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ランナウェイズ

偶然であることはわかっていますが、
いつもと違うことをすると、よくないことが起きる気がします。
なので今月初めから続けていた映画館通いをやめる生活をやめることにしました。
これからは普通に映画館に行きます。

映画館といえば、ボクは関西在住なのであまり知らないのですが、
東京では今年に入って、恵比寿ガーデンシネマやシネセゾン渋谷が閉館したことや、
去年からシネカノン有楽町や渋谷シアターTSUTAYAなどが次々閉館したそうで、
関東の映画ファンからはミニシアター文化の危機が叫ばれているそうですね。
その要因としてシネコンの隆盛が挙げられたりしてますが、
関西ではミニシアターどころか、シネコンや大劇場の閉館が相次いでいます。
特にショックだったのは、松竹の老舗大劇場である梅田ピカデリーの閉館です。
恵比寿ガーデンシネマ休館より前の、今年1月16日に閉館になりました。
もうすぐ大阪駅の真上に"大阪ステーションシティシネマ"という大型シネコンが誕生し、
そこは松竹、東映、東宝の共同運営らしいので、立地の不利な梅田ピカデリーを閉館し、
大阪駅のシネコンに力を注ぐための発展的閉館かと思ってたんですが、
松竹の話では「シネコン全盛の今の時代、経営効率が悪くなった」のが原因とのこと…。
ついでに松竹はグループの映画館を再編し、残る全国のピカデリー系の劇場も、
シネコン大手MOVIXの傘下に編入させるような感じです。

たしかにボクも松竹のシネコン"MOVIXココエあまがさき"が出来て以降は、
梅田ピカデリーまで行く機会は少なくなってました。
最後にピカデリーで観たのは去年5月の『書道ガールズ!!』だったかな?

ということで、今日は関西のミニシアター"シネリーブル梅田"で観た映画の感想です。

ランナウェイズ

2011年3月12日日本公開。
1970年代に活躍したアメリカのガールズロックバンド"The Runaways"の伝記映画。

1975年、ロサンゼルスで暮らす15歳のジョーン(クリステン・スチュワート)の夢はロックスターになること。ロックは男のものと相場が決まっていた時代、彼女は周りから変人扱いされていた。だが、音楽プロデューサーのキム(マイケル・シャノン)との出会いがジョーンの運命を大きく変え、彼女は10代の女の子だけのバンドを結成する。(シネマトゥデイより)



本作の題材となった"The Runaways"は70年代に活躍したガールズロックの草分け的存在で、
アメリカではそれほどではなかったものの、日本では大人気だったグループだそうです。
なんでも当時、ABBA、キッス、レッド・ツェッペリンに次ぐセールスを記録したとか。
洋楽に疎いボクでも、本作の劇中歌のうちのいくつかは聴いたことあるので、
かなり人気があったんだろうなと想像できます。
本作はもちろんハリウッド映画なわけですが、
本国で人気のないグループの伝記映画を、何の勝算があって制作したのか不思議ですね。
やはり全米では初登場18位と残念な結果だったようで、
普通なら日本公開が見送られてもおかしくない成績だけど、ちゃんと公開されました。
いや、むしろ本作は、日本で公開しないならどこで公開するんだって感じの内容です。
"The Runaways"のキャリアの中でも最重要な日本ツアーの様子もしっかり描かれていて、
当時の日本の「どうかしてる」ほどの熱狂ぶりが再現されていて興味深いです。

日本人ならそれだけでも多少は楽しめる作品ですが、
基本的には結成秘話から始まり、グループ内の不破、そして解散と、
音楽グループの伝記映画のお決まりの内容です。

音楽プロデューサーのキム(マイケル・シャノン)によって、
少女だけのロックバンドというコンセプトで急ごしらえされた"The Runaways"。
キムは15歳のギター少女ジョーン・ジェット(クリステン・スチュワート)に出会い、
ドラマー少女サンディ・ウエスト(ステラ・メーブ)と組ませます。
とにかく名を上げたいキムはバンドを売るために、ブリジッド・バルドーのような、
セックス・シンボル的なブロンド少女をメンバーにすることを決めますが、
そこで目をつけられたのが、15歳の少女シェリー・カーリー(ダコタ・ファニング)です。
シェリーはバンド加入を快諾し、ヴォーカルになります。
そんな感じで結成された寄せ集めバンドだからバンドの方向性はバラバラ…。
シェリーに至っては、ウエイトレスになりたくないからという理由で加入しただけで、
彼女はかっこいいロックバンドを目指すジョーンたちとは違い、
プロデューサーのキムの命令を素直に受けてしまいます。
キムはバンドを有名にするためなら手段を択ばない男です。
シェリーはキムの指示でセクシー路線で売り出され、
ランジェリー姿で歌う未成年の彼女は(主に日本で)人気者になります。
そんなシェリーのスタンドプレーにメンバーの不満が爆発。
シェリーはメンバーのリタ(スカウト・テイラー=コンプトン)との口論の末に、
バンドを飛び出してしまう、…という物語です。

バンドはやっぱりヴォーカルが顔ですからね。
バックのメンバーが不満を募らせるって話はよくありますよね。
しかも今回はティーンの女の子のバンドってんだから、うまくいく方が不思議です。
でも何より悪いのはプロデューサーのキムでしょ。
判断力の弱い未成年の女の子を話題作りで利用して自分の名を上げようとする大人…。
秋本某のような野郎で、そんな商売は気に入らないです。
シェリーも良かれと思ってセクシー路線に転向したのに仲間から叩かれ脱退。
大人の社会に振り回された挙句、家庭崩壊や薬物中毒で苦しみます。
10代にしてもう一生が台無しですよ。
少年少女をショービジネスに使う大人は、ほんとにちゃんとしないとダメです。

そんなシェリーの状況が、シェリーを演じるダコタ・ファニングに重って見えます。
ダコちゃんはご存じ『アイ・アム・サム』でショーン・ペンの娘役を演じた天才子役です。
演技力は抜群だしルックスもいいし、将来は素晴らしい正統派女優かなと思ったら、
『トワイライト』シリーズでは残忍な女吸血鬼の役だし、
『PUSH 光と闇の能力者』では酒飲みのやさぐれ少女の役です。
その時はそれも演技の幅が広がって女優らしくなったのかなと思ってましたが、
本作では彼女の初潮のシーンから始まり、ツアー先ではルーディとトイレでしたり、
ジョーンともレズ行為、そしてドラックと酒に溺れる少女の役ですよ。
これはもう演技の幅じゃなくて、正統派な役柄が来なくなったんじゃないかと…。
その始まりは2007年に公開された『ハウンド・ドッグ』ですよね。
ボクは見てないけど12歳でレイプされる役だったんだそうで、
そんな役しちゃったら、もう正統派女優に戻るのは難しいですよ。
家族とか事務所とか、彼女の未来も考えてちゃんと仕事は選ぶべきでした。
まぁ今後どう転ぶかわからないし、結論付けるのは早いですけど…。

とはいえ、"The Runaways"を知らないボクは、ダコちゃん目当てで観に行きました。
役柄もあるけど、もうダコちゃんとは呼べないくらいに大人の女優になってますね。
しかし彼女だけでなく、もうひとりの主演であるクリステン・スチュワートも好きです。
ダコちゃんとも共演する『トワイライト』シリーズの主演を張る大人気女優です。
この布陣からもわかるように、『トワイライト』の客を取り込もうとしたんでしょうが、
セックスに薬物な内容なためにR指定を受けてしまい、
『トワイライト』のファン層のティーンの女の子を集客できませんでしたね…。
あと、ダコちゃん演じるシェリーの双子の姉妹マリーですけど、
一瞬ダコちゃんがひとり二役しているのかと思ったら、どうやら新人女優だそうです。
ダコちゃんを老けさせたような感じで、双子には見えませんが本当に姉妹ぽいです。
そういえばダコちゃんの実の姉妹であるエル・ファニングが最近注目されてますね。
エルちゃんは姉と違ってまだそんな汚れ役はやってないみたいだし、
正統派女優として順風満帆です。
金獅子賞を受賞した『SOMEWHERE』の公開も控えてて、楽しみですね。

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