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SP THE MOTION PICTURE 野望篇

去年は『ROOKIES –卒業-』が85億円以上稼ぎ、年間興行成績1位がになるなど、
テレビドラマの劇場版の人気の高さが窺える結果になり、
今年になっても多くの劇場版テレビドラマが制作され公開されました。
しかし今年公開の劇場版テレビドラマは『交渉人 THE MOVIE』の初登場5位を皮切りに、
『LIAR GAME The Final Stage』は23億円、『劇場版TRICK 3』は18億円程度の興収、
『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』は37億円と『~前編』を下回る成績、
100億円確実視されていた『踊る大走査線 THE MOVIE 3』ですら70億そこそこで頭打ちと、
なんだか期待を下回る結果の作品が多かったようです。
これはもう、劇場版テレビドラマは飽きられた証拠だろうと思っていたのですが、
先週『THE LAST MESSAGE 海猿』が70億円を超えて、現在もランキング上位で記録更新中。
『踊る3』の最終興収も超える勢いで、今年の実写邦画No.1になりそうな大ヒットです。
(『海猿』は割増料金の3D作品なんで、観客動員では『踊る3』が勝ってます。)
どうやらまだまだ劇場版テレビドラマの求心力は高いようです。
今年は最後に『相棒-劇場版Ⅱ-』も控えてますね。

ということで、今日は3年前に放映されていたテレビドラマの劇場版の感想です。
とりあえず初登場1位獲得で、上々の滑り出しかな?

SP THE MOTION PICTURE 野望篇

2010年10月30日公開。
テレビドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』の劇場版二部作の前篇。

チームリーダー尾形(堤真一)の、耳を疑うような発言に疑心をぬぐい切れない井上(岡田准一)は、表面的には平和な姿をしている日常の中に、特殊能力で脅威の存在と四六時中シンクロしていた。そんなある日、六本木で大規模テロ事件が勃発(ぼっぱつ)。テロリストの魔手は笹本(真木よう子)ら第四係のメンバーにも向けられていた。(シネマトゥデイより)



要人警護任務に従事する警察官たち「SP(セキュリティ・ポリス)」の活躍を描き、
大反響のまま終了したテレビドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』。
その最終回はまさかの急展開で、多くの謎を残したまま終了しました。
続編の存在を匂わす終わり方だったので、続編がすぐ制作されるかと思いきや、
終了から約2年もの時を経て、続編がようやく劇場版という形で公開になりました。
もう待ちに待ったという感じです。

しかし二部作構成で、物語がちゃんと完結するのは来年春公開の後篇『~革命篇』。
本作『~野望篇』は、テレビドラマと『~革命篇』をつなぐブリッジみたいなもので、
テレビドラマで残された謎は明らかになるどころか、さらに深まるばかりで、
さらには次々と新たな謎が生まれていて、どんどん複雑になる一方です。
これだけ大風呂敷を広げられると、後篇で全ての謎を回収しきれるのかが一番の謎ですね。

『SP 警視庁警備部警護課第四係』は深夜ドラマとして歴代最高の視聴率を記録した作品で、
ボクも当然見てたし、かなり楽しめたドラマだったのですが、
このドラマのいいところは硬派なところです。
まず、ジャニーズ主演でフジテレビのドラマなのに恋愛が全く描かれない。
本作中でも、要人護衛中に真木よう子演じる同僚の女刑事が、
犯人(テロリスト)から襲撃され、撃たれるシーンがあるんですが、
岡田准一演じる主人公は、「次の襲撃があるかもしれないから、行きます。」と、
同僚の女刑事を置いて立ち去ってしまいます。
これが『踊る大捜査線』だったら、同僚の女刑事を抱きかかえながら、
「どうして現場に血が流れるんだ!」と叫び、悲しんでいるところです。
真木よう子演じる同僚も、ヒロインというよりは仲間って感じで、
恋愛に発展しそうな素振りを微塵も感じさせないところが硬派です。

真木よう子は本作のテレビドラマが大ヒットしたことで一般的に有名になったわけですが、
当時の彼女を含め、本作のキャストの多くは、ほとんど無名な役者ですよね。
なのでドラマとしては地味に感じるけど、適材適所でいい仕事をしていて、
逆にチャラチャラした印象を受けないというか、硬派な感じがします。
主役級の岡田准一と堤真一も、どちらかといえば渋い俳優ですもんね。
キャスティングに関しては、深夜枠だったというのも功を奏してるんだと思いますが、
晴れて劇場版に昇格した本作も、イケメンや美女、人気タレントが出演するわけでもなく、
新たにゲストとして香川照之が追加された程度で、依然渋いキャスティングです。
そういうところも『踊る大捜査線』などのテレビドラマの劇場版とは違いますね。

本作は一種の刑事ドラマではあるんですが、「SP」という特殊な組織を描くことで、
他の刑事ドラマとは趣の違う、クライム・サスペンス感があります。
しかもSPは武闘派なので、邦画にしてはアクションも本格的に描かれていて、
ハリウッドっぽい印象のアクション・クライム・サスペンスな印象を受けます。
そんなSPという組織の特殊さも興味深いですが、
主人公の同期が働く警視庁公安部の活動も、SP以上に興味深いです。
最近の刑事ドラマは公安が出てくること多いけど、内部調査組織みたいなものばかり。
本作の公安は、どこにでも潜入するCIAみたいな諜報組織で面白いです。
警視庁公安部で一本スピンオフ作ってもきっと面白い作品になると思います。

本作は序盤の追走劇から始まり、ラストは要人護衛しながらの死亡遊戯と、
ほとんどアクションシーンばかりで、物語としてはあまり進展してません。
(ドラマ最終回で)首相暗殺未遂事件を謀った集団の目的もわからなければ、
彼らが次にどんな行動を起こそうとしているのかも謎で、
まだ何も事件が起こっていないといっても過言ではないです。
本番はあくまで来年春公開の後篇『~革命篇』でしょうね。
どうせ公開前に本作を地上波で放映するでしょうから、
続編を待ちきれなかった人以外は、それを待ってもいいと思います。

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