ただけでは、
「ヴォルデモート弱っ!」と思ってしまいます。
まぁ原作読んだところで納得できるほどの理屈は書いてませんが。
特に「ニワトコの杖」の所有権の話は屁理屈もいいところですよね。
エクスペリアームス(武装解除呪文)って、初歩の魔法なのに最強すぎですよね。
あと、ロンの母モリーですが、闇払いでもない彼女が、
死喰い人の大幹部ベラトリックスとタイマンで勝つって、どんなパワーバランス?

全体的にはクライマックス感溢れる作品でよかったけど、
ヴォルデモートの最期も含め、ラストとその後日譚はあっけなさすぎます。
10年も続いたシリーズなのにそれはないだろうって印象です。
マグルたちとの関係とか、解決してない問題は山積みなのに…。
これは完全に次回作への書き代を残して、わざとあっさり締めたんだと思います。
原作者も次回作の構想を匂わせてるし(もう執筆始めてそう)、
ワーナーもこれほどのドル箱をあっさり終わらせられるとは思えません。
でもこれ以上続けるのはどう考えても蛇足、やめた方がいいです。
ハリーを演じ続けたダニエル・ラドクリフも、もうやりたくないって言ってるしね。
でもダニエル・ラドクリフが今後役者として活躍できるかは疑問ですよね。
他の元子役たちにしてもそうだけど、本シリーズの印象が強すぎます。
そのうちシリーズ復活を待望するようになるんじゃ…。
結局、本シリーズから最も飛躍したのって、4作目のロバート・パティンソンじゃないかな?

コメント

3Dじゃなくても好きです

第一作から全部劇場へ行って観ました

子供達が主役のファンタジーなのに

残酷なところがあって好きでした

エマ・ワトソン可愛いなぁと想いながら・・・・・

ダニエル・ラドクリフってごっつイケメンなのに

ハーマイオニーに丸めた本で頭叩かれたりして

三枚目?

成長してロンが二人の仲を疑って・・・・・

この作品の前の、嫉妬のあのロンの顔怖かった

❤今回で最後ですが、

めちゃ残酷な学園になってた

ラベンダー死んだの!?

スネイプ先生の過去の・・・リリーへの儚い片思い

でも、ラストで、

ハリーがスネイプを認めて終るみたいな感じで

子供にも素晴らしい人だったみたいに言って・・・

スネイプってそんなに目立つ存在だったかなぁと・・・

ロン死んだりしたら感動するけど

  • 2013/10/09(水) 01:46:30 |
  • URL |
  • クリーニング #-
  • [ 編集 ]

エマ・ワトソンはつい先日も英エンパイア誌で
「セクシーな映画女優ランキング」で1位に選ばれており、
依然として魅力的な女優ではありますが、
それでも子役時代の方が魅力的だったように思います。
一方のダニエル・ラドクリフは現在ちょっと迷走中かも…。
ロン役のルパート・グリントに至っては、全く見なくなりましたが、
日本未公開の作品に出演しているみたいです。

やはり前後編にしたとはいえ、あんな長い原作を描き切るのは無理があり、
原作を読んでいれば、もう少しスネイプ先生の背景も補完できるので、
あのラストも多少は理解できるのかもしれません。

コメント、ありがとうございました。

  • 2013/10/10(木) 21:45:03 |
  • URL |
  • BLRPN #-
  • [ 編集 ]

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