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アメリア 永遠の翼

当然といえば当然だけど、伝記映画なんてのは、
その描かれている人物に興味がないと面白くないですよね。
今、芸術家イサム・ノグチの母であるレオニー・ギルモアの物語である
『レオニー』って映画が公開されてるけど、
イサム・ノグチなんて人、名前すら聞いたこともないし、
そんな知らない人の母親の物語なんて興味を持てる余地がありません。
まぁいざ観てみると、伝記映画もそれなりに面白かったりもするんだけど、
よほど特別な人物でもない限り、実際の人生が創作物より面白いなんてことはないです。

といことで、今日は女性飛行士アメリア・イヤハートの伝記映画の感想です。

アメリア 永遠の翼

2010年11月27日日本公開。
女性初の飛行機での大西洋横断に成功したアメリア・イヤハートの実話を基に映画化。

1928年、女性として初めて大西洋を横断した飛行士のアメリア・イヤハート(ヒラリー・スワンク)。その後もアメリアは数々の飛行記録にチャレンジし、記録を打ち立てていく。そして、夫のジョージ(リチャード・ギア)に支えられながら、ついに単独世界一周飛行に挑戦することを決意する。(シネマトゥデイより)



ボクは少し前まではアメリア・イヤハートのことは全く知らなかったのですが、
『ナイト ミュージアム2』のヒロインとして登場した、
エイミー・アダムス演じるアメリアがとても魅力的で、
本作が公開されると決まった時は、ぜひ観てみようと思いました。
で、実際に観てみたんですが、ボクは女優エイミー・アダムスの魅力を
アメリアというキャラの魅力だと勘違いしていたらしく、
アメリア自身や彼女の功績に全く興味が持てなくて退屈でした。

残念ながら、本作のアメリアには何の魅力も感じません。
どう考えてもキャステングが悪いです。
本作でアメリアを演じるのはヒラリー・スワンク。
伝記映画だから、なるべく忠実にしたいのはわかるけど、
もうちょっと若くて綺麗な女優をキャスティングした方がいいんじゃないかな?
実物のアメリアも、ヒラリー・スワンクもブスだとは言わないけど、
アスリート顔なんですよね…。
年齢よりも老けて見えて、オバサンにしか見えないし…。
劇中で、大西洋横断の仕掛け人である出版者ジョージが、世間やマスコミ受けを考えて、
「初めて大西洋を横断する女性は容姿端麗な方がいい」と発言していることから、
当時としてはあれでも美人な方だったのかもしれないけど、
ボクの価値観からすると、この企画に選ばれるべきではないような女性。
伝記とはいえ作り物の映画なんだから、もうちょっと美化してもよかったんじゃないかな?
ドラマ版『ゲゲゲの女房』も、水木しげる役がイケメン向井理だからヒットしたんで、
クドカンが本人に似せて演じている劇場版『ゲゲゲの女房』は全然人気ないですもんね。
エイミー・アダムスにしろとはいわないまでも、もうちょっと華のある若い女優なら、
たとえアメリアに興味がなくても、女優の魅力でそこそこ楽しめたかもしれません。

アメリアのキャスティングだけではなく、ラストも事実に忠実すぎて面白くないです。
伝記映画になるくらいなので、アメリアの生涯はそれなりにドラマチックなのですが、
その中でも彼女の最期はとてもミステリアスなんですよね。
赤道上世界一周飛行の途中で、太平洋上で忽然と消息を絶つんです。
まぁ普通に考えればガス欠で海に墜落ということになるんですが、
未だに亡骸も機体の残骸も見つかってません。
なので消息を絶った理由も状況もホントのところは全く不明なので、
そこに歴史ミステリー、創作の余地が生まれるわけです。
テレビドラマ『スタートレック』では彼女がエイリアンに誘拐されたことにしたりと、
史実に縛られないところなので、脚本家や監督の腕の見せ所なわけですか、
本作は史実どおりにアヤフヤな終わらせ方をしてしまっています。
『龍馬伝』で言えば「近江屋事件」の真相みたいなもので、
そこが一番関心をひくところで、どう描かれるのかみんな期待しているところなのに、
とんでもない肩透かしです。
映画人として、表現者として、仕事を放棄しているに等しい所業だと思います。

歴史が短い北米にとって、誇れるものは航空機開発史だけ。
だから大西洋横断したリンドバーグやアメリアは北米では英雄的存在だけど、
日本人にはその偉業のスゴさがいまいちピンときませんよね。
本作も普通なら日本での劇場公開は見送られてたと思うんですが、
アメリアの夫ジョージ役に親日家で日本でも人気が高いリチャード・ギアが
キャスティングされていることで、日本公開に踏み切ったんだと思います。
ボクもリチャード・ギアは好きだけど、今となっては彼だけの力で
内容の興味のなさを補うのは無理があり、やっぱりコケました。
といっても、北米でも大してヒットしてないんですけどね。
有耶無耶な終わらせ方が敬遠されたんじゃないかなぁ?

本作は『ナイトミュージアム2』に便乗しただけの作品と思われても仕方ない出来です。

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