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ソウ ザ・ファイナル

今日はハロウィンなんでホラー映画の感想を書きますが、
今年のハロウィン・シーズンはハリウッドでもイマイチ盛り上がってないみたいで、
例年に比べて封切られるホラー映画が少な目なんだそうです。
とはいえ、先週末の全米ボックスオフィスでは『Paranormal Activity 2(原題)』が、
スーパーナチュナル映画の歴代オープニング成績を塗り替えるスタートを切ったそうで、
やはり観客は、ハロウィン・シーズンはホラーを観たがっているみたいですね。
(ちなみに日本で来月公開の『パラノーマル・アクティビティ第2章』とは別物です。)

そんな驚異的なヒットをしている『Paranormal Activity 2』は、
もともと『Saw VI』のケヴィン・グルタート監督がメガホンを取るはずだったんですが、
彼は『Saw』側から呼び戻されて、結局『Saw』の最新作の監督をすることになりました。
(『Saw』側の宣伝文句では彼が自分の意志でこちらを選択したことになってますが…。)
で、その作品『Saw 3D』が『Paranormal Activity 2』から1週遅れて公開になります。
ちょっとした因縁の対決ということで、こちらの結果も楽しみですね。

ということで、今日は『Saw』シリーズ最新作にして最終作の感想です。

ソウ ザ・ファイナル 3D
Saw 3D

2010年10月30日日本公開。
大ヒットホラーシリーズ『ソウ』の第7作目にして完結編。

ジグソウ(トビン・ベル)の発案した殺人ゲームから奇跡的に生還した人々は心に深い傷を負い、救いを求めていた。彼らは自身もゲームの犠牲者であるとともに生存者でもある精神的指導者、ボビー(ショーン・パトリック・フラナリー)のもとに集まってくる。だが、次第にボビーの暗い過去が明らかになってくるにつれ、新たな恐怖が忍び寄る。(シネマトゥデイより)



2004年から毎年ハロウィン・シーズンに公開され、
ホラー映画シリーズとしては累計成績が史上最高になった『ソウ』もついに完結です。
ホラー映画における『ソウ』シリーズの功績は大きく、
『CUBE』シリーズと並ぶシチュエーション・スリラーとして、
数々のホラー・スリラー映画に影響を与えてきました。
今年の邦画でも『LIAR GAME』や『インシテミル』など、その影響が見て取れますね。
そんな人気シリーズなら完結させるなんて勿体ないと思いますが、
ホラー映画シリーズの宿命なのか、『ソウ2』の興収870万ドルをピークに、
回を重ねるごとに下がり続け、前作『ソウ6』ではピーク時の1/3以下の成績に…。
(日本では『ソウ4』が一番ヒットしました。)
予定ではまだまだ続けるつもりだったけど、前作の成績不振を受けて、
予定を繰り上げ本作で終了ということになりました。
まぁこんな完結宣言なんて閉店商法みたいなもので、
本作の成績如何ではまた続編が作られる可能性も十分ありますが、
ダラダラ続けてウヤムヤで終わるよりは一度区切ってしまうのはいいことだと思います。

構成はいつもどおり、ジグソウ(トビン・ベル)の残酷ゲームにかけられたプレイヤーが、
生き残るためにゲームクリアを目指すソリッド・シチュエーション・スリラー・パートと、
警察がジグソウ(の後継者)を捕まえようと捜査するサスペンス・パートが並行する形。

シチュエーション・スリラー・パートの今回のプレイヤー(犠牲者)は、
ジグソウのゲームの生き残りを公言してメディアに取り上げられ、
一躍有名人となったボビー(ショーン・パトリック・フラナリー)。
本作は過去6作で、ジグソウのゲームから辛くも生き残った人たちが総出演することが
事前にアナウンスされていましたが、シリーズを観てきた人ならわかりますが、
今までにボビーなんて生き残りはいないわけで、彼が嘘をついているのは明白です。
それが理由で彼はジグソウに目を付けられ、裁かれる(ゲームにかけられる)わけです。
ゲームの形式としては『3』『4』『6』と同じような、
ひとりのプレイヤーが、恐ろしいゲームが仕掛けられた部屋を順々に進んでいくタイプ。
今回は4部屋あり、各部屋にボビーの仕事仲間や妻が拷問器具にかけられて、
ボビーがゲームを解いて救出してされるのを待っているわけですが、
彼は見事ゲームをクリアすることができ、一体何人を助けられるかが見どころ。
まぁ普通に考えれば、悪趣味な観客の期待を裏切らない結果になりますよね。

このタイプのゲームの悪いところは、ひとつひとつのゲームに時間が割けず、
各部屋のゲームの制限時間が1分以下だったりするため、
名作だった第一作目のように、プレイヤーの心理描写がほとんどできないことです。
また、さすがに7作目ともなると拷問(殺し方)のネタが尽きたのか、
どのゲームもどこかでみたことあるようなものばかりに…。
それは仕方ないとしても、最後のゲームはルールにあきらかな欠点があり、
そのツッコミどころのせいでクライマックスなのに全く緊張感がありません。
なのでシチュエーション・スリラー・パートの出来は過去最低ではないでしょうか。

まぁ本作は一応完結編ってことになっているので、
今までのシリーズの謎を回収し総括するサスペンス・パートの方がメインです。
前作のラストでジグソウの妻ジル(ベッツィ・ラッセル)は、ジグソウの遺言を受け、
ジグソウの後継者であるホフマン刑事(コスタス・マンディロア)を殺そうとするが失敗。
逆にホフマン刑事から命を狙われることになります。
というような、ホフマンの復讐劇がメインで、いつものような謎解き要素は薄いです。
というのも、前作までにジグソウの真の目的も後継者も判明してしまっているため、
本作で回収すべき謎なんてほとんどないんですね。
でもラストのネタバラシはシリーズの醍醐味だし、仮にも最終作なので、
とっておきのドンデン返しを用意する必要があります。
そこで用意されたのが、今までのゲームの生存者総登場というファン・サービス。
特に第一作目の生き残りゴードン医師(ケイリー・エルウィス)の再登場は、
公開前から話題になりました。

ただゴードンが再登場すると聞いた時点で、シリーズを観てきた人ならほぼ全員、
「どうせ彼もジグソウの○○○なんじゃないの?」と思ったはず。
そして大方の予想どうり、やっぱりそれが本作最大のオチだったので、
残念なことに、全然サプライズのないネタバラシになってしまっています。
本作中でゴードンについての説明もほとんどないので、
第一作目を観てない人には「誰?」って感じだし…。
まぁ良くも悪くも予定調和だから、シリーズのラストとしてはベターな形かな?
ただ、やはり続編への未練はあるようで、ジグソウの後継者ホフマン刑事や、
最後のゲームプレイヤーであるボビーは生存したまま終わってます。
もちろんゴードンも。
そのためか、多少中途半端感が否めない完結編となってしまっています。

最後に、本作はシリーズ初のデジタル3D映画ですが、
従来のように2Dのものを3Dに加工しただけなので、
立体感があまり活かされていません。
特に尖ったパイプが迫ってくる第2の部屋のゲームなんて、
3Dのための演出なのに、目を疑うほどペッタンコ。
デジタル3Dが出来た当初から、「ホラー映画は3Dに向いてる」と言われてましたが、
『ブラッディ・バレンタイン3D』や『戦慄迷宮3D』を観た感じでは、
暗いシーンの多いホラーでは立体感があまり出せず、
実は3Dに向いてないジャンルじゃないかと思うようになりました。
明るいホラー『ファイナル・デッドサーキット3D』はそこそこだったけど…。
それにスプラッタ描写って、映像的にごまかしてナンボじゃないですか。
それを映像で魅せる手段であるデジタル3Dを使うなんて、愚の骨頂じゃないですか?

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