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シロメ

最近はアイドル戦国時代なんて言われてますが、AKB48って何気にスゴイですよね。
ボクはファンでもないし、メンバーの名前もひとりもまともにわからないんですが、
テレビ見てても、ネットサーフィンしてても、普通に人と世間話してても、
"AKB48"というグループ名を全く見ない・聞かない日はないです。
もちろんいい話題ばかりじゃなく、ネガティブな話もあるんだけど、
とにかく「めちゃめちゃ売れてるんだなぁ」と印象付けられます。
メンバー多さを活用して、いたるところに登場してるから、
テレビで名前も知らない女の子(特にロングの黒髪)が出演してると、
なんとなく「AKB48の子じゃないかなぁ」と思ってしまうくらいです。
これは上手い売り方で、実態以上に売れてるように見えますよね。
ただ、これだと個々のメンバーは全く印象に残らず、AKB48という看板と、
プロデューサーの秋元康の権力だけがどんどん大きくなっていく感じで、
当の本人たちにはちょっと気の毒だと思うんだけど。

秋元康はいろいろ手を広げていて、ホラー映画を手掛けることも多く、
ホラー映画好きのボクにとっては、秋元康はホラー映画の原作者という印象ですが、
彼は作詞やアイドルのプロデュースの才能はあるかもしれないけど、
ホラー映画の才能は全くない、駄作メイカーだと思います。
(代表作は『着信アリ』やAKB48主演の『伝染歌』。)
自分の知名度利用して片手間にホラー映画作って、ヒットされてしまうと、
日本のホラー映画の質が下がるし、ホラー映画好きとしてはあまり嬉しくないです。

だから秋元康は大嫌いだし、その商売道具であるAKB48も応援する気にはなりません。
なので、もしアイドルグループに興味を持つようなことがあれば、
AKB48のライバルになるグループを応援すると思います。
例えばモーニング娘とか、ももいろクローバーとか…?

ということで、今日はももいろクローバーの初主演ホラー映画の感想です。

シロメ
シロメ

2010年8月13日公開。
アイドルユニット"ももいろクローバー"主演のフェイク・ドキュメンタリー。

ある廃虚を訪れた者を地獄に引きずりこむといわれる謎の化け物、“シロメ”。そこでは多くの者たちが行方不明や事故死、あるいは発狂、自殺するといった事件が起こり、4年間で死者6名を数えていた。ある夜、6人の少女がうわさの真相を確かめるべく廃虚へと潜入するが、彼女たちの目の前で次々と超常現象が巻き起こり……。(シネマトゥデイより)



昨日感想をアップした『怪談レストラン』は、
ホラー映画の監督が、ホラー映画の体裁でアイドル映画が撮った挙句、
全然面白くない作品になってしまったということを書きましたが、本作はその逆です。
本作はホラー映画の監督が、アイドル映画の体裁でホラー映画を撮ったら、
予想以上に面白いものに仕上がっていたという感じです。
監督は『ノロイ』『オカルト』の白石晃士。
彼は日本のフェイク・ドキュメンタリー・ホラーの第一人者で、
本作ももちろんフェイク・ドキュメンタリー・ホラーになっています。

ボクは無類のホラー映画が好きですが、
その中でもフェイク・ドキュメンタリー・ホラーは大好物。
当然本作もすぐに観に行くことを決めましたが、
あくまで体裁はアイドルグループ"ももいろクローバー"の初主演映画ということで、
そのファン向けに作られたアイドル映画かもしれない、という不安はありました。
しかも聞いたこともないようなアイドルグループだし…。
(でも劇中の説明ではデビューシングルがオリコン1位の人気グループらしい…。)
が、蓋を開けてみれば、意外にもちゃんと怖いホラー映画になってました。

BSのアイドル番組の企画で心霊スポットに行くことになったももいろクローバー。
その心霊スポットには、願いを叶えるシロメ様がいるという都市伝説があり、
彼女たちがシロメ様に紅白歌合戦への出場を願掛けするという企画。
しかしそんな彼女たちの周りで次々と怪奇現象が起きて、
洒落にならなくなったため、放送できなくなったお蔵入り映像。
…という体裁の、『放送禁止』系フェイク・ドキュメンタリーです。
ですが役者が演じる普通のフェイク・ドキュメンタリーと違うのは、
主演であるももいろクローバーには、ヤラセであるということは一切伝えず、
ホントに心霊スポットに行くロケだと思わせることで、
彼女たちの演技を超えたリアルな緊張感を撮るという制作方法です。
平たく言えばドッキリです。
心霊モノのドッキリなんて、テレビでは定番中の定番ですが、
あれはターゲットが怖がる様を見て笑うためにやっていますからね。
わざわざホラーの監督を起用して、ガチで怖い心霊モノのドッキリってのは、
けっこう珍しいと思います。

それにネタバラシは最後なので、ホントにドキュメンタリーだと思って観る人もいるかも。
映画だと、フェイク・ドキュメンタリーの場合はネタバラシしないのが普通なのに、
最後にネタバラシしてしまったのは、白石監督らしからぬ興を削ぐ演出だと思ったけど、
もし信じてしまった人が「ももクロは呪われたグループだ」なんて思い込んだら、
ファンを止めかねないという配慮なのかな?
きっとファン層の年齢も低いだろうし、小中学生なら真に受けかねないかも?
大人でも『パラノーマル・アクティビティ』とか『THE 4TH KIND』を、
マジで信じちゃう困った人っていますからね。
だから『放送禁止』もシリーズ後半はフィクションと明記されるようになったし、
ついにはフェイク・ドキュメンタリーをテレビで放送できないご時世になりました。
信じてしまう人がいるから成り立つジャンルだけど、あまり信じられても困るという、
フェイク・ドキュメンタリーは数奇なジャンルですね…。

別に普通のフェイク・ドキュメンタリーにしても面白かっただろうけど、
ももいろクローバーはアイドル歌手だから、初主演で演技なんてできるわけもなく、
ドッキリという形態をとったことは正しい選択だったと思います。
それにより彼女たちの素の表情も引き出せるので、アイドル映画としても成功です。
特に興味深く思ったのは、明言はされてませんがももいろクローバーの6人中、
百田夏菜子と早見あかりはたぶん仕掛け人だと思うんですよ。
このふたりはビビってる演技をしているだけなので、
ガチだと思っている他のメンバーとは違い、怖がり方が嘘くさいんですよね。
リアルと演技ではこんなに違うものかと改めて実感しました。
やはり温度差を感じるので、全員ガチの方が緊張感はあったと思うんだけど、
それだと心霊スポットで率先できる人がいなくて、ロケにならないのかも?
なぜこのふたりが選ばれたのかわかりませんが、もともと幽霊が怖くないか、
洒落にならないくらいの怖がりかどちらかでしょうね。
他の4人からは、マジで怖いけどロケを成功させなくちゃいけないという、
ケナゲな気持ちが伝わってきて、ちょっと応援したくなりました。
ドッキリということもフェイクだという可能性もあるけど…。

エンドロールで、出演者や監督の名前以上に大きいフォントで名前があって、
ハンドルネームみたいな名前だし、なんだろう?って思ったんですが、
どうやら一般公募で出資者を募ったみたいで、その出資者の名前みたいですね。
そういえばデヴィッド・リンチ監督やリドリー・スコット監督も、
新作映画の制作費の一部を一般からの寄付で募ってるそうですが、
普通の観客にしてみても、作品の内容に口を挟んでくるスポンサー企業より、
一般からの寄付により監督の裁量で作られる映画の方がいいかもしれませんね。
ボクも好きな監督だったら2万円くらいは出せるかなぁ?
(まぁ本作は白石監督のファンが出資したわけではないだろうけど…。)

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