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ナルニア国物語 第3章

先週の日曜洋画劇場で放映された『アイアンマン』、酷くなかったですか?
何がって、主役トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)の日本語吹き替えですよ。
『機動戦士ガンダム』のシャアの声優さんがアテレコしてたんですが、
あの特徴的な声が、全くトニー・スタークのキャラにマッチしてませんでした。
そのおかげで本来の出来より確実に面白くなくなっていると思います。
ボクは『アイアンマン』が大好きなので、我慢できなくて途中でチャンネル替えました。
だけど見なければそれで済むって問題でもないです。
この吹き替えで初めて見た人にはちゃんと作品のよさが伝わってるか疑問だし、
ロバート・ダウニーJr.の俳優としての魅力も全く伝わってないはずです。
ボクは本当にこの作品が好きで、自分が好きならばそれでいいわけじゃなくて、
みんなにも好きになってほしいから、こんな酷いことは止めてほしいです。

ふつうはキャストやキャラに合った声優をチョイスしているはずなので、
下手なタレントでも使わない限りは、そんなに酷いと思うこともないですが、
たまにこんなことがあるので洋画の吹き替え版は怖いんですよ。
だからなるべく洋画を観る時は吹き替え版を避けているんですが、
スクリーン数にも限りがあり、全て字幕で上映できるわけではなく、
避けきれないこともあります。

ということで、今日は今日金曜ロードショーで放映されている映画、
『ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛』の続編の感想です。
(明日の土曜プレミアムは『ナルニア国物語/第1章 ライオンと魔女』です。)
『ナルニア国物語』シリーズは本作から3Dになりました。
ボクは吹き替えと同じくらい3Dも嫌いなので2D字幕版を観たかったのですが、
近隣の劇場ではどこも3D字幕、3D吹き替え、2D吹き替えでしか上映してなくて、
「同じくらい嫌なら料金が安い方が…」と思い2D吹き替え版を選択しました。
3Dなんてこどもを喜ばせるためのツールだから吹き替えでやればいいけど、
3Dを避けるのは基本大人なんだから、2Dはむしろ字幕にすべきです。

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島

2011年2月25日日本公開。
C・S・ルイスの冒険ファンタジーを映画化した『ナルニア国物語』シリーズの第3弾。

ペべンシー兄妹は大嫌いな従兄のユースチスの家に預けられるが、壁に掛かった帆船ドーン・トレダー号の絵の中に吸い込まれ、再びナルニアの国へ。兄妹は、親友のカスピアン王子(ベン・バーンズ)とネズミ戦士のリープチープと再会を果たし、ナルニアの東の果てへと再び冒険の旅に出ることになるが、行く手にはさまざまな困難が待ち受けていた。(シネマトゥデイより)



ボクは無条件に本作を応援したいと思ってます。
なぜなら、本来は公開されることはないと思われた作品であり、
それがこうやって公開にこぎつけたこと自体が奇跡だからです。
『ナルニア国物語』シリーズ1~2作目は、ご存知のようにディズニー映画でした。
それが本作からプロダクションが20世紀フォックスに代わりました。
それはディズニーがこのシリーズに見切りをつけて、
無責任にも続編制作から撤退してしまったからです。

ゼロ年代初頭、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』など、
ファンタジー小説の映画化作品が大ブームになりました。
意外にも「夢と魔法の王国」ディズニーはそのブームに出遅れてしまい、
その面目躍如するが如く2005年にファンタジーの古典的作品『ナルニア国ものがたり』を
巨額の制作費を投じて映画化しました。
しかしブームのピークはとっくに過ぎていて、1作目はそれなりの成績だったものの、
更に予算をつぎ込んだ2作目の成績は前作の半分近い落ち込みで大コケ…。
費用対効果の悪いこのシリーズをシビアでドライな「夢と魔法の国」はあっさり捨てます。
『指輪物語』と並ぶファンタジーの名作が満を持して映画化されたのに、
こんな仕打ちは原作ファンに失礼だし、1~2作目を観て続編を期待した人にも失礼です。
しかしその見離されたシリーズを救い、続編を制作してくれたのが20世紀フォックスです。
もちろん勝算もあってのことでしょうが、ボクは20世紀フォックスに男気を感じました。
とにかくディズニーに限らず、『ライラの冒険』然り『ダレン・シャン』然り、
長編ファンタジーシリーズの映画化は、一度やると決めたら最後までやるべきです。
『ハリー・ポッター』や『トワイライト』シリーズみたいに、
最終章を前後編に分けてまで引き伸ばしするのはヤリスギだと思うけど…。

プロダクションは代わったものの、制作スタジオは代わってないので、
キャストや裏方もほぼ続投で、実際は予算の出所と配給が代わっただけでしょうね。
でも社運を賭けたディズニーと、後を引き継いだフォックスでは出せる予算が全然違い、
今回は1作目を大きく下回る制作費で撮られています。
このこのでやはり多少ダイナミック感が無くなってしまいましたが、
そもそも2作目がコケたのは、1作目が期待ハズレだったからであって、
なぜそうなったかといえば、ディズニー映画という看板で制作することにより、
戦争シーンなどかなり制約されたり、作品本来の宗教色を薄めてしまったためで、
そんなディズニーカラーが払拭できるようになったのはいいことです。
本作は戦争ではないので、あまり殺し合いみたいなシーンが無く比較はできませんが、
ラストあたりでアスラン(ライオン)が言ったキリスト教色の強い意味深なセリフは、
ディズニー映画だったらカットになっていたと思います。
シリーズが進むにつれて、さらに宗教色が強くなるっぽいので、
フォックスにバトンタッチしたことは長期的にはよかったのかな?
『ライラの冒険』同様、もともと宗教的な理由で投げ出したのかもしれないけど。

ディズニー制作じゃなくなったことのメリットの他にも、
本作に対する期待が高まる要素があります。
それは本作から登場するメインキャラ、ユースチスの存在です。
彼を演じるウィル・ポールターは、名作『リトル・ランボーズ』のメインの子ですよね。
『リトル・ランボーズ』はボクが去年観た洋画の中で4番目によかったと思った作品で、
ウィル・ポールターはそれが映画初出演だったと思うけど、すごくいい子役でした。
ボクが本作をぜひ字幕で観たいと思ったのは彼の演技をちゃんと見たかったからです。
でも、思ったほどの活躍はしてなかったかな…。
ユースチスは抜群に活躍してたけど、俳優ウィル・ポールターとしてはイマイチ…。
登場シーンの半分くらいはあんな姿になっちゃいましたもんね…。
基本的にはただの道化役だったしね…。(それでも存在感は十分だったけど。)
ボクみたいな『リトル・ランボーズ』ファンは別として、普通の客には無名の若手だし、
やっぱりレギュラーのカスピアン(ベン・バーンズ)やペベンシー兄妹の方が人気あるし、
単純に容姿もいいし、彼らの活躍がメインに描かれますよね…。
でもユースチスの本領発揮はペベンシー兄妹が退くことになるシリーズ4作目からです。
続編制作されるかもわかりませんが、もしされるならキャスト続投を祈ります。

とはいえ、ペベンシー兄妹が本作で最後ってのも残念ですよね。
次男エドマンド(スキャンダー・ケインズ)は随分凛々しくなったし、
末っ子ルーシィ(ジョージー・ヘンリー)はどんどん魅力的な女の子になっています。
『ハリー・ポッター』の子役たちは、どんどん劣化したけど、こっちはその逆で、
最初はどうかな?と思ったけど演技も見た目もどんどんよくなってます。
ペベンシー兄妹の年長ふたりもちょっとだけですが出演していたのも嬉しかったです。
この4人はホントに兄妹みたいに見えるようになってきましたね。

予算の都合か、今回はナルニアの住人(人以外)の数も少なめです。
しかも新登場のクリーチャーは造詣もかなり雑だと感じました。
でも前作から引き続き登場のネズミ騎士リーピチープはよくなったと思います。
ユースチスとの掛け合いもバッチリだし、ラストには不覚にも涙腺が緩みました。
それにしても、神気取りのアスランだけはホントに好きになれないなぁ…。
まぁキリスト教が好きじゃないからかもしれないけど…。

全米では去年末に公開されましたが、残念ながら前作の成績も少し下回りそうです。
費用対効果なら前作よりも勝ってそうですが…。
もうすぐ公開になるディズニーの『パイレーツ・オブ・カリビアン4』は
めちゃめちゃヒットするんだろうなぁ…。
同じ海洋冒険ファンタジーだし、なんか悔しいです。
まぁ別にディズニーが嫌いなわけじゃないし、そっちも楽しみなんだけど…。

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