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SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010年の映画の国内興行収入が過去最高になることが確実になったんだそうで、
今年は2200億円から2300億円を狙えるくらいの国内興行収入になる見込みらしいです。
去年が2060億円、今までの過去最高が2004年の2109億円だったので、
けっこう大幅な記録更新ですよね。
その要因のひとつがデジタル3D映画の普及で客単価が上がったことみたいですが、
それが事実なら、過去最高益上げてるくせに3D料金値上げしてるんだからムカつきますね。
まぁ3D料金の影響は別にしても、今年は『踊る大走査線』や『海猿』もあったし、
ジブリの『借りぐらしのアリエッティ』やピクサーの『トイ・ストーリー3』もあったし、
『ハリー・ポッター』まで公開されたドル箱映画だらけの年だった上に、
去年末公開の『アバター』の余波もあったから、記録更新して当たり前かな?

ということで、今日は史上最高国内興行収入に影響するかもしれない作品の感想です。
昨日の公開初日を迎えて、興収80億円を狙える好スタートを切ったらしいですが、
ボクが観に行った公開2日目の劇場の様子では、その半分も難しそうだと感じました。

SPACE BATTLESHIP ヤマト

2010年12月1日公開。
SFアニメの金字塔『宇宙戦艦ヤマト』を実写映画化。

2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半が死亡してしまう。5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は、はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共にイスカンダル星へ向かう。(シネマトゥデイより)



『宇宙戦艦ヤマト』はボクのまだ生まれていない70年代のテレビアニメなので、
作品に触れる機会はありませんでしたが、去年の丁度今頃公開された、
劇場版アニメの最新作『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』で初めて見ました。
その作品はヒットこそしませんでしたがなかなか面白く、
すでに一年後に公開が決まっていた実写版の本作も観に行くことに決めました。

本作は「日本人が初めて世界に挑むSFエンターテイメント」というフレコミで、
日本映画史上最大のSF超大作です。
そのフレコミは伊達ではなく、たしかにこれだけVFXを使った実写SF映画は、
今まで日本映画にはなかった気がします。
しかもそのVFXの製作しているのは『ALWAYS 三丁目の夕日』で素晴らしい映像を作った、
山崎貴監督率いる日本最高峰のVFX制作会社「白組」。
今年初めに公開された本作のパロディを含むアニメ映画『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3』でも
本作のオマージュとなるVFX技術の一端を見せつけてくれていましたが、
それも素晴らしい出来で、本作に対する期待はますます高まりました。

で、本作がついに公開になり、観に行ったのですが、
期待を全く裏切らない世界レベルのVFX技術を見せつけてくれたと思います。
普通ならそこで、「日本のSF映画もここまで出来るようになったか」と、
感激できそうなところですが、本作はストーリーに何の工夫もなく、
VFXにばかり力を使って中身が疎かになっているという印象を受け、
「日本のSF映画はまだまだ場数を踏まないとダメだ」と感じてしまいました。
世界レベルのVFXといっても、日本では最高峰なだけで、ハリウッドなら並みレベル。
これがハリウッド映画だったら、単なる退屈なSF映画だと感じると思われます。
本作を大規模な海外配給しようと考えているそうですが、やめた方がいいです。

ストーリーはテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の最初のエピソードを踏襲してますが、
なにしろ70年代に作られたストーリーです。
だから、宇宙航海もののSF作品がまだ少なかった当時は斬新だったでしょうが、
その後『宇宙戦艦ヤマト』に影響を受ける形で、
『銀河鉄道999』や『移動要塞マクロス』や『機動戦士ガンダム』など、
目的地に向けて宇宙を旅する内容の亜流アニメ作品がいっぱいつくられたこともあり、
そのベースとなる『宇宙戦艦ヤマト』のストーリーは、
今の時代からするとオーソドックスすぎて、ハッキリ言って古臭いです。

その点、去年の今頃公開された石原新太郎原案の『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』は、
本シリーズのオーソドックスなパターンを踏襲しながらも、
現在の世界情勢を風刺する内容に演出され、毒が効いてて面白かったです。
もし実写化するんだったら、『~復活篇』を実写化すればよかったのに、と思うほどです。
『~復活篇』は主人公・古代進の年齢も、彼を演じた木村拓哉に近かったので、
本作みたいに原作ファンから「10代の古代進をキムタクが演じるのは無理がある」と、
非難されることもなかったと思います。
ボクは原作アニメを知らないので、そこまで違和感は感じませんでしたが、
ヤマトのクルーたちの学生みたいなノリは、ちょっとどうかなと思いました。
状況はかなり危機的なのに、青春ドラマみたいでしたし…。
しかもそれを演じているのはけっこういい大人ばかりだし…。
原作の若いクルーを想定してキャラ付けされてたんですかね。
みんなキャラが板についてなくて、大袈裟というかウソ臭い演技に見えました。

キムタクを主演にしたことについては、やはり世間では批判的な意見も多いけど、
ボクはそんなに変なキャスティングだとは思いませんでした。
(もともとキムタクは嫌いじゃないし…。)
でも間違ったキャスティングだとは思いますよね。
キムタクおよびスマップのファン層と、『宇宙戦艦ヤマト』の客層は、
世代も性別も全く違いますもんね。
いろんな人に観てもらいたいからわざとミスマッチなキャスティングしてるんでしょうが、
スマップのコンサートで本作の前売り券販売したらあまり売れなかったそうだし、
ジャニーズが主演ということで敬遠する原作ファンもかなりいます。
ボクはどちらの層でもないんで全然平気だけど、その気持ちはわかります。
ボクの職場のオッチャンも『宇宙戦艦ヤマト』や『あしたのジョー』を
リアルタイムで見てて、好きだったって言ってたので、
実写化されることを教えてあげたけど、主演を聞いて興味を失ってましたからね。
(『あしたのジョー』の主演はNEWSの山下智久です。)
オッチャンに限らず、男ってのは男性アイドルを軽く見てますから、
出来れば少年漫画や男向けアニメにジャニーズは使わない方がいいです。
どうせ原作に興味のない女性は、そんなに観に来ないんだし、
もしかしたらキムタク主演のお陰で増える女性客の数より、
アイドル主演で敬遠する男性客の方が多いかもしれませんよ。

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