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×ゲーム(バツゲーム)

『バイオハザード IV』は観客のウケはそこそこいいみたいなんですが、
マスコミや映画関係者の評価はかなり厳しいそうです。
それは内容がどうとかよりもマスコミ向け試写会をしなかったからだそうで、
一般人よりも早く観れるという関係者特権が享受できなかったので、
特権意識の強いマスコミがへそを曲げた…、みたいな感じです。
これだからマスコミとか映画評論家のレビューなんて信用できませんが、
それはひとまず置いといて、昨今の試写会事情の話です。

ボクもホントは試写会とかに参加したいんですが、試写会って平日が多いし、
だいたい夕方が多いんで一般人は参加しにくいんですよね。
でも最近はネット試写会みたいなのがあって、けっこう深い時間や、
場合によってはオンデマンドで公開前の映画がパソコン上で見れます。
もちろんほとんどの場合人数制限はあるけど、
何の労力もなしで、しかも無料で最新映画が観れるんだから便利です。
でもネット試写会が、ちゃんと試写会として機能してるのかが疑問です。
ふつう試写会って、配給会社の人がウロウロしながら客層や反応をチェックしてますよね。
ネットだとお客さんの様子も見れないし、ちゃんとモニタの前にいるかさえわかりません。
ネット試写会はYoutubeの無料動画と似たようなもので、
劇場で見るほどの有難味がないから、クチコミ効果も薄そうだし…。

ということで、今日は一昨日ニコニコ動画で無料先行公開された映画の感想です。
ボクは視聴登録してないので、ふつうに劇場で観ました。

×ゲーム(バツゲーム)

2010年9月18日公開。
『リアル鬼ごっこ』の原作者・山田悠介のサスペンス・ホラー小説を映画化。

小学校時代に行われていたいじめ、“×ゲーム”。それは、赤いブリキ箱にいじめの内容を書いたクジを入れ、クジを引いては書かれたことを実行するというものだった。12年後、“×ゲーム”が行われていた小学校の教師が突如自殺。他殺ではないかと考えた当時の生徒、英明(荒木宏文)は、12年前のいじめられっ子を疑い始める。(シネマトゥデイより)



山田悠介の作品は序盤は引きの強いアイディアでグイグイのめり込んでしまうが、
終盤、収拾がつかず、とっ散らかったまま終わる、という印象があります。
本作もまさにそんな感じです。
はじめは都市伝説系ホラーのような展開で始まるが、
途中から急にシチュエーション・スリラーに代わり、
スプラッタ・アクションを挟んで、サイコ・サスペンスで終わる…。
後半のグダグダ感は酷く、「ここで終わりだな」と思ったら
「え、まだ続くの?」という展開が、3~4回あります。
はっきり言って盛りすぎ、欲張りすぎです。
特に最後のサスペンス・パートは、伏線が雑すぎるというか、
序盤に怪しい人物をこれ見よがしに登場させているため、
ネタバラシされても何の驚きもありません。
誰でもわかる犯人の正体なんてどうでもいいから、
シチュエーション・スリラーのところでスッキリ終わらせておけば、
トーチャーポルノとして、それなりに面白い作品だったと思います。

蛇足部分で、それまで倫理的で英雄的だった主人公・英明(荒木宏文)が、
あんな場当たり的な殺人を犯したのも納得できないし、
最後彼がどんな結末を迎えようが後味悪いです。
それに若年性健忘症かと思うほど、昔(小学校時代)のこと忘れすぎでしょ。
その記憶力は『20世紀少年』のケンヂより酷いです。
あんなことしといて、よくも飄々と被害者面してられるものです。
飄々とと言えば、荒木宏文って演技や見た目がチャラケすぎてて、
これほどスリラーが似合わない俳優もいないと思いました。
他の×ゲームを受ける3人も、全然緊張感無くて笑えます。
(特にエンピツギロチンの時の仲川遥香(AKB48)のリアクションは爆笑。)
×ゲーム執行のBGMもチャラケてて、なんか『ガキ使』の罰ゲームみたいに見えます。

そんな悪ふざけはある意味面白いとも言えるんですが、
本作の題材がデリケートな社会問題であるイジメですからね。
しかも小学生の、かなり陰湿なイジメなので、
あんなにチャラケられるとちょっと不快感が湧いてきます。
それにこどもの頃にイジメられた子が、大人になってイジメっ子に報復するという内容で、
イジメっ子たちの性格が歪んでるのは仕方ないとしても、
その何倍もイジメられっ子の性格が歪んでいます。いや、狂っています。
山田悠介のイジメられっ子に対するネガティブな偏見が透けて見えますね。
少なくとも本作はイジメを批判的に扱った内容ではなくて、
イジメという陰湿な行為を、面白おかしくグレードアップさせて拷問に変えた娯楽作で、
イジメに対して問題意識を持ってる人は不愉快極まりない内容でしょうね。

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