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バトル・ロワイアル3D

先週TOHOシネマズで『ハリー・ポッター』観た時に、劇場入口で3Dメガネを渡されました。
ハリポタの3D上映は中止されたはずなのに変だな?と思ったら、
現在TOHOシネマズの一部のスクリーンで、本編上映前の新作紹介と時に、
コミコンで特別上映された『トロン:レガシー』の3D予告編(約8分間)を流しているので、
それを観てもらうのために、3Dメガネを渡していたみたいです。
普段は追加で400円も取る3Dメガネを、たかが予告編のために無料で貸し出すなんて、
追加料金が上がって間もないだけに、追加料金の価格設定に疑念を抱きます。
また、それを3D版公開を見送らざるをえなかったハリポタ上映回でやることに、
追加料金を取れる機会を失ったTOHOシネマズの、ハリポタに対する皮肉が垣間見れます。
観客としては装着しない3Dメガネなんて、上映中邪魔になるだけです。
でもなんとなく本編上映中に3Dメガネを掛けてみたら、
不思議と3Dになったような錯覚がしました。
やっぱり2D映画だろうと、観客は脳内でちゃんと立体的に観てるんですよね。

一方、もうすぐ3D料金引き上げるMOVIXですが、
こちらは3D映画の上映回にもかかわらず、新作紹介は2D版しかない気がします。
TOHOシネマズの場合は3D映画上映前の新作紹介は、必ず3Dの予告編になっているので、
それに比べるとMOVIXは手抜きをしているようにも思えるんですが、
逆にTOHOシネマズの場合、約10分の予告編だけで3Dに慣れていまい、
肝心の本編では3Dの新鮮味が感じられなくなるということがあるので、
一概にどちらがいいとは言えませんね。

ということで、今日はMOVIXで観た3D作品の感想です。
TOHOシネマズで本作の3D予告編を観た時に、けっこう凄い3Dだったので、
観に行きたくなったんですが、今のところMOVIXの方が追加料金100円安いので…。
たぶんMOVIXで2Dの予告編観てたら特に観たいとは思わなかっただろうし、
やっぱり予告編って大切ですね。

バトル・ロワイアル3D

2010年11月20日公開。
故・深作欣二監督のバイオレンス・アクションのデジタル3D版。

少年犯罪撲滅のためBR法(新世紀教育改革法)が可決・施行されるが、それは健全な大人を育成するという目的のもと、全国の中学3年生から無作為に選ばれた1クラスを最後の一人になるまで殺し合わせるというものだった。やがて無人島に拉致された42名の中学生たちは、担任キタノ(ビートたけし)からゲームの開始を告げられる。(シメマ・トゥデイより)



『美女と野獣3D』や『エアベンダー』の感想記事でちょっと触れましたが、
今年の春に公開された3D映画『タイタンの戦い』は、
作品自体はなかなかの佳作だったにもかかわらず、3Dの出来が悪く酷評されました。
このケースの一番の問題点は、映画会社が流行の3Dで儲けたいがために、
監督の意思とは関係なく、編集段階で勝手に3D化してしまったっこと。
映画の内容における最高責任者は監督であるはずなのに、監督を無視するなんて問題外。
しかもそれで品質を落としてしまってるんだから言語道断です。

そこで本作ですが、本作は10年前の作品を編集で3Dに起こしたものであり、
監督の深作欣二はすでに故人です。
もちろん今回の3D化に際して監督の意向なんて聞けるはずもなく、
ヘボ息子をはじめ、周りが勝手に3D化してしまった作品です。
ボクとしてはそんなの倫理的に問題があると思うし、観るつもりは全くなかったのですが、
マクラ部分でも少し書いたように、3Dの予告編を観て気が変わりました。

その予告編を観た時に上映されていた映画は『ソウ3D』だったのですが、
その予告編の方が『ソウ3D』なんかより、よっぽど立体感があるんですよ。
双方とも2Dで撮ったものを編集段階で3D化したポスプロ(編集)型3D映画なんですが、
本作の予告編の3Dの方が段違いで飛び出してきます。
『ソウ3D』だけに限らず、立体感に難があるといわれるポスプロ型3D作品の中では、
一番よくできているんじゃないかと思ったのですが、
それでもその予告編は本編よりも3Dを控えめにしているらしいのです。
これは信念を曲げてでも観る価値があるんじゃないかと、観に行くことを決めました。

で、実際に観てみて、なぜそんなに飛び出すように見えるのかがわかりました。
10年前に撮られた2Dを3D化したところは、実はそんなに立体になっておらず、
むしろ普通のポスプロ型3D作品よりも控えめなくらいなのですが、
吹き出す血や銃弾など、3D化に際して加筆されたCG部分がやたら飛び出すんですよ。
他がほとんど平面なだけに、CG部分の立体感が余計に強調されるんですね。
クライマックスの川田(山本太郎)と桐山(安藤政信)の銃撃戦なんて、
下手すると3Dカメラで撮られた『バイオハザードIV』の銃撃戦より飛び出して見えます。
今までポスプロ型3Dなんて、偽3D映画だとバカにしてたけど、
これは3Dカメラ型ではないポスプロ型だからこそ出来る演出で、
ポスプロ型の新たな可能性を感じさせてくれるものでした。

内容は古い作品のデジタルリマスター版ではあるけど今でも観賞に耐えるものです。
10年前に公開された通常版は内容の過激さからR-15指定を受けましたが、
当時ボクは高校生だったので観に行ってますが、
当時受けた印象とは全く違う印象を受けました。
それは3D化が影響しているわけじゃなくて、月日の流れによるもの。
当時は中学生が殺し合いをするセンセーショナルな設定にばかり目が行き、
登場人物たちと年齢も近いこともあって、臨場感も感じれたんですが、
大人になった今観ると、実はトンデモ法律映画だったことがわかるし、
娯楽性を追求した、和製エクスプロイテーション映画だったことがわかります。
バイオレンスなデスゲームを描いた作品で、他にもこんなものはいくらでもあるのに、
当時の偉い人たちはなぜ本作にだけあんなにイロメキ立ったのかちょっと不思議です。
おかげで少年たちの鑑賞を禁じたつもりが、逆に少年たちの興味を引き、誘引してしまい、
設定以上にセンセーショナルさを感じさせる結果になってしまいましたね。

時を経てセンセーショナルさを感じなくなってしまった本作は、
普通なら単なるバイオレンス映画に成り下がりそうなものだけど、
これも月日の流れによる影響のおかげで、当時駆け出しだった出演俳優たちが有名になり、
振り返れば超豪華若手俳優共演による貴重なバイオレンス映画になっていました。
当時は先生役のビートたけしは別格として、
生徒役の中ではヒロイン待遇で、目下売出し中だったアイドル俳優の前田亜季、
すでに20代半ばで有名だった山本太郎、安藤政信が牽引してた形だけど、
出演2作目で本作の主演に抜擢された藤原竜也は、今では若手映画俳優の筆頭格。
ヒロインを食うほどの存在感を見せた2人の若手女優は、
方や柴咲コウはテレビドラマに映画に大活躍の人気女優になり、
方や栗山千明は本作がキッカケで、ハリウッド・デビューも果たした国際女優になり、
今では2人とも前田亜季なんて足元にも及ばないほどの大女優になりました。
柴咲コウと栗山千明の殺し合いなんて、今じゃ絶対実現しませんよ。
主人公の男友達だった塚本高史や高岡蒼甫も本作がほぼ映画初出演の無名でしたが、
今ではドラマに映画に引っ張りダコの人気イケメン俳優になりましたよね。
(まぁ高岡蒼甫の場合は奥さんの方が有名ですが…。)

何気にスゴイのは、上記の彼ら以外の脇役の生徒は未だにほとんど無名の人ばかりなのに、
彼らは10年前の無名時代に関わらず本作ですでに重要な役をもらっているということ。
如何に彼らのステップとしてこの映画が重要だったかということもあるし、
深作欣二監督の先見の明のすごさも感じますよね。
そんな俳優たちも、風貌が今と全然変わってないことに驚きました。
10代から20代なんて、けっこう変化があるものなのに、
早熟なのか老けないのか、その維持っぷりにはなんか感動しました。

月日が流れた影響で超豪華なバイオレンス映画になり、
デジタル3D化されたことで映像の斬新さと娯楽性が倍増されました。
深作欣二監督の意向に関係なく作られたことにはやはり抵抗を感じますが、
作品としては当時のものよりも面白くなっていると感じます。
初見の時より面白くなる作品なんてのは稀だと思うので、
これなら亡き深作欣二監督も納得するかもしれないと思いました。
ただ調子に乗って、ヘボ息子の超駄作『バトル・ロワイアルⅡ』は3D化しないように。
3D化は佳作を駄作に変えてしまうことはあるけど、その逆はないから。

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