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ランウェイ☆ビート

ファッションって難しいですよね。
ボクは自分ではそれなりの格好をしているつもりなんですが、
いわゆるお洒落と呼ばれている人の格好をかっこいいと思わないので、
ボクのお洒落基準が世間とずれてるんじゃないかと心配になることがあって、
いつも無難な格好をしてしまいます。

たとえばサルエルパンツですが、あれってホントにかっこいいんですか?
ボクには足が短いのを必死に誤魔化そうとしてるだけに見えて、
何だか気の毒には思えるんですが、かっこいいとは思えません。
腰パンよりは清潔感があるのでまだマシですが…。
サングラスもよほど顔に自信がないのか、自意識過剰のどちらかだと思うし、
ファッションじゃないけど、茶髪なんかも垢抜けたくて必死なんだなと思います。
これらのお洒落ってのは、偏見受けやすいし、いろいろ損してると思うけど、
一種のモラトリアムの特権だから、若いうちはどんどんやればいいです。
でも20代の半ばをすぎてまだやめない大人は、正直かなりみっともないというか、
社会に対する適合能力が低いんだろうなと思います。

あ、女性のお洒落は別です。
女の子はどんな格好でも大概かわいいです。

ということで、今日はファッションを題材にした映画の感想です。

ランウェイ☆ビート

2011年3月19日公開。
『NANA』の監督による青春サクセスストーリー。

転校生の“ビート”こと溝呂木美糸(瀬戸康史)は、転入早々“ワンダ“こと犬田悟(田中圭)へのイジメに出くわす。落ち込むワンダをクラス一のカッコイイ男にすると宣言したビートは、ワンダを別人のように大変身させる。ビートの天才的なファッションセンスに驚いたクラスメートたちは、文化祭のファッションショーに取り組むことになるが……。(シネマトゥデイより)



本作は邦画史上初のファッションをテーマにした映画だそうです。
「ホントかよ?」と思ったのですが、たしかにファッションをテーマにした邦画を
今まで観た記憶がないので、ホントなのかもしれません。
今まで作られなかったということは、それだけ需要が無いってことでしょうか。
本作もあまりウケてないみたいで、映画ランキング初登場15位でした。
まぁファッションがテーマだから悪かったわけではなく、
出来もかなり悪いというのも原因でしょうが…。

邦画ではこれが初ということにしておきますが、洋画ではけっこうありますよね。
特に有名なのが『プラダを着た悪魔』ですね。
ボクは当時、ファッションに対して無頓着だったし、
モードに流される人々はただのミーハーだと思ってたのですが、
『プラダを着た悪魔』を観て、コンサバもモードの影響下にあることがわかって、
目からウロコが落ちた気がしました。
それ以降は多少ファッションにも気を付けるようになりました。
誰が観ても「ファッションの力」を感じられる素晴らしい映画でした。

それに対して本作は、かなり人を選ぶ内容に思えます。
まず本作中に登場する様々な衣装が、どうもアバンギャルドすぎて、
一般的な感覚からすると、あまりいいデザインとは思えない、
それどころかダサいと思えるものでした。
本作のセンスと同じ趣向を持っている人ならいいのでしょうが、
それ以外の人にはちょっとキツイかも…。
ボクは完全にファールでしたが、本作のストライクゾーンはかなり狭いと思われます。

あ、ボクは男なんで、女の子の衣ファッションに関してはよくわからないし、
かわいい子が着れば何でもかわいいと思えるので、
本作中の女の子の衣装については何も問題なかったのです。
問題は主人公の溝呂木美糸(ビート/瀬戸康史)のファッションです。
天才的なファッションセンスを持つイケメン転校生という設定ですが、
百歩譲ってイケメンなのは認めるとしても、そのイケメンを打ち消して余りある変な衣装。
男のくせにスカート穿いてるんですよね…。
腰布やキルトではなく、まぎれもないスカートです。
いや、スカート男子とかレギンス男子とか、ブラジャー男子ってのも話題になったし、
クロスドレッシングを好む男がいるのは知ってるけど、
こんな一般的な映画で、そんなのかっこいいとされるようほど認知されてるんですか?
ボクもよく行く梅田や三宮はお洒落に必死な男がけっこういますが、
スカート穿いてあるいてる奴は、ホームレス以外ではまだ見たことないです。
とにかくこんな奇抜すぎる恰好のやつに、ファッションを語られても説得力がありません。
あと名前もDQNすぎて、うそ臭いです。

この転校生ビートはクラスメートの現役モデル・ミキティ(桐谷美玲)に、
自分のファッションセンスを認めさせるためにために、
2年間引きこもっていたイケてない男子・ワンダ(田中圭)をプロデユースし、
ワンダをクラス一かっこよく変身させます。
まぁよくあるパターンですが、ワンダを演じてるのが田中圭ですからね。
もともとのポテンシャルが高すぎて、かっこよくなるのにビートのセンスは関係ないです。
デカいメガネとかボサボサの髪型とかキョドった態度とかで、
ポテンシャルを抑えていたものを、ただ元に戻しただけです。
普通の学園ドラマならそれでいいけど、ファッションがテーマの作品なんだから、
ちゃんとファッションの力でかっこよくなったと思えるようにしないとダメでしょ。
本当にブサイクな役者を使って、かっこよくするくらいの気概がないと説得力無いです。
最後はクラス全員でファッションショーをするので、
ワンダだけでなく、他のクラスメートもお洒落に変身するわけですが、
クラス全員をポテンシャルが高いやつばかり集めすぎです。
普通はクラスにひとりくらいデブとか、どうしようもないブスいるでしょ。
まぁアンナ演じるIMALUは若干アレですけど…。

その最後のファッションショーですが、
学生が作ったという設定なのに、ステージから衣装からシッカリしすぎです。
ただの高校生たちがファッションショーを成功させるということがポイントなんだから、
もうちょっと手作り感を出すべきです。
一応衣装は意識して安い素材で作ったらしいですが、
その努力が画面を通しては伝わってきません。
ステージはそんな努力すらもせず、1日で作れるはずない広大な野外ランウェイ、
完璧すぎる音響、照明、舞台演出で、明らかにプロの犯行です。
学生らしさなんてものは微塵もないです。
なので「みんなで作り上げた」という印象を受けず、全く感動が湧いてきません。

ストーリーもダメで、ビートの白血病の妹や、学校の廃校、メイの片思いなどは、
あってもなくても何も影響ない無用な設定で、ただでさえ薄い本筋をさらに薄めています。
何から何までどうしようもない作品でしたが、ただ一点よかったかなと思ったのは、
ビートが祖父の作ってくれた学ランをクラスメートに「ダサい」とバカにされた時に、
「この学ランを悪く言うな」と怒ったところです。
普段は奇抜な格好でお洒落を気取っているビートなのに、
コンサバの最たるものである学ランにでも思い入れを持てるというのがわかるシーンで、
はじめて彼に人間味を感じることができました。

あと、最後のファッションショーのシーンだけ3D上映もされているそうです。
その数分のために割増料金払いたくないし、ボクは通常版で鑑賞しました。
そういえば、同じ劇場で『TOKYO GIRLS COLLECTION 3D THE MOVIE』ってのもやってました。
ファッションショーは3D上映と相性いいのかな?
人の着ている服を見るだけのショーなんて退屈そうでボクには堪えられませんが、
ファッションショーってせっかくアーティスティックな面白い衣装着てるんだから、
ただ歩いたり回ったりするだけじゃなくて、演劇でもしてくれたらいいのに…。
モデルはスタイルいいけど演技下手なイメージあるからダメかな。

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