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美女と野獣 ディズニーデジタル3D

来月19日に公開される『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が、
デジタル3D化を断念したそうです。
まさかこんな公開直前まで3D化のポストプロダクションをしてたなんて驚きですが、
どれだけポスプロ型3D映画が、ギリギリの日程で、
時間に追われながら制作しているかがわかるエピソードです。
こんな余裕ない状態でいいものができるわけないし、
ポスプロ型3D映画は出来が悪いといわれるのも納得ですね。
今回の3D化を強行しないで断念したのは英断ですが、
ワーナーも『タイタンの戦い』で叩かれたのが相当懲りたのかな?

新作映画だけでなく『タイタニック』や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、
『スター・ウォーズ』6部作まで、旧作映画が次々と3D化されることが決まっています。
もちろん、いずれも2Dを無理やり3Dに変換するというポスプロ型3Dです。
ボクは3D映画には否定的なので、3D化するより新作撮れよと思います。
『アバター』でデジタル3Dの第一人者となったジェームズ・キャメロン監督が、
率先して『タイタニック』を3Dに変換しようとするのも残念ですが、
第一人者の彼をもってしても「せいぜい2.8Dにしかならない」と言わしめるほどで、
他の人が安易に3D化したとして、どの程度のものができるかは推して測れます。
日本でも『バトルロワイアル』などが3D化されますが、
技術的にハリウッドを大きく下回る日本で、そんなことしたらどんな惨劇になるか…。
しかも監督の許可なく手を加えるのは、倫理的にも問題があると思います。

それに3Dで新鮮味を感じれるのなんて、上映開始からせいぜい30分くらいのもので、
慣れてくれば普通の2D映画観てるのと変わりませんよ。
むしろ3Dメガネは邪魔だし重いし、目は疲れるし肩凝るしで、
3D映画は90分超えたころから辛くなってきますよ。
3時間半近い上映時間の『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』なんて3Dで観たら、
きっと拷問みたいになると思います。

ということで、今日は名作アニメーション映画の3D化作品の感想です。
90分未満の作品なので、3D映画としてはちょうどいい上映時間です。

美女と野獣 ディズニーデジタル3D
Beauty and the Beast

2010年10月9日日本公開。
1991年公開のディズニー・クラシックス『美女と野獣』のデジタル3D版。

魔法の力で世にも恐ろしい野獣の姿に変えられてしまった男は、魔法のバラが散る前に誰かを心から愛し、そして心から愛されなければ、永遠に元の美男子の姿に戻ることができなくなってしまった。野獣は心を閉ざして絶望の日々を送るが、そんなときに美しくかれんな娘ベルが現われ、二人の運命は大きく動き始めるのだが……。(シネマトゥデイより)



本作は2010年2月12日に全米公開される予定でしたが、
その頃は公開中の作品が多かったようで劇場が飽和状態で、
満足なスクリーン数が確保できないと考えたためか、とりあえず公開延期されてました。
8月にニュージーランドとオーストラリアで公開が始まり、
この度日本でも公開になりましたが、全米ではまだ公開されておらず、
どうやら年内にも、先にブルーレイでリリースされるそうです。
このエピソードからもわかるように、本作は優先順位の低い作品だったわけで、
その出来映えは推して知れるというものです。

ですが『美女と野獣』自体はディズニーのアニメーション屈指の名作で、
アニメーションで初めて、アカデミー賞作品賞にノミネートされたほどの作品。
原作も古典童話のひとつなので、物語は今でも観賞に耐えるものです。
本作はその名作アニメを最新技術デジタル3Dにコンバーションした作品です。
誰でも知ってる作品なので、今更内容の感想は書きません。

ディズニーの3D映画で3Dカメラによるステレオ撮影が行われたのは
デジタル3Dの先駆けになった映画『センター・オブ・ジ・アース』と、
年末に公開になる『トロン/レガシー』くらいのもので、
ディズニーはもともと2Dから編集時に3Dに起こす3D映画が主流です。
CGIアニメはまた別として、今まで2Dアニメを3D化した例では、
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス3D』があります。
しかしあれはストップモーションアニメなので、普通の実写3D化と変わりません。
昔ながらのセルアニメを3D化したのは本作が初めてなんじゃないかな?
セルアニメを3D化するとどうなるのかはちょっと興味が湧きますね。

でもハッキリいって大したものじゃなかったです。
それどころかかなり違和感があります。
実写の場合は3次元のものを撮ることで2Dになってしまったものを元に戻す作業だけど、
アニメはもともと2次元で描かれるものです。
ちゃんと遠近法を使って描かれているので、2Dで観てちょうどいいように作られます。
それを無理に3D化すると違和感が生まれるのは当然です。
簡単に言えば人物や物体の輪郭を切り取って、手前奥に配置しただけで、
キャラの見た目はペラペラで、決して立体化されているわけではありません。
いわばペーパードールの人形劇みたいなものです。
デジタル3Dにもかかわらず、2DのCGIアニメの方がまだ立体感があります。

なので純粋に『美女と野獣』を楽しみたいのであれば3Dは邪魔でしかなく、
どうせ見るなら2002年に綺麗に作り直されたIMAX版のDVDを見た方がいいです。
本作はオリジナル版の3D化なので、下手するとIMAX版の方が綺麗かもしれません。
映画公開と同時に発売になったブルーレイの特別限定版もいいかも。
それに今回は吹き替え版オンリーの上映です。
普通のアニメならまだしも、ミュージカル映画は歌が売りなんだから、
吹き替えちゃったら意味がないです。
せめて字幕版で公開すべきでした。

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