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八日目の蝉

今日はファースト・デイ(映画1000円の日)だったので、映画館に行きましたが、
GWで週末という三拍子揃った日程だったためか超大混雑してました。
並ばずに座席券が買えることがウリのオンラインチケット販売機にさえ、
アップルの新商品の発売日かと思うほどの長蛇の列で、
けっこう余裕をもって行動するボクも発券できたのは上映開始直前でした。
でもオンライン予約している人たちは、列に並べばとりあえず観れるんだからいいけど、
劇場のカウンターで当日チケット買おうって人は大変で、
オンライン販売機以上に長いチケットカウンターの列に並んだ挙句、
満席などで観たい作品が観れない確率も高かったと思います。
今日は天気が悪かったんで、屋内レジャーとして飛び込みで来た人も多かったでしょうね。
まぁそんな無駄足はオンラインや前日販売で先売券を買っておけば避けられたことなんで、
遊びも計画的に動いた方がいいです。
GWがもともと映画の業界用語だったって話は有名ですけど、
ボクは普段からよく映画館に行っているので、例年はあえてGWを避けたりするんですが、
いざ行ってみると、やっぱりGWに映画観る人は多いんだなと実感しました。
今年のラインナップは洋画が弱いですが、その分邦画が充実していてなかなかいいですね。

ということで、今日はGW映画の感想です。
あまりGWに公開するような内容の映画ではないと思うんですが、GW効果か満席でした。

八日目の蝉

2011年4月29日公開。
角田光代原作のベストセラー小説を映画化したヒューマン・サスペンス。

子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかない希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。さらに数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。(シネマトゥデイより)



ボクは本作の原作も読んでないし、NHKのテレビドラマ版も見ておらず、
予告編程度の予備知識しかないまま観に行ったのですが、
想像していたものとかなり違い、戸惑いました。
母子関係を描いているというのはわかってましたが、
てっきり誘拐犯から育てられた子どもの数奇な運命がメインかと思っていたけど、
実際は母性愛をテーマにした作品なんですね。
ボクは男なんでテーマ的に共感しにくいし、どうも心に響きにくい内容で、
上映開始後しばらくは「選ぶ映画間違えた」「2時間半あるのか…」とウンザリしました。

それは性別によるものだけではなく、設定が特殊すぎてリアリティがないと感じるため、
主要登場人物たちの境遇や心境に感情移入しにくいためです。
誘拐犯に育てられた子どもってだけでも十分特殊ですが、まだそれはありえるとして、
誘拐後にカルト新興宗教の施設で生活するというのがどうにも違和感が…。
その施設では俗世(主に男)との一切の関わりを断たれ、
そこの女児たちは天使になるべく育てられます。
そんな妙な環境で育てられるってことの特殊性にに比べれば、
母親が誘拐犯だったなんて些細なことです。
誘拐された経験という特殊な境遇の子どもの話として描くべきところが、
それ以上の特殊な事情が絡んでしまっているために、
リアリティがなくなってしまい、シンパシーも感じません。
それどころか本来のテーマからも脱線してしまっていて、
結局何が描きたかったのかわからなくなってしまいました。

なのでストーリー的にはあまり面白くない作品だと思ったんですが、
キャストが非常に良かったために、それなりに楽しめてしまいました。
主演の井上真央や永作博美はもちろん良かったし、それを期待して観に行ったんですが、
意外にもそれ以上に良かったのが井上真央の幼少期を演じた子役のです。
なんともかわいい子ですが、単に萌えるとかそういうことではなくて、
男のボクでも母性を揺さぶられてしまいそうな儚げな愛らしさのある子で…。
その子は中盤から登場するのですが、そこからは眠気も消え集中して観れました。

本作の原作は誘拐犯・希和子(永作博美)と被害者の少女・薫(渡邉このみ)の逃亡劇と、
大人になった薫(井上真央)が自分探しをする話の2部構成となっているようですが、
本作はその2つを交互に描く演出をしています。
なのでその子役の出ない、大人になった薫の話の方は全然ダメかといえばそうでもなく、
こちらも意外なことに、薫に近づくルポライター役の小池栄子が予想外の好演を見せ、
作品をかなり盛り立ててくれていました。
バラドルだと思ってあまり意識しなかったけど、彼女は何気にいい女優ですね。

カルト組織の代表役の余貴美子 は若干やりすぎかと思いましたが、
市川実和子 、風吹ジュン、森口瑤子など好演している女優が多く、
概ねいいキャスティングだと感じましたが、問題は男ですよ。
特に劇団ひとりは、芸人のわりにはいつも好演すると感心していましたが、
シリアスすぎる本作においてはやはり浮いていると思います。
役柄的にも不誠実な男で、あまりいい印象受けないってのもあったし…。
まぁ最悪は薫の父親(田中哲司)ですよね。
本作の悲劇の根源なのに、なんかひとりだけ他人事って感じでムカムカしました。
罪には問えないでしょうが、もっと苦しんで首でも吊ってくれたらスッキリするのに。

詰め込みすぎで現実味が薄く、クライム・サスペンスとしては全然ダメだけど、
なんとか女優の力で最後まで観れる作品にはなっています。
基本的にターゲットは女性だし、女性のお客さんはかなり泣いている人もいたので、
ボクにはよくわからなかったけど、女性にはもっと響くものがあるのかもしれません。
何にしてもシリアスな作品は上映時間2時間超えないでほしいです。
(いや、コメディでもホラーでも、どんな映画も2時間超えない方がいいです。)

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