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[リミット]

ケータイって日々どんどん進化して、もはや便利を通り越して、
ちゃんと使いこなせない域に達しています。
スマートフォンなんていろいろ出来すぎて、逆に何をしていいかわからず、
ボクもスマートフォンには興味はあるけど、買い替えを躊躇しています。
今使っているフィーチャーフォンでも、けっこういろいろできるみたいだけど、
結局は電話とメールしか使ってないし、スマートフォンも宝の持ち腐れになりそうだし。
機能面だけじゃあんくて、デザイン的にもどんどん進化して、薄く軽くなってますね。

ただ、一番重要な部分なのに、意外と進化してないと感じるのが、バッテリー関係。
連続通話時間とか待ち受け時間とか、あまり伸びてないような気がします。
むしろスマートフォンは電池のもちがかなり悪いとか…。
ソーラーパネルを搭載したケータイが出た時は、「おっ」と思ったけど、
よく考えたらケータイを太陽に何時間も当てておくなんて現実的じゃないです。
そういえば燃料電池ケータイ開発の話も聞いたことあるけど、もう発売してるのかな?
でも別にそんな特別な電池搭載しなくても、電池パックが2コ挿せるケータイがあれば、
重いだろうし分厚いだろうけど、意外と需要あると思うなぁ…。

ということで、今日はケータイのバッテリー残量が気になる映画の感想です。
本作みたいな状況では、ソーラーケータイは役に立ちませんね。

[リミット]

2010年11月6日日本公開。
ライアン・レイノルズ主演のシチュエーション・スリラー。

イラクで民間トラックドライバーとして働くポール(ライアン・レイノルズ)は、何者かに襲われ、ひつぎと共に土の中に埋められてしまう。やがて意識を取り戻したポールは、手元に携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒があることを知るが、残された空気から推測してタイムリミットが後90分前後ということに気が付いて……。(シネマトゥデイより)


本作はサンダンス映画祭で喝采を浴びた低予算シチュエーション・スリラーです。
シチュエーション・スリラーといえば、ある閉鎖空間に閉じ込められた人間の、
サバイバルを描いたジャンルで、『ソウ』や『CUBE』、『シンボル』なんかがそうですが、
本作の閉鎖空間は、土の埋められた棺の中で、人ひとりがやっと収まる大きさ。
たぶん映画史上最狭のシチュエーション・スリラーです。
そんな最狭の舞台から、主人公もカメラも一切出ないというのが本作のウリで、
その限られた舞台だけで、90分以上もの尺の物語を作ってるんだからスゴイです。
ずーっと同じような場面なのに、ハラハラドキドキな展開で、全く客を飽きさせません。
面白いけど、棺の中は狭くて暗くて、観ているコチラも息苦しくなります。

米国人トラック運転手のポール(ライアン・レイノルズ)は、
イラクでテロリストから襲撃を受け、拉致され、
生きたまま棺に入れられ土の中に埋められてしまいます。
土の中で目覚めた彼の手元にはジッポ・ライターとケータイ。
自力で脱出するのは絶望的な彼は、ケータイで外界に助けを求めるが、
家族は留守電で連絡が付かず、政府機関にはたらい回しにされ、
雇用主からは事務的な冷たい対応をされ、文字通り八方ふさがりな状況です。

テロリストとは交渉しないという姿勢のアメリカ政府は、
テロリストから犯行声明が出されて、拉致事件が公になると面倒なために、
そうなる前に内心ではポールにはさっさと死んでほしいと考えています。
挙句には彼が埋まっていそうな場所一帯を爆撃したりします。
そこまでやるかって感じだけど、アメリカ政府ならやりかねないというか、
表沙汰になる前に揉み消された拉致事件ってけっこうあるんじゃないかと思わされました。
それもかなり酷い話だけど、もっと酷いのは彼の雇用主で、
職務中の事件なので責任追及されることや、遺族への補償金支払いを避けるために、
ポールとの雇用契約にイチャモンを付けて、一方的に彼を解雇してしまい、
当社と拉致事件は全く関係ないという姿勢を取ります。

ホントに酷い話だけど、こんなこともけっこうありそうですよね。
こんな対応はアメリカに限ったことじゃなくて、日本の企業や政府でもやりそう。
そもそも日本では世論からして、武装地帯に行くことは自己責任って風潮だし、
そこで拉致された人を助けるために、税金で身代金払うなんてもってのほかです。
結局、政府も企業も世論も他人事なんですよね。
だから慈善活動だろうが何だろうが、武装地帯なんかに行くべきじゃないですね。

本作はある意味究極のシチュエーション・スリラーで、
地中に埋められた棺の中での話ということで、極端に狭くて暗い舞台なわけですが、
狭いのはいいとしても、暗いのはけっこう厄介で、映像が見えにくいです。
土の中の棺という設定に忠実なため、照明機材が一切使われておらず、
照明になるものは、埋められた主人公が持っていたジッポ・ライターの火です。
火はユラユラ周りを照らすので、画面がチラチラ明滅して、やたら目が疲れます。
中盤には目が疲れすぎて、画面を見るのが嫌になってきました。
本作はもともと会話劇だし、画面はずっと同じようなものなので、
英語さえ理解できれば目を閉じていてもだいたいのことはわかると思いますが、
ボクの語学力では字幕は必須なので、どうしても画面を見ないわけにはいきません。
このままだと90分もたないんじゃないかと感じ始めたころに、
主人公がサイリウムと懐中電灯を発見!
照明が安定して、かなり見やすくなりホッとしました。

そんな設定に忠実なところもある反面、主人公の行動はけっこういい加減です。
ライフラインであるケータイのバッテリーやライターのオイルを無駄に使いすぎ。
唯一の水分である酒も全く大切にしないし、ホントに生き残る気があるのか疑問です。
せっかくケータイで繋がった相手も邪険にするし、
助けてほしいという謙虚さを全く感じません。
あまりの傍若無人さに、取って付けたように精神疾患ということが語られますが、
ボクならこんなやつから助けを求められたとしても助けたくないです。
あとあんな狭い棺で、あんなに火を使ったり騒いだりしてるのに、
空気が1時間以上ももっているのが不思議で、リアリティが薄れている気がします。

前述の通り、カメラも一切棺の外に出ないという実験的な演出が本作のウリなわけですが、
それはつまり、ラストがどうなるか暗示しているようなものです。
ボクも薄々わかってはいたけど、もしかしたら予想を裏切ってくるかもと思ってましたが、
終盤の猟奇的なシーンで、バッドエンドを確信しました。
バッドエンドはいいとしても、あんな『ソウ』マガイのソリッド・スリラー的演出は、
本作にはいらなかったんじゃないかな?
その方が死ぬより辛い生き埋めの恐怖を、より鮮明に伝えられたんじゃないかと思います。

全体的には面白かったけど、すごく疲れる映画でした。

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