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スープ・オペラ

今回初めて知ったんですが、昼ドラのことを「ソープ・オペラ」と呼ぶそうです。
なんでも昼ドラは主婦層がターゲットなので、P&Gなど洗剤の会社がスポンサーに付くから、
アメリカでそう呼ばれるようになったそうです。
そういえば日本でも花王とかライオンとか、洗剤の会社の提供が多いですね。
でもソープ・オペラなんて爽やかな呼称とは裏腹に、ドロドロ愛憎劇が多い印象が…。

ということで、今日は「ソープ・オペラ」ならぬ『スープ・オペラ』の感想です。
スープ会社の提供ではないみたいですが、飲食店とコラボはしているようです。

スープ・オペラ

2010年10月2日公開。
タレント阿川佐和子の小説をベースにしたヒューマン・ドラマ。

独身で35歳のルイ(坂井真紀)は、女手一つで育ててくれた叔母のトバちゃん(加賀まりこ)が結婚するために家を出て、一人ぼっちになってしまう。ある日、怪しげな初老の画家トニー(藤竜也)、笑顔を絶やさない雑誌編集者見習い、康介(西島隆弘)がルイのもとを訪れ、そのまま3人の共同生活が始まるのだが……。(シネマトゥデイより)



同居していた叔母のトバちゃん(加賀まりこ)がお嫁に行ってしまい、
一人暮らしを始めることになった主人公ルイ(坂井真紀)の家に、
出会ったばかりの初老の画家トニー(藤竜也)と、若いフリーター康介(西島隆弘)が
同居することになり、他人同士の奇妙な3人暮らしが始まるという話。

ソープオペラとは違い、終始まったりした雰囲気の作品で、
なんとも言えない3人のユルい関係が心地いいです。
だけどそれはたまたま偶発的に始まった関係であり、
微妙なバランスの上で成り立っている三角関係なので、
いつ何時崩壊するかわからない上での心地いい時間です。
3人ともそれをわかっているので、誰かに何か言いたいことややりたいことがあっても、
均衡が壊れることを警戒して言わないし、なにも行動に移しません。
なので3人とも仲はいいけどそれ以上には発展しません。
観客も心地のいい関係が長く続くように、その危ういバランスの上での、
登場人物たちの一挙手一投足をハラハラしながら見守ります。

でもその甲斐なくというか、当然というか、中盤そのバランスは崩れるわけです。
普通のドラマなら、もし崩れたとしてもラストまでには丸く収まるものですが、
本作の覆水盆に返らずとった崩れ方のために、何とも物悲しい余韻を残して終わります。
ただそれだと悲しいだけの映画になっちゃいそうですが、
ラスト前の主人公ルイの夢の中で、幻想とはいえ大団円を迎え、ルイの笑顔で終わるので、
鑑賞後感は物悲しさよりも、なんだかホッコリした印象が強く、
結果的にハートウォーミングな映画を観たような気になりました。

その同居することになる3人をはじめ、登場人物たちがいずれも個性的で魅力的。
挙動不審な怪しい変人ばかりだけど、ホントの悪者はひとりもおらず、
リアリティは薄いんですが、だからこそ本作からは、
絵本のようなホンワカした雰囲気が醸し出されています。
どの人も魅力的だったけど、中でも若いフリーター康介役の西島隆弘が、
とても好青年で、それでいて愛すべきバカで、特によかったです。
西島隆弘はアイドルグループ(AAA)の現役メンバーだから、
俳優としてはちょっと軽く見てしまいがちなんですが、実はいい俳優ですよね。
『愛のむきだし』の時もかなりよかったし、
爽やかな2.5枚目やらせたら、トップクラスの若手俳優だと思います。
ジャニーズ以外の男性アイドルは露出が難しいらしく、
まだあまり見かけることができませんが、アイドルなんてさっさとやめて、
ドラマや映画にもっといろいろ出演するべきです。

ちなみにスープの話はほとんど出てきませんでした。
単なるコンソメスープにしか見えないルイのスープがどうおいしいのか、
もうちょっと具体的に伝えてくれると、もっとよかったかな?

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