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ドラえもん 2011

今日で4エントリー連続アニメ映画の感想です。
この前の連休に4本ハシゴして観たんですが、不思議とアニメ映画は疲れません。
もういい大人なんですが、やっぱりアニメは面白いです。
ちょっと覚書程度に、年内公開予定の面白そうなアニメ映画を挙げておきます。

邦画アニメ
『名探偵コナン 沈黙の15分』『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』
『豆腐小僧』『星を追う子ども』『コクリコ坂から』『friends もののけ島のナキ』
洋画アニメ
『ファンタスティックMr.FOX』『イリュージョニスト』『少年マイロの火星冒険記』
『メアリー&マックス』『カーズ2』『カンフー・パンダ2』『ランゴ』
『くまのプーさん』『ブルー/初めての空へ』『タンタンの冒険旅行/ユニコーンの秘密』
『ハッピー・フィート2』『長靴をはいたネコ』『メガマインド』『Arthur Christmas』

今のところ、こんなものかな?
邦画アニメが少ないのは単なるリサーチ不足です。
ということで、今日は邦画アニメの感想です。

ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~

2011年3月5日公開。
1986年に公開された『ドラえもん のび太と鉄人兵団』をリメイク。

北極からロボットの足と謎の青い球体を持ち帰ったのび太。すると、のび太の家の庭に空からロボットの部品が降ってきた。「鏡面世界」を使って巨大ロボット“ザンダクロス”を完成させたドラえもんとのび太だったが、ロボットの持ち主の少女リルルが登場。何と、ザンダクロスとリルルはロボットの星メカトピアからやって来たのだった。(シネマトゥデイより)



本作は『ドラえもん』第二期から恒例となった過去の劇場版のリメイクものですが、
旧作が公開されていた頃、ボクは保育園児だったので、たぶん観たことないはずです。
でもちょっと大きくなってからから、原作漫画の方を読んだので内容は知ってます。
シリーズの中でも特に人気のある作品だし、ボクもけっこう好きでしたが、
ボクが当時感じたのは「すごく読者に媚びた作品だ」ということです。
それゆえ面白くもあるんですけど、シリーズの中ではちょっと異質さを感じました。

旧作『のび太と鉄人兵団』が公開された時期はちょうどリアルロボットブームの頃で、
ガンダム、ボトムズ、マクロスなど巨大ロボットに子供たちが熱狂した時代です。
旧作は完全にそれに迎合する形で作られたのだと思います。
去年末に『ボトムズフェスティバル』3作が公開され、
『機動戦士ガンダムUC』6部作、『劇場版マクロスF』前後編など、
リアルロボットアニメばかりが公開され、ブームの到来を感じさせる昨今、
『のび太と鉄人兵団』がリメイクされたのも必然かなと感じます。
でも『ドラえもん』のような友達ロボット作品っていうのは、
そんな兵器ロボット作品に対するアンチテーゼみたいな印象があって、
『ドラえもん』に兵器ロボットが登場するのはちょっと不思議な感じです。
リアルロボット系アニメにはなぜか美少女がつきものですが、
本作にもリルルという謎の美少女が登場します。
兵器ロボットと美少女の登場で少年たちのハートをキャッチしたわけですが、
それが「媚びた作品」という印象に繋がっているんだと思います。

で、そのシリーズ屈指の人気作がこの度リメイクとなったわけですが、
オリジナルにはいなかった新キャラ"ピッポ"が登場します。
もともと巨大ロボット"ザンダクロス"や美少女"リリル"など、魅力的なキャラが多く、
ただでさえジャイアン、スネ夫が空気と化す作品だっただけに、
これ以上新キャラを増やすことに懸念があったし、
しかもそれがまた媚びたマスコット的デザインのキャラで、
そのキャラの登場がアナウンスされた時には、
「安易に人気を取りに来たな…」という悪い印象を持ちました。

ただ、いざ蓋を開けてみると、そのキャラがいることで、
結果的にいい方向に転んでいるなと感じました。
たしかにキャラデザインもツンデレな性格もあざといですが、
物語上その立ち位置に新キャラが配置されたことで、
オリジナルでは描き切れていない印象だったテーマが明確になった気がします。
本作は人間とロボットの友情や戦いを通して、人の尊厳を説いた作品ですが、
旧作ではリアルロボットアニメとして娯楽要素が強すぎて、
それが伝わりにくくなっていました。
ピッポは巨大ロボ・ザンダクロスの頭脳回路が独り立ちしたキャラで、
それにより旧作では道具扱いだったザンダクロスのアイデンティティが明確になり、
より人間とロボットの関係を深く描くことに成功しています。
リルルとのび太たちの関係だけでしたが、ロボット側に新キャラが加わることで、
ザンダクロス(ピッポ)とのび太の友情と、リルルとしずかちゃんの友情の、
ふたつの視点ができて、物語に奥行きが出たと感じます。
特にリルルとしずかちゃんの話が丁寧に描かれているので、
男子にばかり媚びていたオリジナルとは違い、女子も楽しめるかもしれません。
そこはやはり女性監督に所以するのかもしれませんね。

第二期のリメイク4作品、…いや厳密には全6作品ともリメイクでしたが、
もしかしたら旧作の出来を超えてるかもしれないと思えたのは本作が初めてです。
でも、旧作のマスコット(?)だったミクロスの出番が大幅に削られたことや、
ジャイアン、スネ夫がさらに空気化してしまっているのは残念だし、
そのくせドラミ(声:千秋)や福山雅秋(声:福山雅治)が無駄に出演しているのは、
あからさまに媚びすぎです。
特に千秋の意味不明な挿入歌は不愉快すぎます。
あと、これは原作の問題点ですが、タイムマシンを使った決着方法は工夫がなさすぎです。
シリーズ最悪の安易さというか、これがOKならなんでもすぐ解決していまうオチで、
絶対やってはいけない禁じ手です。
ここは一番改善の余地があるところだったので、リメイクするならなんとかすべきでした。
ラストの教室のシーンは、サブタイトルを強く意識した演出に変更されてますが、
ちょっと抽象的すぎて、原作の方がわかりやすくてよかったと思います。
それに本作の流れから言えば、リルルが現れるべきは、のび太の前ではなく、
しずかちゃんの前に現れる方が綺麗です。

来年はどうやら『のび太と雲の王国』のリメイクになりそうですが、
この調子で頑張ってほしいです。

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