ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

グリーン・ホーネット

最近、日中ずっと慣れないパソコン作業や細かい資料とにらめっこしているのですが、
目が疲れて疲れて、夜には目を開けてるのが億劫になるので、帰宅後すぐ寝てしまいます。
(目も疲れるし、家でまでパソコンしたくないので、ブログの更新もできませんでした。)
それでも映画は観たいので、終業後よく映画館に行くのですが、さらに目が疲れます。
特に最悪なのが、3D映画ですよ。通常の映画の2倍は疲れるんじゃないかな?
ボクが好き好んで3D映画を観に行ってるなら仕方ないけど、
最近は3Dでしか上映しない作品が多いんで、選択の余地がありません。

3Dになったからって作品の面白さが増すことなんて稀だし、
3D映画なんて早く廃れればいいと思うのですが、ボクの想いとは裏腹に、
去年の洋画の年間興行収入のベスト5が全て3D映画という状況で、
「洋画は3Dじゃなければ流行らない」という風潮になってきてます。

ということで、今日は今年初めて観た3D映画の感想です。
ボクはアメコミ映画が大好きなんで、ホントは大嫌いな3Dで観たくないんですが、
近所では3D版のみの公開だったので我慢するしかないです。

グリーン・ホーネット

2011年1月22日日本公開。
テレビドラマやラジオドラマなどで知られる『グリーン・ホーネット』の映画化作品。

新聞社の若き社長ブリット・リイド(セス・ローゲン)は、夜になれば全身グリーンのスーツとマスクで身を包み、グリーン・ホーネットとして街中の犯罪者と戦うヒーローだった。ハイテク装置満載の愛車を駆って相棒のカトー(ジェイ・チョウ)と共にギャングの支配者、ベンジャミン・コドンフスキー(クリストフ・ヴァルツ)を追い詰めるのだが……。(シネマトゥデイより)



『グリーン・ホーネット』は1930年代からラジオドラマで放送され、
60年代にテレビドラマ化されたヒーロー活劇です。
後にアメコミ化もされたけど、厳密にはアメコミヒーロー映画とは言えないですが、
『スーパーマン』や『バットマン』とも並び、
後のアメコミヒーロー作品に影響を与えた先駆け的な作品ですよね。
それだけに、本来のグリーン・ホーネットは結構オーソドックスな物語で、
スーツ姿にアイバンドというレトロなスタイルでシークレット・アイデンティティを隠す
典型的な自警団型ヒーローだったわけですが、アメコミヒーローが多様化した今、
そんな古典的なヒーローものをやっても流行らないと考えたのか、
本作のグリーン・ホーネットはちょっと捻った設定になっています。

グリーン・ホーネットことブリット・リイド(セス・ローゲン)は、
「映画や漫画のヒーローは、ヒーローであるがゆえに品行方正でなければならないので、
悪者に人質を取られると手も足も出せなくなるなど、出来ないことも多い」と考え、
「その活動は一見すると悪党だが、実は正義のための行動であるヒーロー」を考案、
悪党を倒す悪党、「悪徳ヒーロー」として活躍します。
なるほど、面白い発想だなって感じですよね。
でも、『ダークナイト』シリーズではバットマンですら無法者扱いだし、
実際には品行方正なアメコミヒーローなんてほとんどいませんよね。
というか、最近は『ハンコック』『ウォッチメン』『キック・アス』など、
奇をてらった設定の異端的なヒーローばかりで、
アメコミヒーローものを見続けている人には暗黙の了解で通じるとは思いますが、
何をもって正統派ヒーローとするのか、曖昧になってきている気がします。
ここはひとつ、正統派なヒーローってのも示しておかなければいけない気がしますが、
それは来年公開の新『スーパーマン』シリーズがやってくれるかな?

本作が他のアメコミヒーロー映画と決定的に違うのは、主人公のダメさ加減でしょうか。
グリーン・ホーネットことブリット・リイドは、何か特殊な能力があるわけでもなく、
身体能力が高いわけでもない、単なるメタボな3枚目です。(でも金持ち。)
それだけでも充分変わったヒーローなんですが、
それ以上にヒーローらしくないのが、サイドキックに頼りっぱなしってとこですよね。
サイドキックってのは主人公をサポートする相棒のことで、
バットマンでいうところのロビンみたいな感じです。
グリーン・ホーネットのサイドキック、カトー(ジェイ・チョウ)は
武道の達人であり、天才的メカニックであり、なかなか色男。
明らかにこちらの方がヒーロー向きなのに、サイドキックで甘んじてるんですよね。
というか、主人公がサイドキックなしには何もできないヘボで、
サポートしてもらってなんとかヒーロー業できてるヒーローってのが面白いです。
そんな情けないヒーロー、アメコミヒーロー映画では見たことないですが、
相棒の方がすごくて主人公を助けるってのは東洋的な発想らしいですよ。
カトーが東洋人なのも何か関係あるかもしれないですね。

そのカトーですが、名前からもわかるようにもともと日系人だったのですが、
過去のテレビドラマシリーズではブルース・リー、本作ではジェイ・チョウと、
歴代カトーを中国人が演じています。
アメコミ映画では『G.I.ジョー』のストーム・シャドウ役のイ・ビョンホンに続き、
日本人としては何とも口惜しいキャスティングですが、
カトー役できそうな日本人アクション俳優も思いつかないし、
ジェイ・チョウもなかなかの好演だったので仕方ないです。
それに歴史的な背景として、カトーがまだ日系人だったラジオドラマの頃に、
真珠湾攻撃があったことが、当時カトーの設定が変更された理由のひとつらしく、
「そんな頃からあった作品なんだな」と改めて実感できる興味深い逸話です。
それに本作においては中国育ちであることは間違いないけど、
中国人と言及されているわけでもなく、ブリットも彼を日本人だと思っているみたいです。

作品としてはとても面白かったですが、全く3Dで上映する意味はありませんでした。
ちゃんと3Dが活かされていたところといえば、エンドロールの演出くらいで、
3Dする意味も3Dで観る価値もない作品でした。
今後のアメコミ映画では、『マイティ・ソー』や『キャプテン・アメリカ』、
新『スパイダーマン』まで3D化される予定なんですよね…。
2D版の全国同時公開を是非お願いしたいです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/424-bb8b52d3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad