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妖精ファイター

ボクは日本の映画興行成績ランキングよりも、全米ボックスオフィスを見るのが好きです。
(日本のランキングは金額など詳しく発表されてなくて、なんか嘘くさい。)
全米の最新ランキングから面白そうな作品をチェックして、
日本で公開されるのをひたすら待ってるんですが、
全米ボックスオフィス時は当然原題で発表されているため、
日本で独創的な邦題つけられて公開されると気づかないことが間々あります。
できれば原題のままか、それがダメならなるべく直訳で邦題を付けてほしいです。
データ的にも、最近は原題のままのタイトルの方が日本でもヒットするようですし。

ということで、今日はやたらチープな邦題を付けられて、DVDスルーされ、
危うく見逃してしまうところだったハリウッド映画の感想です。

妖精ファイター

日本劇場未公開、2010年10月8日DVDレンタル開始。
人気アクションスター"ザ・ロック"主演で放つ爆笑珍変化コメディ。

アイスホッケー選手のデレク(ドウェイン・ジョンソン)は、相手チームプレイヤーの歯を飛ばすほどの荒れたプレイのせいで「トゥース・フェアリー」とあだ名が付いている問題児。かつてのメジャー選手から堕落した彼は、希望や夢を諦め、子供たちが信じる"歯の妖精"(抜けた歯を枕の下に入れておくとお金と交換してくれる妖精)などいないと暴言を吐いていた。ある日、そんな彼に、突然フェアリーランドから召喚状が届く。ムキムキの体に羽が生え、キラキラの衣装に包まれた彼は、1週間本物の妖精となって働くよう命じられたのだが……。(公式サイトより)



今年初めに全米公開された本作。
初登場4位と大ヒットとはいかないまでも、最終的には6千万ドル稼ぎ出し、
この手のファミリーコメディとしてはなかなか健闘した方です。
このくらいの成績なら、日本での劇場公開は確実だと思ったのですが、
結局DVDスルーという形になってしまいました。
おそらくその判断が下した背景には、文化的な考慮があったんでしょう。

本作には微妙な邦題が付けられていますが、原題を『トゥース・フェアリー』といいます。
"トゥース・フェアリー"はその名の通り"歯の妖精"で、
抜けた乳歯を枕の下に置いて寝ると、寝ている間に歯の妖精がやってきて、
抜けた乳歯を持っていく代わりにお金や贈り物を置いていくという西洋の民話です。
本作はその伝統的な民話が基になった話ですが、あまり日本では馴染みがないですね。
日本だと抜けた乳歯は、上の歯なら軒下、下の歯なら屋根上に投げるという風習です。
これは(諸説あるけど)ネズミの、頑丈な歯にあやかりたいという意味があるらしく、
日本だけではなくインドや韓国などアジア諸国では一般的な風習らしいです。
…と、話はそれましたが、とにかく歯の妖精のことは日本では馴染みがないわけです。
ボクもアメコミ映画『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』で、
クリーチャーとしてトゥース・フェアリーが登場したのを見て初めて知りました。
もっとも民話のような幻想的な妖精とは程遠い姿でしたが…。
それにしたって『妖精ファイター』って邦題はないよね…。

アイスホッケー選手のデレク(ドウェイン・ジョンソン)は、
もともと素晴らしいスーパープレイヤーでしたが、試合で肩を壊し、
それ以来専らタックルで相手選手の歯を折るなどのラフプレーを行うスタイルに変わり、
そんな彼に付いた異名が「トゥース・フェアリー」。
彼はそんな経験から「人生は甘くない」とシビアな考えを持っていて、
平気でチビッコの夢でも打ち破る現実論者になってしまいました。
デレクは、交際相手の6歳の娘の枕元から(乳歯と交換された)お金を盗んだことで、
妖精の国から妖精不信の罪で召喚され、罰として歯の妖精として2週間働くことに…。
という物語で、交際相手の子供たちとの交流や、アイスホッケー選手としての再起から、
夢や理想を持つことの大切さを描いた作品です。

デレクは背中から羽が生え、無理やり歯の妖精として働かされますが、
非現実的なものを信じない彼は、魔法も使えないし空を飛ぶこともできず、
歯の妖精としての任務は困難を極めます。
そんな彼を指導するのが妖精の国の指導員トレイシー(スティーヴン・マーチャント)。
トレイシーは羽のない妖精で、羽のあるデレクを羨ましくて、何かと厳しく指導します。
デレクもトレーシーが妖精なのに羽のないことを小バカにして、いがみ合っていますが、
次第に奇妙な友情が芽生え始め…。
子供たちとデレクの関係を描いたファミリー向けコメディだと思ってたけど、
実は男の友情の話がメインで、そこはなかなか感動的でした。
それなりに笑えるし、面白い作品だと思ったけど、アメリカの批評家の評価は散々で…。
その大きな原因は特撮のショボさだと思います。

たしかに妖精たちの羽も厚紙にファーを付けたような学芸会レベルの衣装で、
ボクも一瞬「これはひどい…」と思いました。
でもそれも制作者の狙いのひとつで、ドウェイン・"ザ・ロック"・ジョンソンが、
でっかくてムキムキマッチョなイカツい体なのに、
そんなチープな羽を背負っているというのが、映像的に面白いんですよね。
妖精の衣装もわざとダサく作ってあるし、初期は女性もののフリフリな衣装ですからね。
アイスホッケーの試合シーンなんかは、かなり迫力あるしスタイリッシュに撮れてます。
だいたい批評家は、ファミリー向けコメディに厳しすぎます。
それも影響して、日本劇場公開に踏み切れなかったとしたら、残念なことです。

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