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スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団

なんか最近テレビゲームをやれてません。
今年は『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』しか買ってませんが、
発売日に買ってから、日々時間を作ってちょっとずつ練習して、
そろそろオンライン対戦できるくらいに上達したかなぁと思ったら、
例のプレイステーションネットワーク(PSN)個人情報流出事件ですよ。
オンラインデビューのために頑張ってきたのに、ガッカリしました。
でもこれが初めてのPSNになるはずだったから、まだ個人情報を登録する前だったので、
今となっては逆に被害を受ける前に事件が発生してくれてよかったと思います。
ソニーは信用できなくなったし、もう復旧してもPSNに登録しようとは思わないので、
もう練習する必要もなくなり、一気にゲームをしなくなりました。
ひとりで格闘ゲームなんてしてても全然面白くないしね…。

ということで、今日は『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズなど、
格闘ゲームのオマージュを含んだ作品の感想です。
他にもアクションゲームやRPGなど日本のゲームのオマージュが満載です。

スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団

2011年4月29日日本公開。
カナダの人気コミックを実写映画化したバトルアクション・ラブコメディ。

売れないバンドのベーシスト、スコット・ピルグリム(マイケル・セラ)はゲームやデートに明け暮れていたが、不思議な魅力を持つ女の子ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に出会い、恋に落ちる。しかし彼女には邪悪な元カレが7人もいて、全員を倒さなければ付き合うことができないという。大好きな彼女のため、スコットは次々に現れる元カレたちと対決することになり……。(シネマトゥデイより)



多少マニアックなB級コメディなので、ちゃんと日本公開になるか不安でしたが、
『キック・アス』がそれなりに実績を残してくれたお陰か、どうにか公開決まって一安心。
しかし小規模公開のため、コチラ(関西)では2週遅れの公開となり、
長い長いお預け機関で焦らされたなめに、かなり期待値も上がってしまいました。
でも、その期待は裏切らない程度の、なかなか楽しい作品だったと思います。

本作はいろいろなオマージュをパッチワーク的に物語にした作品です。
冒頭、8bit風のユニバーサルのサウンドロゴで始まり、
『ゼルダの伝説』のパロディで物語は始まるのが印象的なので、
本作の元ネタは、『ダンレボ』『スーパーマリオ』『ストリートファイター』など、
日本のゲームのオマージュが多いことで話題になっていますが、実際はそれだけではなく、
『エターナル・サンシャイン』や『ファイト・クラブ』などハリウッド映画や、
いろんなアメコミ映画のパロディに、インド映画や香港映画の特徴、
映画だけでなくアメリカン・シットコムやロック音楽のネタも満載で、
多岐にわたるサブカルチャーにオマージュする作品になっています。

オマージュである以上は当然のことながら元ネタがわかってないと笑えないのですが、
それほど多岐にわたるサブカルを網羅できている人なんてそうはいません。
たぶん誰が観ても、その膨大なオマージュネタを100%楽しむのは無理ですが、
反面多少でもサブカルに興味のある人は、どこかしら楽しめるところはあると思います。
ボクはゲームもそこそこやってきたつもりだし、映画も大好きなので楽しめたのですが、
それでも全ネタの50%もわかってなかったかもしれません。
たとえ元ネタ知っているものでも、あまりにさりげなすぎて気づかなかったのもあるはず。
それくらいオマージュやパロディだらけの作品です。
でも上記のゲームの例でもわかるように、それほどコアなネタをチョイスしてないので、
逆にほとんどのネタがわかるほどカルトな知識を持っている人だと物足りないかも…。

物語は冒頭から凄まじいテンポで展開するんですが、
軽快なのはいいけど考える暇すら与えない怒涛の疾走感に、
虚実わからない演出で、世界観が掴めず、この先ついていけるのか不安になりました。
もうその頃は、せっかく散りばめられているパロディをいちいち探している暇のなく、
とにかく振り落とされないように、早く世界観に慣れるように、物語を追うのに必死です。
そこから少し経つと、やっと主人公スコット(マイケル・セラ)の前に最初の敵が登場し、
そいつとの戦いの過程で、ようやく本作のルール(世界観)が理解できてきます。
ルールが理解できると、展開についていけるようになるし、急激に面白くなってきますね。

しかしそこからは次々とスコットの前に新しい敵が現れて、それを撃退するというだけ。
その撃退方法は奇をてらった面白いものではあるんですが、
展開としては基本的には弱点を突いて倒すという、同じことをやっているだけなので、
正直4人目の敵あたりからは飽きてきます。
オマージュ満載の世界観にも慣れてきて、多少のネタでは笑えなくなってきてるし、
けっこう中弛みが激しい気がします。
そのまま横ばいでクライマックスを迎えてエンディングという感じ。
ボクの中では最初の敵であるインド人マシューとの戦いがピークだった気がします。
2番目の敵リーはクリス・エヴァンスが演じてたし、
3番目の敵トッドとの対決では意外(?)な人がカメオ出演していたので、
アメコミ映画好きとしては楽しめましたが、盛り上がりとしては右肩下がり気味…。
5~6番の敵片柳ツインズ(斉藤祥太&斉藤慶太)に至っては、
せっかく日本人俳優が大抜擢されたのに、完全に咬ませ犬で扱いも悪くガッカリでした。
敵は4人くらいにしといた方が個性付けもできてよかったかも知れません。

そんな感じで肝心の敵の個性はイマイチだったのですが、
逆にスコットの周りのサブキャラたちは皆いい感じ。
スコットのゲイのルームメイト、ウォレス(キーラン・カルキン)や、
スコットの妹ステーシー(アナ・ケンドリック)には大いに笑わしてもらいました。
特によかったのがスコットの元カノで中国系女子高生のナイブス(エレン・ウォン)。
オタクでサイコでその突飛な行動が滑稽ですが、なにより可愛くていいです。
ボクが東洋人だからそう思うのかもしれないけど、
不思議系ヒロインのラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)よりも、
魅力的な女の子だったと思います。(彼女は中国系カナダ人だそうです。)
実際、これでもかと詰め込まれたオマージュネタよりも、
そんなサブキャラたちの滑稽な行動の方が笑えたような気がします。
わかる人にしか伝わらないオマージュネタよりも、そんな普遍的な笑いを増やした方が、
作品としてはキャッチーになっただろうし、全米であんなコケ方しなかったはずです。

せっかく日本のカルチャーも満載な親日的な作品だったから、
日本でくらいはもっとヒットさせてあげたかったけど、このカルト感では難しいですね…。
邦題の付け方もよくないです。
内容を端的に表してはいるのですが、どうもくだらなそうな印象を与えます。
原題『Scott Pilgrim vs. the World』の方が抽象的で興味をくすぐるはず。
それにこの原題自体が、すでにあるゲームのオマージュになってるんですよね。
(ボクも当然知らなかったし)日本人でそれに気づく人はごく少数だろうけど、
邦題なんて付けてネタをひとつ殺しちゃうのは感心できないと思います。
ヒットするかは別にしても、こんな作品はもっとすんなり日本公開されてもいいと思う。
そしたら最近日本パッシングが激しくなったハリウッドも、
もっと日本市場を狙った作品を作ってくれるはずです。
そして日本人も、邦画ばかり観てないで、洋画ももっといっぱい観て、
ハリウッドにおける日本市場の大切さをアピールするべきです。
そのためにも日本の洋画バイヤーにはもっと頑張ってもらわないと…。

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