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犬とあなたの物語 いぬのえいが

去年も一昨年に引き続き邦画の興行収入が洋画を上回った(57:43)そうで、
依然として邦高洋低が続いているということでしょうが、
100億円を越えた作品が洋画では3本もあったのに邦画には1本もなく、
ただ単に邦画の方が公開本数が多かっただけなんじゃないかと思えました。
(洋画が100億超えたのは3年ぶりなのに、去年はそれが3本もあったんですね。)
映画の内容でも邦画は洋画に惨敗していたように思われます。
今年は邦画にも頑張ってほしいです。
去年なら『借りぐらしのアリエッティ』とか『踊る大捜査線3』とか『海猿3』とか、
(出来は別として)100億行けそうかもと思う作品はいくつかあったんですが、
今年はやっぱりジブリの『コクリコ坂から』くらいかな?
まぁ邦画に関しては、面白さと興行成績は全く比例しないので、別に気にしませんが…。

ということで、今日は今年になって初めて観た邦画の感想です。

犬とあなたの物語 いぬのえいが

2011年1月22日公開。
『いぬのえいが』シリーズ第2弾となるオムニバス形式のハートウォーミングなドラマ。

翻訳家の一郎(大森南朋)は、小さいころに飼っていた柴犬が車にはねられたショックが原因で、犬が嫌いになってしまった。しかし妻の美里(松嶋菜々子)は、自分が世話をするとラブラドールレトリバーのラッキーを勝手に引き取ってしまう。一郎は、毎日静かに自分を見守ってくれるラッキーと、少しずつ心を通わせていくが……。(シネマトゥデイより)



ボクは犬が好きです。
ウチはマンションなんで飼えないのが残念ですが、
動画サイトなどにアップされている他人の犬見てホッコリしてます。
もちろん犬が出てくる映画も大好きです。
本作は、そんな犬好きの人にぴったりの映画です。

本作は『いぬのえいが』シリーズの2作目です。
監督もキャストも違う短編からなるオムニバス映画で、
けっこう笑えるコメディから、めちゃめちゃ泣ける感動の物語まであります。
(前作はアニメまでありました。)
本作は6編の短編から出来ているので、それぞれの感想を短く書きます。

「あきら!」
本人役で登場した中尾彬が、オープンカフェでお茶していると、
隣の席に「あきら」という名前の犬を連れた女性客が…。
やんちゃな犬の「あきら」を叱りつける女性客の声に、思わず反応してしまう中尾彬、
…というちょっとしたコントですね。
単純ではありましたが、つかみとしてはなかなか面白いと思います。
日本では犬に横文字の名前付けることが多いんで、
実際にはあまりなさそうなシチュエーションですが、
アメリカなどでは犬に人間ぽい名前を付けるのが流行っているんだそうです。
日本だと逆に人間の子供にペットみたいな名前(DQNネーム)付けるのが流行ってますね。

「愛犬家をたずねて。」
愛犬家をリポートするテレビ番組風の短編。
愛犬家の親バカっぷりを誇張して描いたあるあるネタで、全4種類あります。
その中でも須藤さん(AKB48篠田麻里子)編はかなり面白いんではないかと。
オチもよくできているし、彼女の愛犬家の演技も妙に鬼気迫るものがありリアルでした。

「DOG NAP」
誘拐事件の通報を受け駆け付けた警察。
幼女誘拐事件だと思っていたら、実は誘拐されたのはペットだった、…という話。
観客は『いぬのえいが』を見に来ているわけだから、その展開は簡単に読めちゃいます。
ただ大オチはけっこう意外なものだったような…。
誘拐犯演じるFUJIWARA原西の末路もちょっとビックリしました。

「お母さんは心配症」
息子(モンスターエンジン大林)の結婚式に出席するも、
家に一匹置いてきた愛犬のことが心配で、式に集中できない母(高畑淳子)。
心配のあまり被害妄想に憑りつかれ、披露宴を無茶苦茶にしてしまうが…、という話。
いわゆる勘違いコントの類だけど、ちょっと展開に無理がありすぎるかな?

「犬の名前」
上記のあらすじはこの短編のもので、本作のメインとも言える物語です。
大森南朋、松島奈々子が夫婦役で主演をはるという豪華キャストで、
これだけでも一本の映画として作れるんじゃないかというくらいの、
きっちりしたドラマになっています。
物語としては夫が若年性アルツハイマーを患うという難病もので、
シリアスで感動的な見応えのあるものではあるんですが、
如何せんキャストが豪華すぎて、その夫婦の絆の話に重点が置かれてしまったため、
途中から肝心の犬が空気になっているような気がします。
観客は『いぬのえいが』観に来てるんだから、もうちょっと犬も活躍させようよ…。

「バニラのかけら」
大好きな愛犬を亡くしてしまった奈津子(北乃きい)は、
ある日の公園で、その愛犬とそっくりの犬を見かける…、という話。
前作の最後と同じく、愛犬家ならば涙なくしては観られないペットロスもので、
制作者の「最後は泣かしてやろう」という意図が見え見えですが、
それでもちょっと泣いてしまいました。
とはいえ前作の目の幅で泣けた「ねぇ、マリモ」ほどは泣けなかったかなぁ。
本作は全体的に、前作よりも笑いは倍増しているけど、感動は微減している感じです。
犬もかわいいけど、芦田愛菜ちゃんはホントにかわいいですね。

犬好きってのは世界中にかなりたくさんいるようで、
毎年毎年数多くの犬の映画が作られますが、けっこうな割合で駄作も多いです。
それは「とりあえず犬を出しとけば客が入るだろう」という安易な発想のせいでしょう。
その点、本作は犬を題材にはしているものの、安易に犬頼みにせず、
俳優や芸人などキャスティングの妙で楽しませようとしているのがわかります。
それはとても好感を感じるのですが、その反面、犬好きとしては物足りない感じもします。
オムニバス形式だと1編あたりの時間的制約もきつくなって、
コメディは出オチになるし、感動ドラマは心情が描ききれません。
「犬の名前」を2時間弱くらいの長編として一本立ちさせて、
夫婦の心情変化や、愛犬との交流をもっと描けていたら、
かなりいい作品になったんじゃないかと思えました。

さて、今年も犬の映画がいくつか作られると思います。
近いとこでは再来月公開の『わさお』なんて面白そうですが、
何といっても一番楽しみなのは初夏公開の『星守る犬』です。
特報だけでもう泣ける…。

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