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ザ・タウン

なんだか近頃、クライム映画やノワール・フィルムが多くないですか?
ウチでも前回の記事も、その前の記事も、クライム・サスペンス映画の感想でした。
ボクは本物の犯罪は嫌いですが、映画で観る分には楽しいです。
でも最近のクライム映画は犯罪の是非を問うものが多いじゃないですか。
その作品と価値観が一致しないと嫌な気分になることもしばしばありますね。
去年の「正義論」ブームの時も思ったけど、人の善悪の価値観や倫理観って、
どんどん多様化してますよね。

ボクはクライム映画の中では銀行強盗ものが好きです。
犯罪の中でも銀行強盗だけは肯定的に思えるんです。
なんか銀行強盗って義賊的な印象を受けるんですよね。
ボクは金貸しとか金転がしが犯罪者並みに嫌いなんで、銀行も例外ではないです。
今の世界的な不況だって、元をたどれば銀行とか金融機関のせいみたいなもんだし。
そんなやつらをギャフンと言わせる銀行強盗は痛快です。

というわけで、今日は銀行強盗の映画です。

ザ・タウン

2011年2月5日日本公開。
ベン・アフレックの監督第二作目となるクライム・アクション。

綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグ(ベン・アフレック)は、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす。そんな中、彼女は魅力的な男性に出会うが、その男性こそが自分を人質にしたダグだった。(シネマトゥデイより)



なかなか面白かったです。
でもちょっと長すぎます。
俳優ベン・アフレックの第二回監督作品ということですが、
まだまだ監督経験が浅く編集段階で切りきれなかったのか、
まだまだ欲が出て、やりたいことを詰め込み過ぎちゃうのか、
とにかく尺が長すぎます。
冒頭の銀行強盗シーンはあれでいいけど、中盤のカーチェイス、
終盤の銃撃戦はもっとタイトにした方がよかったです。
いろんなバリエーションのアクションを撮りたかったんだろうし、
ひとつひとつは完成度の高いものだったけど、一本の映画に山場は3つも要らないです。

たださすがは初の映画脚本でアカデミー脚本賞を受賞したベン・アフレックです。
本作もドラマ部分は細部までよく出来ていると感じました。
主人公の生い立ちに隠された衝撃の事実もまさかの展開だったし、ラストが特にいいです。
クライム映画のわりには希望の持てる終わり方で、鑑賞後感がいいです。
(ただ盗んだ金をあんなことに使っていいのか微妙ですが…。)
ただやはり長いアクションシーンで、いいドラマがぶつ切りにされた印象で、
それが原因か、本年度のアカデミー脚本賞にはノミネートすらされませんでした。
ただ、ベン・アフレック演じるダグの兄弟分、ジェムを演じたジェレミー・レナーが、
アカデミー助演男優賞にノミネートされ、本作の注目の高さが窺えます。
ジェレミー・レナーは去年の『ハート・ロッカー』での主演男優賞と、
2年連続アカデミー賞ノミネートですね。
まぁ正直なところ、そんなに際立ったところはなかったし、
オスカー受賞までは難しい気がします。

本作の舞台はボストン北部の小さな街で、その街は世界一銀行強盗発生件数が多く、
銀行強盗が職業のように親から子へ受け継がれます。
それにしても銀行強盗ってなんか硬派な犯罪ですよね。
普通の商店の何倍もセキュリティの厳しい銀行に白昼堂々乗り込むんですもんね。
リターンも大きいけどリスクは半端なく、銀行強盗はまず成功しないと言われています。
それが世襲される街っていくらなんでも無理があるんじゃ…と初めは思いました。
でも冒頭の銀行強盗シーンを見てると、手口がかなり体系化されてて、
ホントに受け継がれて培われてきた職人技のようでリアルで勉強になりました。
(覆面も遊び心があってよかったです。)
でも犯行は完璧なのに、しょうもないところから足が付いちゃって、
やっぱり銀行強盗って難しいんだなと思います。
だから本作でも銀行強盗は最初の一回だけで、他は現金輸送車襲撃です。
現金輸送車襲撃も難しそうだけど、あまり硬派じゃないです。

全米No.1だし、アカデミー賞にも絡んでるので、
もっと日本でも注目されるかと思ったんですが、そうでもないですね。
ちょっと長すぎるけど、見応えのあるいい作品なのでオススメです。

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