ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

GANTZ

あ、土曜プレミアムで『ハッピーフライト』やってますね。
来週は金曜ロードショーで『沈まぬ太陽』放映するみたいですが、
この時期にこんな放送スケジュールにするのは、JALに対する当て付けなのかな?

『沈まぬ太陽』は上映時間の長さで有名ですが、最近の邦画は上映時間が長すぎます。
ボクが観た直近の洋邦10本ずつの平均を取ると、邦画の方が20分弱も長いです。
映画ってのは上映時間90分から120分くらいがベストだと思います。
料金は一律なので、上映時間が長い方がお得感があるように感じなくもないですが、
観客は上映開始から70分くらい過ぎると、クライマックスの機運が高まってくるので、
その状態がさらに1時間近く続くとダレてくるんですよね。
娯楽性を追求するハリウッド映画はちょうどいい上映時間がよくわかっているので、
滅多なことでは120分を越えたりしませんが、邦画の大作は当たり前のように越えます。
はっきり言って上映時間が長くなるのは編集が下手だからだと思います。
もし原作が長いため、いくら切りつめても上映時間が長くなるんだとしたら、
それは映画化向きじゃない原作を選んでしまっているんだと思います。
なるべく2時間に収めるのも監督の腕のみせどころです。

ということで、今日は上映時間約130分もある邦画の感想です。
130分くらいならちょっと長いかなくらいですが、本作の続編は160分を越えるんだとか…。
そんなに長いと面白くてもダレるし、もし面白くなかったら拷問です。

GANTZ
ガンツ

2011年1月29日公開。
『週刊ヤングジャンプ』で連載中の人気漫画を実写映画化した2部作の前篇。

まったく就職が決まらない大学生の玄野(二宮和也)と、彼の幼なじみで正義感の強い性格の加藤(松山ケンイチ)は、電車にひかれて命を落としてしまう。しかし、黒い謎の球体“GANTZ”が彼らを呼び出し、“星人”と呼ばれる異形の敵との戦いを強いる。加藤は争いを避けるが、玄野はサバイバルに身を投じることを決意する。(シネマトゥデイより)



本作もそうだけど、よく漫画や小説の映画化の時に「映像化不可能」なんて言われます。
大概は単なる煽り文句でしかないんですが、本作の原作漫画『GANTZ』に関しては、
ボクも映像化は出来ないんじゃないかと思ってました。
…いや、映像化するべきじゃないって感じかな?

その理由はいくつかあるけど、ひとつは原作が未完であることです。
『GANTZ』は謎の多いストーリーで、その謎こそが本作の最大の興味ポイントであり、
今は人気漫画だけど、その謎の真相次第では名作にも駄作にも転ぶ作品です。
つまりオチ次第では全く別の作品と言っていいほど評価が変わってしまうのですが、
原作が未完であるため、必然的にオチは完全オリジナルとなり、
結局ちゃんとした『GANTZ』の映像化とは言えない代物になる懸念が強いです。
ですがオチが変わってしまうことに対しては、ボクはむしろ好意的に思っています。
なにしろ原作の方があまりに場当たり的な展開になってしまって、
結果的にとんでもないパワーインフレと回収不可能な伏線の山で無茶苦茶な状態で、
読者が納得できるような結末に収めるのはすでに不可能だと思うからです。
その点、原作に沿いながらも結末ありきで再構築された映画版の方が、
まともな結末を期待できると思います。
きっと原作みたいに人が簡単に生き返ったりはしないだろうし、
吸血鬼とか超能力者とか余計な設定は排除されていると思います。
なにより期待してしまうのは、本作のラストで登場する
原作にはいない完全オリジナルキャラ・重田正光の存在です。
ただボクが重田を演じる山田孝之が好きなだけですが…。

映像化するべきじゃないと思った、もうひとつの理由は、
本作の原作漫画がエログロが売りのスプラッター漫画だからです。
現時点でストーリーは意味不明で、オチ次第では駄作に転びかねない漫画が
なぜ人気漫画でいられるかといえば、エログロで過激な内容が受けてるからです。
それを一般大衆向け作品として映像化してしまったら、
原作ファンが納得するような過激な内容になるわけありません。
本来そのまま映像化すれば成人指定は免れない内容のものを、
あろうことか大人気アイドル嵐の二宮和也を主演に据えて、
(原作はジャニーズを揶揄したりしてたので意外なキャスティングですよね。)
エログロ要素も控えめにして、PG12にまでレイティングを下げ、
ローティーンや小学生でもウェルカムな作品にしてしまっています。
原作漫画『GANTZ』からエログロ引いたら意味不明なストーリーしか残りません。
ただ、エログロに関しては本作はまだ頑張っている方で、
よくPG12の映倫規定をパスできたなと思うほど、際どいラインを攻めていると思います。
(地上波放映の際はけっこう修正されるものと思われます。)
まぁパスできなくてもR15+程度なので、温くなっていることに間違いはないですが。
逆にPG12指定になったのは仕方ないとして、小学生以下も観れるようになったなら、
(人間、星人に限らず)子供が死ぬような展開は避けてほしかったかな。

原作漫画はたしかにエログロを引くと意味不明なストーリーしか残りませんが、
本作は再構築に当たってかなりドラマ部分が強化されているため、
実際はそれほどつまらなくなっているわけではないです。
ボクとしては原作よりも観易く面白くなっていると思うし、
原作と別物と割り切れば多くの人が楽しめるものになっていると思います。
原作ではただの正義感の塊でしかなかった加藤勝(松山ケンイチ)も、
鑑別上がりという設定が付与され、弟・歩(千阪健介)との関係にも深みが出ています。
主人公・玄野計(二宮和也)は高校1年生ではなく就活中の大学生に変更され、
生意気としか感じなかった原作よりも親近感が感じれるようになりました。
そんな彼が超人化したことで増長し、自意識過剰で嫌味な性格に変わるところなんかは、
『スパイダーマン』みたいなアメコミヒーロー的で特に面白かったです。
『スパイダーマン』の名言「大いなる力には、大いなる責任が伴う」みたいなことを、
主人公・玄野も言ってたし、実際かなり意識してるんだと思います。

GW映画となる後編『GANTZ PERFECT ANSWER』が今から楽しみです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/429-fa3a965f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad