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ソーシャル・ネットワーク

昨日の夜は、世間ではサッカーの日韓戦で盛り上がってたみたいですが、
ボクはアカデミー賞のノミネート作品発表で盛り上がってました。
サッカーでは日本代表が勝って、日本人は大いに喜んだと思いますが、
アカデミー賞の方では、期待していた『告白』が外国語映画賞にノミネートされず、
期待してなかったけど『サマーウォーズ』も長編アニメ賞にノミネートされませんでした。
去年のアカデミー賞では日本は嫌な目に合ってるので、
今年こそはと思ってたんですが、ちょっと残念ですね。

でも、今年のアカデミー賞の作品賞ノミネート作品は面白そうなものが多いです。
ここ数年、ボクは主要部門のノミネート作品は全部観ることにしてるんですが、
例年だと全然観たくないけど仕方なく見に行く作品も多い中、
今年はそんな作品がひとつもないです。

といことで、今日はアカデミー賞8部門ノミネート作品の感想です。
作品賞はコレか『英国王のスピーチ』ってことになりそうですね。
(ボクは今のところ『インセプション』推しですが…。)

ソーシャル・ネットワーク

2011年1月15日日本公開。
世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。

2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。(シネマトゥデイより)



アメリカ国内で数々のアカデミー賞前哨戦を制し、
本年度アカデミー賞作品賞最有力候補なんて言われていたものの、
ノミネート数は『英国王のスピーチ』の12部門に劣る8部門だけでした。
アメリカの評論家の中には、本作はオスカーを取れないと予想する人も多いそうですが、
その理由のひとつが「アカデミー会員は高齢者が多く、SNSに疎い人が多いから」とのこと。
…なんか妙に納得してしまいました。

というのも、ボクもアカデミー会員に比べれば若いですが、SNSについては詳しくなく、
それ故か本作もオスカー狙えるほど面白い作品とは感じなかったからです。
本作は世界最大のSNS「Facebook」誕生にまつわる実話を映画化したものですが、
伝記というよりも青春ドラマとして作られているので、
SNSやFacebookを知らなくても全く楽しめないということもないでしょうが、
知らなければただの青春ドラマだし、やはり知ってた方が面白いに決まってます。

まずFacebookを見たこともないボクにとって一番違和感を感じるのは、
ホントにこんな単なるプロフィール・サイトに全世界5億もの人が夢中になるのかってこと。
Myspaceのさらに閉鎖的な感じのSNSだと思うけど、Myspaceも何が面白いのかわからないし。
しかも聞いた話では、Facebookは本名で登録しないといけないらしい上に、
学歴や職歴はもちろんのこと、交際ステータスや宗教を書く欄まであるとか…。
個人情報の保護が叫ばれているご時世に、
そんなものをわざわざ世間に発表したい人なんているのか?と思うのですが、
それが5億人以上もいるってんだから驚きを通り越して眉唾に思えます。
5億人登録してたとして、アクティブ・ユーザーがどれだけいるかも疑問です。
面白いサービスだと説明されても、全然そうだとは思えないので
事実を基にしているとは言われても、本作に全く現実味を感じないんですよね。
でもさっきニュースでやってたけど、昨日のエジプトの大規模反政府デモも、
Facebookを通じて呼びかけられたらしいし、使ってる人はホントに多いんですね。

事実を基にしていると書きましたが、
本作はFacebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグをはじめ、
実名で登場する人たちにちゃんと許可を取って取材したわけではないため、
想像で描かれた部分もかなりあると思います。
こんなあからさまなサクセスストーリー、ご都合主義すぎると感じたり、
ザッカーバーグがあまりにも変人すぎたりと、うそ臭いなと思ってたんですが、
本作にも登場したナップスターの設立者ショーン・パーカーが、
本作の内容に対して「完全なフィクションだ」と必死に弁明していることで、
逆に意外と事実に近い内容なんじゃないかなとも思うようになりました。
本作のショーン・パーカーの描かれ方は最悪ですからね。
なにしろFacebookに来たインターンの未成年と薬物でランチキ・パーティの末、
警察に踏み込まれ逮捕され、Facebookから追い出されるという超カッコ悪い役です。
事実であれ否定したくなる内容ですよね。
ただジャスティン・ティンバーレイク演じるパーカーは、本人の100倍イケメンです。

本作がオスカーを取れないといわれるもうひとつの理由に、
「主人公ザッカーバーグの人間性が好かれにくい」というのもあります。
たしかにジェシー・アイゼンバーグ演じるマーク・ザッカーバーグは、
あまり友達になりたくないような、好感を持ちにくい感じに描かれています。
(本人はサバンナ高橋似で、好青年って感じがするんですが…。)
彼が学生時代に女の子にフラれた腹いせに立ち上げた、無断で女の子を格付けするサイト
「フェイスマッシュ」なんて、マジで実刑ものの最悪なサイトですよね。
サイバーエージェントの「男の子牧場」に通じる不愉快さを感じるけど、
IT系の人ってそんな倫理観に欠けてる人が多いのかな?
なので彼のサクセス・ストーリーですが、全然高揚感を得ることができません。
でもまぁ、本作は彼よりも、その友達でありFacebookのCFOになった
エドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)に偏らせた内容なので、
それはオスカーに影響を与えるほどの理由ではないと思えるかな?

エドゥアルドは金持ちでインテリという、普通なら好感を感じない設定のキャラですが、
変人ザッカーバーグと並べると、とても常識人で身近に感じるから不思議です。
ボクと同じ文系だからそう感じるのかも。
文系は理系と違っていくらでも替えがきくんですが、
彼の可哀想な境遇からもその悲哀が感じられます。
なんか自分でアイディア出して起業しないと、最終的には負け犬だなぁと感じました。
ブログにしてもTwitterにしても他のSNSにしても、
他人が作ったシステムの利用者として甘んじている時点でもう負け犬ですよね。

ボクみたいなしがない社会人が観ても起業精神に火が付きそうになる作品だから、
大学生なんかが見ると、いい刺激をもらえる映画かもしれないですね。
オスカーに相応しいとまでは思いませんが、興味深い映画でした。

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