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ツーリスト

ジョニー・デップのギャラって、ハリウッドで最高額でしたよね?
『パイレーツ・オブ・カリビアン4』のギャラは、映画史上最高の57億円とか…。
(3年前の情報なので今のレートだと42億円くらいかな。)
それだけで並みのハリウッド映画の全米最終興行収入に匹敵します。
そんなに高額なのに、いろんな映画に引っ張りだこですよね。
今後公開が控えているものも『パイレーツ4』はもちろん、CGIアニメの『ランゴ』、
ティム・バートンの『ダーク・シャドウズ』、西部劇の『ローン・レンジャー』、
探偵コメディ『影なき男』のリメイク、伝記小説の映画化『ザ・ラム・ダイアリー』、
サム・ライミ版『オズの魔法使い』にも、ロバート・ダウニーjr.の代役で出るらしい…。
万が一にもコケたら制作側はえらいことになりますね。

ということで、今日は高給取りジョニデの主演作の感想です。
全米最終興行収入は54億円で、当初の見込みより少なかっただろうけど、
ジョニデとアンジーのギャラは払えたんでしょうか…?

ツーリスト

2011年3月5日日本公開。
ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの初共演のロマンチック・ミステリー。

傷心を癒やすためイタリアを訪れたアメリカ人のフランク(ジョニー・デップ)は、ベニスに向かう車中で上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声を掛けられる。魅力あふれるエリーズに誘われるがまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、それはすべて仕組まれたわなだった……。(シネマトゥデイより)



ラストがどんでん返しになっているタイプの作品なので、
本来ならネタバレしないように書いた方がいいんだけど、
本作で思ったことを書くと、どうしてもオチに触れざるを得ないので、
今回はネタバレありで感想書きます。

旅先でミステリアスな美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)と出会った
フランク(ジョニー・デップ)は、ある組織から命を狙われることになる。
どうやらエリーズの恋人である指名手配犯のピアーズと間違われているらしい…。
謎の美女エリーズとは何者なのか?ピアーズはどこにいるのか?…という話。
…ですが、エリーズとフランクの初対面のシーンで、
すぐにフランクがピアーズだってことに気付いてしまいました。
それがなぜかはわからないんだけど、そうとしか思えませんでした。
あとで本作を観た友達にも聞いてみたら、その人も途中で気付いたようで、
この様子だと半分以上の人がそうなんじゃないかと思います。

でもそんなあからさまな伏線もないのに、なぜわかっちゃたのか不思議に思ったので、
後日、本作のオリジナルであるフランス映画『アントニー・ジマー』を見てみました。
ほぼ同じ話なのでオチは知っていたけど、オリジナルの方がよく出来ていたというか、
たぶんこちらを先に見たら、ボクもラストまで気付かなかっただろうと思えるものでした。
設定もストーリーもほぼ一緒なのに、何が違うんだろうと考えた結果、
キャストが違うのが原因だという結論に達しました。

オリジナルのタイトル『アントニー・ジマー』とは、
本作でのピアーズにあたる指名手配犯の名前で、
主人公フランクにあたるタイヤンディエの正体も、もちろんアントニー・ジマーです。
主人公が指名手配犯の策略により身代りにされていたと思ったら、
主人公が指名手配犯本人だったというサプライズなわけですが、
ここで重要なのは、観客に主人公が指名手配犯だと思わせないようにすること。
平たく言えば、事件に巻き込まれたごく普通の一般人だと思わせることです。
それが本作では、完全に失敗しています。

それもそのはず、主人公フランクを演じるのはハリウッド随一の大スター、ジョニデです。
その半端ないセレブリティなオーラは、いくら凡人を演じようとしても隠し切れず、
どう見ても堅気には見えません。
その主人公を指名手配犯に仕立て上げ、翻弄するアンジー演じる謎の美女エリーズは、
ミステリアスな存在でなければいけないんですが、
彼女は浮世離れしたオーラを放つフランクのミステリアスっぷりに完全に食われ、
かなり人間味を感じさせるキャラに成り下がってしまっています。
なので主人公フランクよりもヒロインのエリーゼに親近感を感じてしまい、
平凡な男とミステリアスな女という構成が逆転し、
エリーゼがミステリアスな男フランクに出会うという話に感じるんですね。
じゃあフランクの正体は誰か?…となれば指名手配犯ピアーズしかないわけです。

フランク役はもともとトム・クルーズが演じるはずだったんですが、
彼が降板し、紆余曲折を経てジョニデになりました。
たぶんトムだったら、こんなにすぐ気付いたりはしなかったでしょう。
どちらも大スターですけど、ジョニデのフリーキーなオーラは異質すぎます。
彼のオーラに対抗できる女優はアンジーしかいないだろうし、
エリーゼを彼女が演じるのはこれ以上ないベターなキャスティングだと思いましたが、
残念ながらというかやはりというか、ジョニデには負けてしまいます。
ハッキリ言ってジョニデは異質すぎるので現代劇には向かないんですよ。
海賊とか帽子屋とか工場長とか、ファンタジーのキャラでしか真の力は発揮できません。

とはいえ、ハリウッドの二大スターのこの二方が共演したことには価値があるし、
それだけでもう眼福と言っても過言ではないです。
舞台はフランス・カンヌからイタリアのヴェネチアに代わり、
水の都なので移動手段は専らボートだったりして、
ヨーロッパの情緒感も格段にアップしました。
予算も全然違うから、映像のダイナミックさも比べ物になりません。
アドリア海の美しい街や運河でのアクションシーンも、なかなか過激です。
(それがフランクが凡人に見えない原因のひとつでもありますが…。)
ストーリーはオリジナルに比べるとちょっとマズイところもありますが、
どんでん返し後にある本作独自の展開はかなりお洒落で、
全て丸くお収まる秀逸な締め方で、オリジナルよりも後味がよかったです。
(それも後からオリジナル見た時に改めて気づかされたことですが…。)

デートムービーとしては最高ですねー。

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