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最後の忠臣蔵

今年は劇場で映画を180本観ました。
今までの最高本数が去年の150本だったので記録更新です。
180本なんていうと、それにかかった費用を考えると自分でもゾッとしますが、
サービスデイやポイント鑑賞を頻繁に利用したので、年間15万円くらいで済んでます。
映画1本あたり約840円程度、月1万数千円なので、趣味としてはかなりリーズナブルかも。
むしろそれに費やした時間の方がゾッとしますが、今年はいい作品が多く、
それなりに充実していた気がするので満足です。
老若男女問わず、映画の話をすることで友達も増えたし。

去年は150本というキリのいい本数にするために、
最後に無理やり1本観たんですがそれが大ハズレ。
最悪な映画納めだったので、今年は早めに最後に観る作品を決めました。
最後といえばやっぱりこれでしょう。

ということで、今日は大晦日に観た最後らしい映画の感想です。
ホントはもう1本観たかったんですがキリが悪いので来年に回します。

最後の忠臣蔵

2010年12月18日公開。
池宮彰一郎の同名小説を映画化。

忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。(シネマトゥデイより)



泣けました。いい映画です。

ボクは幕末と戦国時代はまあまあ知ってるんですが、その他の時代にあまり興味がなく、
映画でもドラマでも忠臣蔵絡みの話はなんだかんだで見たことありませんでした。
まぁよくバラエティでパロディされてたりするし、話の大筋は知ってますが、
名前だけでも知ってる赤穂浪士のメンバーといえば、大石内蔵助と堀部安兵衛だけ。
本作の主役である瀬尾孫左衛門や寺坂吉右衛門のことは全然知りません。
それでも、十分楽しめたし、かなり感動しました。

寺坂吉右衛門(佐藤浩市)は16年前の討ち入り後、大石の命を受け一行を離脱、
16年かけて、散り散りになった元赤穂藩の浪士や遺族を訪ねて回った。
ある日、寺坂は吉良邸討ち入り前に逐電(逃亡)した親友の孫左(役所広司)を見かける。
あれだけ大石への忠義が厚かった孫左がなぜ逐電したのか、
その事情を聞くべく孫左の行方を追う寺坂だが…、という話。

実は孫左は己の身かわいさに逐電したのではなく、彼も大石から、
大石の隠し子を養育し、然るべき家に嫁がせるように命を受けていたわけです。
まぁこれは史実ではなく、完全な創作なわけだけど、
本物の孫左はただの臆病者だったかもしれないのに、
後世にこんなにいいように解釈してもらえてラッキーですよね。
まぁ忠臣蔵自体が美談化されすぎな気はしますし、
そんなこといいだしたら歴史小説なんて読めませんよね。

孫左は大石の命令で隠し子である可音(桜庭ななみ)を秘密裏に育てていたため、
世間からは吉良邸討ち入りに参加しなかった卑怯者のレッテルを貼られ、
たまたま出会った元赤穂藩の家臣たちからボコボコにされたりします。
それでも大石からの使命を全うするために人知れず頑張るわけですが、
ある日、可音が大豪商の息子から見初められ、その家に嫁ぐことになり、
やっと孫左の努力が実を結び、彼の功績が公になるんですよね。
この孫左の16年の苦労が報われる嫁入り行列のシーンは泣きましたし、
なんだか勇気をもらった気がします。
ただ、そこで終わっとけばハッピーエンドでめでたしめでたしだったのに、
その後の展開が残念です。
孫左、ホントに可音のことを想ってるなら、あんな決断はしないはずです。
そもそも大事な可音を、器量に惚れただけの男に嫁がせるのが無責任だし、
もしそうするなら、ちゃんとその後も見届けてあげるのが使命ですよ。
史実ならそれも仕方ないけど、創作なのにあんな最期はひどいです。
終盤まではすごくいい作品だったけど、ラストだけはどうにも納得できません。

あと、寺坂の扱いがイマイチかな?
孫左とは元親友なのに、あまり友情が描かれず、
単なる狂言回しとしての役割だったのがちょっと残念です。
あと、急に出てきていいとこを持っていった赤穂藩元家臣役の田中邦衛にも疑問。
孫左と可音が今生の別れとなる大切なシーンなのに、ハッキリ言って邪魔です。
監督が『北の国から』の関係者らしいから、ねじ込んだんでしょうね。

とはいえ、全体的にはやっぱりいい映画。
役所広司や佐藤浩市は渋くてかっこいいし、
安田成美や桜庭ななみなど女優のキャスティングもよかったです。
随所に挿入される人形浄瑠璃「曽根崎心中」も効果的でした。
今年は時代劇映画が多かったけど、1,2を争う出来ではないでしょうか。
ほどよい重厚感で、今年の最後を飾るにふさわしい映画だと思いました。

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