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ロシアン・ルーレット

土曜日にフジテレビで『人志松本のすべらない話』のスペシャルを放送してましたが、
あの番組も(ほっしゃん。の失態は置いとくとしても)つまらなくなりましたよね。
いや、話される内容は面白いものもあるんですが、ゲームとして面白くなくなりました。
初期は少人数で6~8面サイコロで話す人を決めていたので、
何度も目が出る芸人は必死に話を絞り出すので、その追い込まれる芸人の姿や、
極限状態で飛び出す放送するにはちょっと際どい話が面白かったんですけど、
この前は20面サイコロを使うほどの大人数で、時間内に話せるのはひとり1~3話。
これでは四半年かけて練った話を披露するだけの企画になり、ゲーム性が失われました。
しかも無茶ぶり染みたハードル上げまくりのタイトルのわりに、場の空気が暖かくて、
どんな面白くない話でも笑ってもらえます。
勝率ほぼ100%では緊張感の欠片もありません。

ということで、今日は"勝率1%"のデスゲームを描いた映画の感想です。

ロシアン・ルーレット

2011年6月20日日本公開。
グルジア映画『13/ザメッティ』のハリウッド・リメイク。

家族を養う貧乏な青年ヴィンス(サム・ライリー)、囚人のパトリック(ミッキー・ローク)、謎の男ジャスパー(ジェイソン・ステイサム)らわけありの男たち17人が、大金が手に入る仕事を求めてある館にやって来る。そこでは、金持ちたちによるあるギャンブルが行われていた。それは集団ロシアン・ルーレットで、プレイヤーは集められた男たちだった。(シネマトゥデイより)



数年前、ベネチア国際映画祭やサンダンス映画祭などを席巻した『13/ザメッティ』を、
ゲラ・バブルアニ監督自らセルフ・ハリウッド・リメイクしたのが本作です。
原作映画が話題になった時はブラピ他、世界中からリメイクオファーが殺到したとか、
ハリウッド・リメイクでの主演はディカプリオだとか景気のいい話があったようですが、
いざ完成してみるとかなり地味目、良く言えば渋い作品になってしまってます。

※ちょっとネタバレしちゃってます。

内容は典型的なデス・ゲームもの。
17人の参加者が円になり、6発装弾できるリボルバー式拳銃に数発銃弾を込め、
適当にシリンダーを回転させてから前の人の頭に向け引き金を引くという、
変形ロシアン・ルーレットが本作のデス・ゲーム。
ロシアン・ルーレットは第4ラウンドあり、ラウンド数と装填数が比例します。
第4ラウンドは第3ラウンド終了まで生き残ったプレイヤーから2人籤で選んでのタイマン。
「勝率1% 運がなければ、即、死亡。」というキャッチコピーですが、
このルールで計算すると、生き残れるのは17人中4人弱で、実は20%以上です。
(本作でもちゃんと4人生き残りましたね。)
それで賞金100万ドル(+殺害ボーナス)です。(今回のケースでは185万ドルでした。)
8割がた死ぬことを考えれば危険ですが、ボクは意外と割がいいゲームだと思います。
そのデス・ゲームに何も知らずに参加することになった若者の物語です。

デス・ゲームというには、いささかルールがシンプルすぎで、ほとんど運任せであるため、
駆け引きなどデス・ゲームもの独特のサスペンス要素が薄く感じます。
また誰が何のためにこんな残酷なゲームを催しているのかというのも、
デス・ゲームものお決まりのミステリー要素なんですが、本作はそれも明確です。
さらに悪いのは、生存フラグがわかりやすく、誰が生き残るのか予想通りになります。
主人公の#13(サム・ライリー)が生き残るのはまぁ当然として、
メインキャストが普通に勝ち上がり、脇役はやはり死ぬので、意外性がないです。
17人のプレイヤーのキャスティングの格をもう少し合わせた方がよかったんじゃないかな?
あと数人有名俳優入れるだけでも緊張感は増したと思います。
てか、#6(レイ・ウィンストン)の弟役のジェイソン・ステイサムや、
#17のエスコート役の50セントを、プレイヤーにしなかったのは勿体ない気がします。
一番の大御所であるミッキー・ロークが演じた#17は、原作映画にはいない人物で、
#17は死なないのはもちろん、あまり本筋にも絡んでこない完全なゲスト扱いです。
彼に与えるいい役を作る目的でゲラ監督が新たに足したキャラクターです。
原作映画では13人だった参加者を17人に増やしたのはその名残でしょう。
なので本作をデス・ゲームものとして観ると、少し物足りなく感じるかもしれません。

ただ、ロシアン・ルーレットってゲームは不思議なもので、
そのシーンを見ているだけでなんだかドキドキします。
時限爆弾の導線切りみたいなもので、結果は予想できてもなぜだかスリリング。
それに生存フラグの立ってる人はわかっていても、毎ラウンド脇役の何人かは死ぬし、
デカい銃声や血しぶきは出るわけで、やはり一斉に引き金を引く瞬間は息をのみます。
名もなき脇役とはいえ#3や#11はそれなりにドラマを見せてくれるので、
その2人の安否は興味が湧きましたし…。

でも、本作で最もドキドキするのは、むしろデス・ゲームから生還して以降の展開。
本作は『ロシアン・ルーレット』なんていかにもな邦題が付いていることからも、
デス・ゲームものであることを強調されてしまってますが、
実はゲームを興じているのは上映時間の半分ほどしかありません。
他の部分は主人公#13が違法なゲームで手に入れた金を警察などから守り逃亡する話で、
クライム・サスペンス…、いや、ノアール・フィルム的な展開になります。
ラストの車内で2人きりになるシーンなんて、ゲーム中よりも緊張感があります。

どこかフレンチで、テンポもよく、決して面白くない作品ではないけど、
せっかくハリウッド映画にリメイクする機会を得たのに地味すぎ。
これならメガホンごとリメイク権を大手に渡して作った方がよかった気がします。
まぁそれでホントにディカプリオが主演するような規模で作られたら、
ボクの好きなジェイソン・ステイサムが出れてないかもだけど…。

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