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劇場版3D あたしンち

残念ながらというか、やっぱりというか、MOVIXも3D料金値上げするみたいですね。
TOHOシネマズが値上げに踏み切ってからちょうど3ヶ月目になる12月17日に、
今まで通常料金プラス300円だったのを、TOHOシネマズ同様、プラス400円に変更します。
しかもMOVIXの建前としては、今までどうり3D料金としてプラス300円の他に、
3Dメガネレンタル料金として別途100円もらうというもの。
XpanD3D方式では3Dメガネは個人で所有できないから強制レンタルなわけですが、
あたかも3D料金自体は据え置いているかのような印象を与えようとしているのがコスい。
ワーナー・マイカルも来週末から3Dメガネの料金100円を徴収するみたいで、
実質値上げなのは同じですが、こちらはレンタルではなく、持ち帰り再利用できるので、
次回持参すれば3Dメガネ料金は取られません。
このシステムはリユースの観点からもいいシステムだと思います。

最大手TOHOシネマズが値上げした時点で、他のシネコンが追随することは予想してたけど、
いざ上がるとなるとやっぱりガッカリしますね。
もう3D料金300円の最後の砦はティ・ジョイ系シネコンですね。
(ティ・ジョイは今月からサービスデイも導入したらしいのでますます使いやすいです。)
別に好き好んで3D映画なんて観てないけど、最近は3D上映オンリーの作品多いからなぁ…。

ということで、今日は3D上映オンリーの作品の感想です。
本作は通常の映画よりも安い特別ご優待料金で上映してるんですが、
TOHOシネマズなどプラス400円の劇場では一般1100円、
プラス300円のティ・ジョイ系などでは一般1000円で鑑賞できます。
是非、1000円の劇場で観ましょう。

劇場版3D あたしンち 情熱のちょ~超能力♪母 大暴走!

2010年11月13日公開。
去年までテレビ放送されていた人気アニメ『あたしンち』の劇場版第2作目。

カミナリに打たれたことから、何と超能力を身に付けた母は、こっそり“エスパーママン”に変身して街の人々を助けることに。しかし、ヒーローになるつもりが、家族を巻き込んだ大騒動になってしまい……。(シネマトゥデイより)



『あたしンち』の劇場版は本作が2作目ですが、前作の『映画 あたしンち』は、
『転校生』のような入れ替わり物語で、母とみかんの肉体が入れ替わってしまう
劇場版らしい外伝的な作品でしたが、これが尾道三部作も真っ青の超名作SFでした。
家族愛、友情、恋愛まで凝縮した、ハートフルで感動的なストーリーで、
アニメ映画史に残る名作なんじゃないかと思ってるんですが、
(宣伝の下手な東映で配給だったために)興行成績は期待ハズレに終わったようで…。
当初の予定では『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』のように、
毎年新作公開するつもりだったみたいですが、この成績ではそれもかなわず、
本作が実に7年ぶりの新作となってしまいました。
それもデジタル3Dで、上映時間40分程度の中編映画としての公開です。

本作も前作と同じくSFで、前作ではカミナリに打たれて入れ替わりが起きましたが、
本作は母がカミナリに打たれて急に超能力が使えるようになるというお話。
同じSFではあるものの、なにしろ40分しかないですからね。
だいたいレギュラー放送2本分のボリュームしかなく、
映画としてはそんな感動的なストーリーを描くには短すぎる時間です。
それでも前作があまりに名作だったんで、ボクは感動を期待してしまったんですが、
制作者側は本作を感動の物語にするつもりなんてさらさらなかったようで、
ゆる~いホームコメディに仕上げています。

そもそも本作を作った動機が『あたしンち』の新しい劇場版を制作したいからではなくて、
本作のアニメ制作会社が、今流行のデジタル3Dを使った作品を作ってみたかったから。
このアニメ制作会社はシンエイ動画というところで、
ご存知『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』を制作している制作会社です。
ゆくゆくはその二大看板のデジタル3D化することを念頭に置いて、
その練習というか、腕試しというか、ちょっと短めの作品でも作ってみようかな?
って感じじゃないでしょうか。
その手頃なたたき台として選ばれたのが『あたしンち』だった、みたいな。

日本でデジタル3Dアニメが作られたのは本作がたぶん2本目。
1本目は今年初頭公開の『劇場版 遊☆戯☆王』だったのですが、
来月にも3Dアニメの『劇場版 イナズマイレブン』が公開になるなど、
デジタル3Dアニメ映画はどんどん増えると思いますが、
ジブリやマッドハウスなど、日本のアニメ映画を牽引するような制作会社は、
未だにデジタル3Dには手を出していないことになります。
他のアニメ制作会社にしてみれば、日本での3D映画のパイオニアになれるチャンスです。
…という目論みも本作(シンエイ動画)にはあったのかもしれませんね。
超能力ものSFということで、モノを動かしたり浮かしたりするシーンが多く、
デジタル3Dの立体感、奥行きを表現するのにはモッテコイの題材ですし、
自社のスキルをPRする場だと考えているかもしれません。

ただね、『あたしンち』は数あるアニメの中でも極端にプリミティブなアニメです。
そのキャラや背景の単純さ、ペラペラさがむしろ味であり魅力な作品なので、
その持ち味を生かしながら3D化してしまうと、あまり立体感が活きません。
逆にだからこそ挑戦し甲斐があったのかもしれないけど、
本作ではちょっと失敗していると思います。
3Dになってるのに、テレビでレギュラー放送を見ている時の印象と全く変わりません。
まぁ下手にCGI化したりせず、原作の持ち味を壊さなかったという意味では成功ですが…。

ストーリーとしては、残念ながらあまり感動はありませんでしたが、
レギュラー放送2本分くらいの面白さはあったし、及第点だと思います。
超能力に目覚めた母が、その超能力を家事とか家事とかちょっとした人助けに使うとか、
すごい能力なのに(ある意味)くだらないことにしか使わなかったり、
人助けの中には全然超能力に関係ないものもあったりする天然さが、
『あたしンち』の母らしくて可笑しかったし、ほのぼのしました。
ただクライマックスは、3Dでスペクタクルなことがやりたいだけという意図が見え見え。
展開が強引だし、ご都合主義だし、意味わからないし、グダグダすぎです。
あまりに収拾がつかない終わり方で、てっきり夢オチかと思いましたよ。
(夢オチではなかったものの、エンドロールでメタ的なシーンが…。)
あと母がエスパーママンの変身した時の声ですが、急にかわいいアニメ声になって、
同一人物とは思えないというか、いくらなんでも母らしくない声です。
母を担当している声優さんの出せる声の幅が広いのは単純にスゴイと思うけど、
あんなことができるのは声優だからで、ただの主婦キャラにそれをさせちゃダメです。

あー、『あたしンち』がスクリーンに戻ってきたことは嬉しいけど、
できれば通常のセルアニメで、長編としてだったらもっとよかったなぁ…。
デジタル3Dは、アドベンチャー映画の『ドラえもん』でやればいいよ。
てか、日本は3Dアニメを作る前に、もっとCGIアニメの技術を磨くべきです。

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