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ガフールの伝説

サッカー日本代表のザッケローニ監督って「ザック監督」と略されることが多いですよね。
映画好きのボクからすると「ザック監督」といえばザック・スナイダー監督を連想します。
『300』や『ウォッチメン』を撮ったカルト的人気のある映画監督で、
ボクも結構好きなので、ネットのヘッドライン等で「ザック監督」を目にすると、
ついつい釣られて見てしまい、サッカーの話題でガッカリします。
ザッケローニ監督って、文字だと「ザック監督」って書かれることが多いけど、
発音するときはちゃんと「ザッケローニ監督」って呼ぶことが多いですよね。
なんか口触りのいい、言ってみたくなる名前ですよね。

で、我らがザック・スナイダー監督ですが、
来年『サッカー・パンチ』という作品が公開されます。
これまたかなりカルトそうな印象で、超面白そうなんですが、
日本でちゃんと公開してくれるか、今から心配です。

ということで、今日はザック監督の、あまりカルトっぽくない映画の感想です。

ガフールの伝説

2010年10月1日日本公開。
ファンタジー小説『ガフールの勇者たち』を映像化したCGIアニメーション。

世界征服をたくらむ純血団との戦いに挑んだガフールの勇者たちの伝説に夢中な若きフクロウ、ソーレンだったが、好戦的な兄のクラッドはそんな弟を見下していた。ある日、木の上の巣から落ちたクラッドとソーレンの兄弟は、純血団に捕らわれてしまう。ソーレンは勇気ある友の助けを借り、決死の脱出を試みるが……。(シネマトゥデイより)



ボクは「アメリカの6大メジャーのうち、どれが一番好きか?」と問われれば、
間違いなく「ワーナー・ブラザーズ」だと答えます。
最近でも『インセプション』『第9地区』など、実験的で独創的な名作が多いし、
『アウトレイジ』『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』『インシテミル』など、
ローカルプロダクツも積極的で、親近感も湧きます。
そんな大好きなワーナーですが、唯一他のメジャーに惨敗していると感じるのは、
CGIアニメーション作品です。
『ヒックとドラゴン』『シュレック』のパラマウント(ドリームワークス)、
『トイ・ストーリー3』のディズニー(ピクサー)の2強はもちろんのこと、
『アイス・エイジ』シリーズの20世紀フォックス、
『くもりときどきミートボール』のソニーも頑張ってるし、
初参戦であるユニバーサルも『怪盗グルーの月泥棒』の評価も高いです。
各社切磋琢磨して「CGIアニメにハズレなし」と思えるほどのジャンルになりましたが、
ワーナーのCGIアニメといえば『TMNT』『アントブリー』『クローン・ウォーズ』…。
唯一『ハッピーフィート』はヒットこそしましたが、正直カスみたいな内容でした。
CGIアニメーションでは、ワーナーは完全に後れを取ってます。
そんな中、久しぶりに公開されたワーナー産CGIアニメーション映画が本作です。
そして初のデジタル3Dアニメーション映画です。

全米では、初登場2位ではあるものの、期待ほどの成績にはならなかったようです。
だがそれも納得の結果と思えるほど、全然面白くないです。
ただ登場人物がフクロウというだけの、当たり障りのない冒険ファンタジーで、
あのザック・スナイダー監督の作品とは思えないような、健全なこども向け作品…。
このガッカリ感はM・ナイト・シャマラン監督の『エアベンダー』を観た時に似てますが、
まだキャラに魅力があった分『エアベンダー』の方がマシです。
本作のキャラはフクロウですが、デザインがリアルで、可愛げがないです。
造形はリアルなのに表情は人間ぽくて、人面鳥のようというか、
完全に不気味の谷に滑落してしまっていて、キモいです。
(特に普通でも不気味な印象を受けるメンフクロウのキャラたち。)
これは『ハッピーフィート』のペンギンの時にも感じたことです。
ボクはプリミティブしないのであれば、アニメにする必要なんてないと思うんですよ。
特に日本人の感性では、このタイプのアニメは絶対にヒットしないはずです。

キャラの見た目がどうあれ、物語がおもしろければいいのですが、それも全くダメ。
ファンタジーだから、ある程度のなんでもありな展開は仕方ないですが、
それに加えてフクロウの世界の話ですから、人間の常識は通用しません。
洗脳のために行われる月光病、フクロウの左脳にある特殊能力、
光を放ちフクロウを動けなくする謎の金属の正体、ガフールや純血団の目的などなど、
全く説明不足で、客を置いてけぼりのまま話だけが進み、物語に気持ちが入りません。
そもそもフクロウに感情移入しろってのが無理な話だけど…。

そして極めつけは、後味の悪い決着のつき方です。
「スッキリしたいなら続編も見てね」的な終わり方にはもうウンザリです。
ファンタジー小説の映画化する時の常套手段といってしまえばそれまでですが、
当たるかどうかもわからない1作目を、続編ありきで作るのはもうやめるべきです。

本編はガッカリでしたが、本編上映前の短編作品はなかなか楽しかったです。
ワーナーのアニメーション部門の至宝である『ルーニー・テューンズ』から、
日本でも大人気のワイリー・コヨーテとロード・ランナーがCGIキャラとして登場し、
例のごとく荒野で追いかけっこを繰り広げます。
もちろんデジタル3Dなので、いつもの荒野も奥行きがあり、疾走感も抜群。
CGIアニメーションというよりも、CGIカートゥーンといった感じで、
ワーナーのお家芸であるトムジェリ系追いかけっこ作品を、
CGIにしたらこうなるのかと、新鮮な印象を受けました。
『ルーニー・テューンズ』にはバッグス・バニーやトゥイーティーなど、
ディズニーにも引けを取らない魅力的なキャラがいっぱいいるし、
『ガフールの伝説』や『ハッピーフィート』みたいな、
リアルなだけで魅力のない動物キャラで完全新作を作る前に、
安定感のある『ルーニー・テューンズ』で長編CGIアニメーションを何本か作って、
場数を踏んだ方がいいと思います。

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