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エンジェル ウォーズ

キアヌ・リーブス主演で周りを日本人俳優が固めることで話題のハリウッド映画
『47RONIN』ですが、元KAT-TUNの赤西仁くんの出演も決まったそうですね。
ハリウッドデビューしたいがためにKAT-TUNやめて渡米した彼ですが、
こんなに早くデビューが決まるなんて驚きです。
もしかすると日本人俳優って英語さえ出来ればハリウッドで需要あるんじゃないかな?
日本はハリウッドからすると海外で一番のお客様だし、
日本市場を見据えて日本カルチャーを取り入れた作品も多いです。
なので日本人俳優だってできれば起用したいだろうけど、英語話せる日本人俳優は少なく、
結局日本人役を英語の堪能な韓国人や中国人にやらせています。
勉強できなくても俳優にはなれるけど、やはり芸能界の頂点はアメリカだし、
俳優業で高みを目指したいのなら、英語くらいは勉強しといた方がいいですね。

ということで、今日は日本カルチャー満載のハリウッド映画の感想です。
日本カルチャーは満載ですが、日本人はひとりも出演しておらず、
唯一のアジア人役も、またしてもジェイミー・チャンに取られました…。

エンジェル ウォーズ

2011年4月16日日本公開。
ザック・スナイダー監督によるアクション・ダーク・ファンタジー。

幻想的な世界に閉じ込められたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、バーチャル兵器を使いこなす4人の女戦士を集め、自由を求めて戦うことに。想像の世界の中でワイズマン(スコット・グレン)の手助けを受けた彼女たちは成功すれば自由を手に入れることができるが、そのためにはある犠牲を強いられる運命にあった。(シネマトゥデイより)



本作は『300』などを撮った奇才ザック・スナイダー監督による作品で、
今までの作品はリメイクであったり、アメコミが原作だったのですが、
本作は監督の初めてのオリジナルストーリー作品だそうです。
彼のグラフィックノベルが動いているかのような映像を作り出すセンスは、
他人には真似のできない独特のもので、確かに奇才だと思います。
しかし完全オリジナルの本作を観て、映像作家としては奇才かもしれないけど、
物語を作る脚本家的な能力には、疑問を持ってしまいました。
彼は原作があるもの(特にマンガ)を映像化する仕事の方が向いていると思います。

精神病院に強制入院させられた主人公ベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、
ロボトミー(記憶除去)手術を受けさせられる前に、脱走することを計画。
同じく収容されている4人の少女を仲間に引き入れ、
カギや地図など脱走に必要な4つのアイテムを手に入れようとします。
その方法は、ベイビードールが踊ることで、看守などの注意をひきつけ、
その隙に仲間がこっそりアイテムを盗むというもの。
ベイビードールが踊ると、そのダンスのイマジネーションが映像化され、
比喩的にアイテムを奪取する過程が幻想的な世界観で描かれます。
…う~ん、文章にすると全然伝わらない設定ですね…。
設定は理解できても、到底納得できるものではありませんが…。

とりあえずベイビードールが踊る時に、幻想的な映像になり、
そのファンタジーな世界で、ベイビードールとその仲間の少女たちは、
戦士として大暴れできるというルールです。
その世界はサムライの化物が跋扈する日本的な世界であったり、
ナチスの改造人間と戦争を繰り広げる第二次世界大戦的な世界であったり、
ゾンビ騎士や巨大ドラゴンが生息するブリッティシュ・ファンタジーであったり、
ロボットのガンマンから列車強盗するSF西部劇のような世界であったりと、
踊るたびに全く違う世界観の中で、少女たちはアイテム奪還のために戦うわけです。

こんなマンガ的な世界観の映像化はザック・スナイダー監督の得意とするところだし、
彼自身、どの世界観も描いてみたいシチュエーションだったのだと思います。
しかし全く違う世界観のため、それを混在させるのは難しい。
そこで考え出されたのが、一人の少女の空想として別々に描いてしまおうという方法。
それが本作なのだと思います。
つまり本筋の精神病院からの脱出劇は、あくまで個々のファンタジー世界を繋ぐための
ブリッジでしかなく、そこにちゃんとした物語があることは期待できません。
本筋にも物語もあるにはあるけど、到底納得できる展開とは言えず、
現実世界なのに全くリアリティがないため、そこもファンタジーのように思えます。
精神病患者が風俗嬢のように見世物にされ売られる世界なんて全く現実的ではないです。
(それも意図的な伏線だったことは後々わかるのですが、)
幻想世界と現実世界を同じように描いてしまっては、コントラストが生まれず、
イマジネーションの中のファンタジー世界ならではの奇抜さが引き立ちません。
せっかくザック監督お得意のマンガ的な映像も埋没してしまいます。
彼に脚本力があれば、もっと映像も活かせた気がして勿体なく思いました。

ストーリーや設定はイマイチでしたが、映像センスには文句の付け所はなく、
特に主人公ベイビードールのアクションはかなりよかったです。
彼女はセーラー服を着て日本刀で戦うという、和製ガールズアクション的な設定ですが、
これは実際に『ラスト・ブラッド』の原作でもある日本のアニメ、
『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の影響を受けたと明言されています。
かなり激しいアクションですが、ほとんど役者自らこなしたらしく、単純に感心しますが、
せっかくのすごいアクションも、セーラー服なんかで格好でやられると、
ひらめくスカートが気になってアクションを観るどころではないです…。
ベイビードールの仲間になるミリタリー姿の4人の少女もみんな魅力的でした。
ボクは特にブロンディを演じるヴァネッサ・ハジェンズが好きなのですが、
彼女は5人の中で一番活躍が少なく、ちょっと残念でした…。

完全オリジナルだとイマイチな感じがしたザック・スナイダー監督ですが、
次回作は得意中の得意であるアメコミの実写映画化作品になります。
しかもアメコミの超古典『スーパーマン』のリブート作品『Man of Steel(原題)』です。
古典すぎて古臭さすら感じてしまう『スーパーマン』が、
ザック・スナイダー監督の映像センスでどれだけかっこよくなるのか期待大です。
脚本家は誰だか知りませんが、制作は鬼才クリストファー・ノーランなので、
万が一にも下手な作品にはならないはずです!

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