ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

わさお

イヌってかわいいですよねー。
昔はネコ派だったんですが、ここ数年でイヌ派になりました。
何がキッカケだったのかな~?って考えてみたら、やっぱり映画です。
イヌの映画は多くて、そんな作品を観るうちにイヌが好きになったんだと思います。
イヌは頭がいい動物なのでちゃんと演技ができるんですよね。
特に大型犬は賢く、下手な人間よりも演技がうまいと思うことがあります。
だからボクも、チワワやトイプードルもかわいいんですが、
ラブラドールや秋田犬の方がより好きです。

犬の演技といえば、『アンチクライスト』を調べてて初めて知ったのですが、
カンヌではパルムドールならぬパルムドックという非公式映画賞があるんだそうで、
映画に出演したイヌ科の動物を対象にした演技賞です。
一昨年は『カールじいさんの空飛ぶ家』のアニメキャラのイヌが受賞するなど、
ハッキリ言って真面目に決めているとは言い難いオフザケ賞なんですが、
趣旨は面白い映画賞なので、イヌ映画大国の日本でもやればいいと思います。
…あ、年末にでもウチで勝手にやろうかな?
今年は『星守る犬』や『ロック ~わんこの島~』など、期待のイヌ映画が目白押しですが、
今のところ『パラノーマル・アクティビティ2』のアビーが最有力候補です。

ということで、今日はイヌ映画の感想です。
秋田犬は演技がうまいはずなんですが…。

わさお

2011年3月5日公開。
実在する秋田犬わさおの実話をベースに映画化した感動作。

青森県鯵ヶ沢でイカ焼き屋を切り盛りするセツ子(薬師丸ひろ子)の元に、ある日わさわさした白い長い毛に覆われた大きな秋田犬が現れる。捨て犬を引き取っては育てているセツ子は、この何ともいえない個性的な顔をしている秋田犬をわさおと名付けて育てることにするが、いくら愛情を注いでもわさおに懐く様子はなく……。(シネマトゥデイより)



ネットやテレビで紹介され、写真集まで刊行されたイヌ"わさお"の半生を映画化した本作。
普通イヌの映画は、何匹も似たイヌを用意して、状況に合わせて使用するもんですが、
わさおは「ブサかわ犬」として注目を浴びた個性的なイヌで、
代役を用意することができなかったのか、仔犬時代を除けば、
わさお本人(犬)が本人(犬)役で出演するしかありません。
ボクはわさおのことを全くブサイクだとは思いませんが、
「ホントに秋田犬なの?」ってくらいにワッサワサで、
たしかにこんな変な秋田犬に代役は立てられないだろうなと思いました。
(秋田犬じゃなくてスピッツのミックスじゃないの?)

普通は動物映画は、動物プロダクションで演技訓練受けた動物使うけど、
わさおはもともと野良犬で、今も単なる飼い犬です。
なので演技なんてできるはずもなく、観ているコッチがハラハラします。
とにかく止まるか走るかしか出来ないようですが、
それですら「やらされてる感」がビンビン伝わってくるので、
普段観ているイヌ映画のタレント犬たちって、高度な演技してるんだなと再認識しました。
人気だけの素人犬主演で映画撮ろうなんて、かなり無謀な企画だと思い知りましたが、
人間のタレントでも本人の人気だけで主演作を作ると駄作になるのと同じで、
本作もハッキリ言って駄作になってしまっていると感じます。

「わさおが自らの過去を演じた」と嘯いてはいますが、
もともと野良犬の半生なんてわかるはずもなく、ほぼ100%でっち上げです。
それがダメってことはないけど、それが真実かのように宣伝するのはダメ。
そしてなにより、そのでっち上げられたストーリーが荒唐無稽すぎます。
わさおが単身でクマと戦い、駆逐するという無茶苦茶な展開になってます。
戦ってクマを追っ払うというならまだしも、噛み殺すんですよね。
しかもわさお自身はほぼ無傷です。
高橋よしひろのイヌ漫画もビックリな、ありえない話です。
あと、そのクマの描き方も酷く、本物のクマを用意しろとは言いませんが、
まともな着ぐるみも用意できないんなら、クマが登場する脚本なんてやめろと思います。

わさおがクマと戦うことになった原因は、ひとりの少年を守るためです。
この少年アキラ(伊澤柾樹)はわさおの元の飼い主でしたが、
自分のミスで母親に瀕死の重傷を負わせてしまい、
その責任をわさおに転嫁して、家から追い出し、
わさおを野良犬にしてしまった張本人で、自分勝手なクソガキです。
アキラから家を追われ、東京に送られてしまったわさおは、
それでもアキラに会いたいと自力で青森まで戻ってきて、アキラを見守ります。
ところがアキラはわさおの存在に全く気付かず…。
クマから襲われた時も、助けに入ったわさおを、自分が捨てたイヌとは気づかず、
「大きな白いイヌに助けられた」とぬかします。
アキラは意味もなくひとりで森に入ってクマに襲われたのですが、
アキラがいなくなったことで、町の人は捜索隊を出さなくなければならなくなりました。
結局、わさおに救われたアキラは無事発見されたのですが、
町の人に多大な迷惑をかけておきながら一切怒られることもなく…。
こんな甘やかされて身勝手に育ったクソガキは助ける価値ありません。

あと、これはアキラを演じた子役の問題だと思うけど、
わさおとアキラが再開する感動のラストシーンで、
この子がわさおを怖がっていることが、画面を通して伝わってきます。
わさおに顔なめられるシーンなんて、ビビッて顔が硬直してます。
あれだけ大きいイヌだから子供が怖がるのも無理もないけど、
あれでは全然感動できないですよ。
そもそもアキラというキャラの好感度が低いから、感動するわけないんだけど…。

青森がわさおの人気に乗っかって作った町おこしのために作品でしょうが、
完全に裏目に出てしまい、これにてわさおブームは終了するでしょう。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/452-a14f1108
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad