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X-MEN:ファースト・ジェネレーション

かつてない盛り上がりを見せるマーベル映画ですが、
現時点でボクが把握している範囲での今後の展開について書いてみます。

まず『アベンジャーズ』シリーズから。
すでに全米公開され大好評の『マイティ・ソー』が来月公開になるのに続き、
10月には『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』が公開となり、
これで『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン』から構想されていた、
念願の『アベンジャーズ』に必要な役者(ヒーロー)が揃ったことになります。
その『アベンジャーズ』は来年公開となりますが、
台本流出事件などがあり、少し遅れ気味かもしれません。
『アベンジャーズ』からは配給がパラマウントからディズニーに移り、
本格的なマーベル・ユニバースの構築が始まる予感です。
(『トランスフォーマー』シリーズもディズニーに移るのかな?)
その後はビッグ3(ハルクも?)単体の続編はもちろん、アベンジャーズのメンバーから、
『ブラック・ウィドウ』『ホークアイ』『Dr.ストレンジ』が独り立ちでスピンオフ。
あとのメンバーは『S.H.I.E.L.D.』として束売りされる感じみたいです。
他にも『アントマン』なども囁かれてますが、実現性が高いのはこんなもんかな?

マーベル映画を作るのはディズニーだけではありません。
ヒーローでもトップクラスの人気を誇る『スパイダーマン』は、
ソニー(コロンビア)が映画化権を持っていて、
シリーズ4作目で中身を一新した最新作が来年公開になる予定です。
ソニーは他にも『ゴーストライダー』の続編の企画も進めているはずです。
また20世紀フォックスは『X-MEN』シリーズの展開をどんどん進めていきます。
今日紹介するのは『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』はスピンオフ第二弾ですが、
第一弾である『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の続編も控えています。
そろそろ撮影が始まるはずだったんですが、色々あってまだ宙ぶらりんです。
また『ウルヴァリン』から『デッド・プール』がスピンオフされることが決まってます。
フォックスは他にも『ファンタスティック4』と『ディアデビル』の
リブートを画策していますが、個人的には『X-MEN』シリーズに集中してほしいです。

噂レベルならまだまだヒーローの名前は挙がってますが、
アメコミブームも来年で終わる見込みだし、上記の分だけでも何本が実現するか疑わしく、
とりあえず一本一本腰を据えていいものを作ってもらえれば満足です。

ということで、マーベル映画『X-MEN』シリーズ最新作の感想です。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

2011年6月11日日本公開。
『X-MEN』3部作のプリクエルとなるアメコミ・ヒーロー映画。

裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)は強力なテレパシーを使うことができるミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在に気付き始めていた。やがて強力な磁力を発生させ、金属を自在に操ることのできるエリック(マイケル・ファスベンダー)と出会う。彼らは親友となり、自分たちと同じような若者たちを探し始めるが……。(シネマトゥデイより)



いや~、面白かったです。
アメコミヒーロー映画は大好きなのですが、それだけに作品に対する要求が高くなるので、
ちょっと批判気味な箇所が多くなると思いますが、実際は十分満足なレベルです。
もう好きすぎて、書きたいことはいっぱいあり、物語の核心はなるべく避けますが、
たぶん筆がすべってちょこちょこネタバレしちゃうと思います。

2000年から06年の『X-MEN』三部作は、プロフェッサーX率いるX-MENと、
マグニートー率いるブラザーフッドの、ミュータント組織同士の対立を、
ウルヴァリンの視点から描いたアクション映画でしたが、
本作はそのX-MENとブラザーフッドの誕生秘話を描いた、3部作のプリクエル的物語です。
もともとはジーン・グレイやサイクロップスを含む、X-MENの初期メンバーの若き日を描く
学園ドラマ的な作品として企画がスタートしたはずなんですが、
別に企画されていたマグニートーのスピンオフに吸収合併されたみたいです。
そのため、マグニートーが若い頃の話になり、初期メンバーの世代よりもさらに前の、
X-MENができる以前のマグニートーとプロフェッサーXが出会った頃の物語になりました。
出発点の企画に近いX-MENの誕生秘話でもあるんですが、
吸収合併なのでマグニートーのスピンオフとしての色合いが強いです。

今は宿敵同士のプロフェッサーXことチャールズ(ジェームス・マカヴォイ)と、
マグニートーことエリック(マイケル・ファスベンダー)ですが、
チャールズはCIAからの依頼で、エリックは母親を殺した仇として、
核戦争を目論む秘密組織ヘルファイヤークラブのリーダー、
セバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)を追っています。
チャールズとエリックは共通の敵を前に共闘することとなり、親友となるわけですが、
本作はいろんな要素を詰め込みすぎて、友情を育む過程が少し弱いかも。
三部作を観た限りではもっとお互いに強い絆や因縁を感じたのですが、
行動を共にする期間も短いし、実際に共闘したのは袂を分かつ原因となる一戦だけ。
むしろチャールズとミスティークことレイブンの関係の方が深く描かれていました。
X-MENの創設経緯、エリックの復讐劇、もともと別々の企画を合併させたことで、
時間的な制約で描ききれなくなっていたように思えます。

ゆえに、せっかくたくさん登場するミュータントたちの魅力も出し切れていません。
ビーストことハンク(ニコラス・ホルト)なんて、スピンオフされてもいいくらいの
苦悩と葛藤を持ったキャラなのに、本作ではウルヴァリンの代用みたいな扱いだし、
初期のX-MENにかなり重要なキャラであるエマ・フロスト(ジャニアリー・ジョーンズ)も
「今回は描ききれないから次回作をお楽しみに」って感じです。
若い黒人ミュータントのダーウィン(エディ・ガテギ)なんて、
かなり面白い能力なのに勿体ない使い方です。
そんな中でなぜだかミスティーク(ジェニファー・ローレンス)だけは妙に推されていて、
三部作ではマグニートーの右腕の化け物って感じで、あまり好きじゃなかったけど、
かなり人間的に掘り下げられ、魅力的に描かれていて良かったです。
(わざわざ今最も注目されている若手女優を抜擢してるわけだしね。)
もともと年齢不詳なキャラではあるけど、まさかチャールズたちと同世代とは…。

ホロコーストやキューバ危機など、実際の史実と絡める展開も最近の流行で面白いけど、
戦争なんて絡めると規模が大きく複雑になりすぎてるかも。
人間との共存か支配かってのが『X-MEN』という作品のテーマのひとつではあるんだけど、
戦闘が対人間となってしまうのも、ちょっと物足りないかも。
他のアメコミ映画シリーズよりもせっかくミュータントが沢山登場するんだから、
エンジェル(ゾーイ・クラヴィッツ)とバンシー(チャブレ・ランドリージョーンズ)の
海上での空中戦のような、ミュータント同士の能力バトルをもっと観たかったかな…。
でもキューバ危機はさておき、ホロコーストはマグニートーを語る上では欠かせないかな?
『X-MEN』のテーマでもある民族差別を際立たせるにはピッタリのエピソ-ドだしね。
よく『X-MEN』は人種差別の風刺だみたいな評論がされますが、
どちらかといえばユダヤ人差別のような民族差別に近いですよね。

本作の監督マシュー・ヴォーンは、あの『キック・アス』の監督で、
それでの活躍が評価され本作に抜擢されたように思われていますが、
実はすでに三部作の3作目の監督候補に挙がっていたようです。
ボクは彼の作品は『キック・アス』しか観れてませんが、
その時の印象を引きずると本作は正統派すぎて拍子抜けするかも。
ハッキリ言って制作のブライアン・シンガーの意向が強すぎて、
彼の持ち味は活かしきれてないと思います。
『キック・アス』はバトルシーンの絶妙なテンポ感とか、選曲のセンスがよかったのに、
本作はハリウッド的で派手で壮大過ぎてなんか大味な印象。
それはヒーローアクションとしては歓迎ですが、この監督に求めていたものとは違うかな?
劇中で超音波使いのバンシーが空を飛ぶ練習中に建物から転落する笑えるシーンなんかは、
『キック・アス』の冒頭のシーンようで面白かったので、
企画当初の学園ドラマのままでの抜擢だったら、彼の持ち味を発揮できた気がします。
あ、でも学園ドラマ的な要素も全くなくなったわけではなく、
原作ではサイクロップスの弟であるハボック(ルーカス・ティル)の登場なんかは、
初期の名残じゃないかと思います。
本当はサイクロップス使いたかったんだろうけど、
年齢設定や『ウルヴァリン』との整合性を図って見送られたんでしょうね…。

いや、実はすでに整合性はほとんどなくなってます。
『ウルヴァリン』のラストあたりでチャールズがストライカーの施設から
ミュータントの子どもたちを救出しますが、この時のチャールズは車椅子ではないです。
しかもその子どもたちの中にはサイクロップスやストームの他に、
(ストームらしき子は本作にもちょっと映ります。)
本作でヴィランとして登場するエマ・フロストもいるんですよね。
三部作の2作目で活躍したナイトクルーラーもいましたが、
原作では彼は本作のヴィランのひとりアザゼル(ジェイソン・フレミング)の息子です。
(母親はミスティークだったりします。)
でも本作がそれに則ってないというより、ビクターことセイバートゥースの件も含めて、
『ウルヴァリン』の方がアナザーストーリー化してるんだと思うけど。
スピンオフが決定しているデッド・プールも、『ウルヴァリン』とは別人になるそうだし。
でも、なんと本作にもローガン(ヒュー・ジャックマン)が登場するんですよ!
カメオ出演ですが、次回作ではガッツリ話に絡ませる構想もあるそうです!
やっぱりウルヴァリンことローガンって、華がありますよねー。
本作は地味目なキャラが多かったので、特にそう感じました。
整合性があろうがなかろうが、こんなクロスオーバーがアメコミ映画の魅力です。
ボクもまだまだ勉強中ですが、わかってくると10倍面白くなります。

本作はなんとか全米初登場1位は奪取したものの、シリーズではブービー賞な出だし…。
少し心配なスタートですが、たぶん続編は問題なく作られると思います。
きっと次回作からはサイクロップスやジーン・グレイが加わって、
本作でやるはずだった初期メンバーの物語が描かれると思います。
本当に心配なのは日本を舞台に撮るはずだった『ウルヴァリン』の続編の方で、
監督する予定だったダーレン・アロノフスキーが日本での撮影を嫌がってドタキャン。
地震や放射能にビビったんでしょうが、撮影開始間近だっただけにガッカリです。
そんな根性なしはやめてもらって結構だけど、また企画からやり直しで、
日本が舞台という脚本も書き替えられやしないかとヒヤヒヤしてます。
しかし昔話のスピンオフばかりではなく、三部作以降の物語も観たいですね。
企画だけなら『X-MEN4』や『THE NEW MUTANTS』なんてのも示唆されていますが、
そちらも実現してほしいです。
最終的には『アベンジャーズ』シリーズとのクロスオーバーだって不可能ではないはず!

あ、あとマシュー・ヴォーンが制作予定の『キック・アス』の続編、
2012年公開予定『Kick-Ass 2 : Balls to the Wall(原題)』も楽しみですね。

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