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クレヨンしんちゃん 2011

ボクはアニメオタクの素質があることは自覚しているので、
アニメにのめり込んで日常生活に支障が出るなんてことにならないように、
すでに習慣化してしまっている『クレヨンしんちゃん』以外のテレビアニメは
なるべく見ないようにしていました。(アニメ映画は普通に観ます。)
そんな生活が、かれこれ10年近くになりますが、もういい加減いい大人なんで、
節度を持ってアニメと付き合えるようになっているかもしれません。
なので、テレビアニメ解禁しようかなと思って、
来週から放送される話題のアニメ『もしドラ』を見ることにしました。
でもこれはアニメが見たいというよりも、6月公開の実写版映画の予習って感じですね。

それと同じ理由で『逆境無頼カイジ』も見ようかなと思って録画しようとしたのですが、
その番組は読売テレビだと1時間半以上のアニメ枠の一部になっていて、
EPG(電子番組ガイド)のせいで、関係ないアニメ3本も勝手に録画されてしまうので、
なんだか面倒臭くなって見るのはやめました。
EPGって便利だけど、放送局がそれを悪用して、番組の束売りの道具にしていますよね。
この前も『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』を録画しようとしたら、
『ドラえもん』とニコイチの番組にされてて、なんか鬱陶しかったです。
スポンサーの都合か何か知らないが、視聴者に不便を強いるのはやめてほしいです。
(まぁEPGというより、torneの仕様かな。)

ということで、今日は毎年習慣化している『クレヨンしんちゃん』の劇場版の感想です。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦
クレヨンしんちゃん 2011

2011年4月16日公開。
『クレヨンしんちゃん』シリーズ、劇場版第19弾。

国籍不明の少女レモンが届けたアクション仮面からのメッセージによって、アクションスパイとなったしんのすけ。レモンの指導のもと、スパイとしての特訓を積むことに。変装や潜入、秘密道具といったスパイの訓練に夢中になる中、しんのすけに前代未聞のミッションが下される。(シネマトゥデイより)



一時は名作を連発した映画『クレヨンしんちゃん』(以下、劇しん)ですが、
前作『オラの花嫁』、前々作『カスカベ野生王国』、前々々作『金矛の勇者』と、
ここ最近は駄作続きで、同日公開のライバル『名探偵コナン』との差は開く一方でした。
しかしシリーズ最新作の本作を観て、内容的にはちょっと持ち直したような気がします。
低迷を脱した大きな要因は、劇しん初期のおバカ路線に戻したことだと思います。

かれこれ10年ほど前、名作『オトナ帝国』と『戦国大合戦』が連続で公開され、
劇しんが"大人も泣けるアニメ"と認識され、注目されるようになって以降の作品は、
その路線を堅持しようとしたような、感動を狙った作品が多くなりました。
中には『カスカベボーイズ』のような佳作もありましたが、大抵が失敗作。
ボクが駄作と感じた前3作も感動路線の作品です。
名作2作は天才アニメ監督である原恵一監督の力によるところが大きく、
他の凡才監督がその手法を真似てもそう簡単に感動作なんて作れるわけもなく、
結局気負いすぎ、狙いすぎで、安っぽい感動ドラマにしかなりません。
さらに悪いことに、その無駄な努力のために劇しん本来の作風まで失われ、
長い長い低迷が続いたんだと思います。
(これは興行成績ではなく、あくまで内容の話です。)
ボク自身も過去の名作(特に『戦国大合戦』)の印象が強すぎて、
劇しんに感動を求めるようになっていましたが、安易に作られた安っぽい感動では、
その落差による憤りしか残りませんでした。

しかし本作を観て泣く大人はひとりもいないはず。
ホントにバカバカしいストーリーで、感動なんてものはほとんどなく、
それどころか劇しんの中でも下品な内容、シリーズ最高級のおバカ映画に仕上がってます。
なんだかハリウッドのおバカコメディに近い印象もしました。
もちろん名作なんて呼べる代物ではありませんが、劇しんらしさがあるだけ、
最近の名作まがいの中途半端な作品よりはかなりマシです。
ボクも感動を求めていたはずですが、過去の名作と比較しようもないおバカな内容で、
感動を期待せずに観れたために、久しぶりに単純に楽しむことができました。
まぁやっぱりまた劇しんで感動したいという気持ちはあるけど、
何年かに一度感動作があるくらいの方が、ギャップがあっていいかもしれません。
過去の名作2作品も「劇しんなのに」って意外性が感動を増幅したわけだし。

観てみたらなかなか楽しめた本作ですが、実は観る前まで嫌な予感しかありませんでした。
それは駄作が3作も続いたからってのもあるけど、
なにより今回のゲストキャラ、レモンの存在に懸念を感じたんですよね。
レモンは7歳の女の子で、本作では相棒として、しんのすけと行動を共にするキャラです。
幼い女の子キャラは駄作『金矛の勇者』にも出てきたし、
駄作『オラの花嫁』もそうだけど、しんのすけの恋愛を描こうとすると大抵失敗します。
でも本作は、しんのすけは幼い女の子には恋しないという大原則を順守し、
レモンとしんのすけは、あくまで友達として描かれます。
そのお陰で『クレヨンしんちゃん』らしさを損なうことなく、楽しい作品になりました。
しかしその反面、レモンとの友情に比重を置きすぎて、
しんのすけといつもの幼稚園の友達や、野原一家との絡みが少な目で、
まともに登場すらしないレギュラーキャラも多数いたことは少し残念です。

ゲスト声優で、本作の主題歌も担当している関ジャニ∞の村上信五と大倉忠義が、
謎の科学者ヘガデル博士の助手としてキャスティングされています。
それが本作の売りのひとつだし、ゲスト声優としては例年にはない厚遇ぶりで、
彼らもそれに応えて好演していたと思います。
その効果なのか、たしかに例年は親子連れのお客さんが圧倒的だった印象ですが、
今年は若い女性客やカップルがけっこう観に来ていたような気がします。
ゲスト声優といえば、レモンの家政婦イツハラ役で、
ものまね芸人のなかじままりが市原悦子の物まねで出演してます。
彼女のお陰でお客さんが増えるってことはなさそうですが、
こちらもなかなかの好演で、笑わせてもらいました。
てかエンドロールまで、ホントに市原悦子かと思いましたよ。

さて、本作は劇場版19作目ということで、来年はいよいよ節目の20作目です。
10作目は名作『戦国大合戦』だったし、否応なく次も期待してしまいます。
できれば原恵一監督にカムバックしてほしいですが、まぁ無理でしょうから、
誰が監督になってもあまり気負わずに、狙いすぎずにいい作品を作ってほしいです。

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