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無知との遭遇

ボクは人混みは苦手で、何するにしても他人がいると落ち着きません。
なので映画観るにしても、DVDで家でひとりで見た方がゆっくり楽しめるんですが、
それでも毎週のように映画館に行ってしまいます。
その理由の一つはやっぱり最新作をなるべく早く観たいから。
でもそれ以上に、キチンとした設備・環境で映画を観たいからです。
だから試写会等でいくら最新作をいち早く観れる機会があったとしても、
厚生年金会館など映画を上映する目的で作られてない施設での上映なら絶対行きません。
たとえ映画館でも伝統的な古い劇場よりも、最新設備の整た新しいシネコンを選びます。

ということで、今日はヨシモト∞ホールOSAKAなどお笑い劇場で、8月から上映されていて、
今月からTジョイ系のシネコンで全国公開が始まった映画の感想です。
ヨシモト∞ホールOSAKAなら、近くの映画館にはよく行ってるんで、
本作も公開直後に観に行けたんですが、映画館上映が予定されていたので我慢してました。

無知との遭遇 CLOSE ENCOUNTERS OF THE STUPID

2010年8月1日公開。
TBSテレビ×吉本興業制作のリアルSF(?)。

番組のロケである村に着いた千原ジュニアとロッシーだったが、その村は村民全員が宇宙人という衝撃的な事実を知らされる。突如、巨大なUFOが現われて宇宙戦争に巻き込まれてしまったロッシーは、謎めいたジュニアにまで秘密が隠されていることを知り、宇宙平和のために立ち上がる決心をする。(シネマトゥデイより)

吉本興業が沖縄国際映画祭の為に東京のキー局5社と各一本ずつ5本の映画を作りました。
そのうちTBSと制作したのが本作です。
TBSが制作といっても『大奥』や『雷桜』みたいに映画部門で制作されているのではなく、
あくまでイベントの出し物として、バラエティ班のスタッフによって制作されています。
本作の場合は『ガチンコ』や『学校へ行こう』を手掛けたTBS社員が監督してますが、
他の5作品のだいたいそんな感じみたいです。
そんな映画扱いするのも憚られそうな作品が、面白いわけがないと思ってしまうんですが、
ライバルであるテレビ局同士を競わせる形で公開したのがよかったのか、
各社とも威信をかけて独自色の強い興味深い作品を制作したようです。

さて本作は、監督が出演者のひとり千原ジュニアに、
今回の映画の企画説明をするシーンから始まります。
監督曰く「リアルSFファンタジー」という斬新なジャンルの映画ですが、
その企画を聞いた千原ジュニア曰く「ドッキリ」。
千原ジュニアが仕掛け人となり、
ニセ番組のロケでターゲットの野生爆弾ロッシーを呼び出し、
彼にドッキリを仕掛けようという企画です。

映画でドッキリをするというえば、最近では『シロメ』なんてのがありましたが、
あれはあくまでフェイク・ドキュメンタリーの体裁を取っていたため、
本作のように端からドッキリを明言している作品は珍しいです。
フェイク・ドキュメンタリーとドッキリは実は紙一重で、
欺こうという対象(ターゲット)が出演者なのか観客なのかだけの違いです。
本作も監督と千原ジュニアが企画会議するシーンがなければ、
列記としたフェイク・ドキュメンタリーです。
(『ガチンコ』のヤラセだってフェイク・ドキュメンタリーみたいなもんですよね。)
本作は、UFOやら宇宙人やらが絡んでくるドッキリで、
ありえないドッキリにひっかかるロッシーを見てみんな笑っていますが、
もしかするとありえないと感じるのはドッキリだとわかっているからで、
これが『放送禁止』形式で普通にロケ番組の体裁で放映されたとしたら、
ロッシー同様、最後まで真実だと思ってしまう人もいるかもしれません。
『パラノーマル・アクティビティ』を実録だと思ってしまう人もいますからね。

「そんな奴いないだろう」と思っている人も多いと思いますが、
本作を観て、素直に「ドッキリだ」と認識してしまっている人は騙されやすい人です。
本作だって、ロッシーが騙された演技をしているだけの、
フェイク・ドキュメンタリーかもしれませんよ。
まぁロッシーに台本が渡されていたとは思いたくはないですが、
彼が番組を成立させるために騙されたフリを続けていた可能性は大いにあります。
芸人はたとえ途中でドッキリだと気付いても、企画がポシャらないように、
ドッキリを成立させるように振る舞うのが普通です。
でも大概はそこに演技臭さが出るもんなんだけど、
ロッシーはただでさえ感情の読みにくい不思議ちゃんで、演技ぽさは感じさせないし、
公私ともにドッキリにかけられ慣れしている、いわばドッキリにひっかかるプロです。
騙されるフリなんて、彼にしてみればお手の物かもしれません。
本作を観てホントにロッシーが最後まで騙されていると思った人は、
ロッシー以上にピュアハートの持ち主ですよ。
フェイク・ドキュメンタリー作品のいいお客さんになれます。

映画という形式の中では珍しいジャンルの作品なので一見の価値はあるんじゃないかな?
でもDVD化されてしまえば、他のバラエティ番組のDVDとやってることは一緒で、
劇場で観ないのであればどうということはない作品です。

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