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係長 青島俊作 THE MOBILE

今日の作品『係長 青島俊作』で今年劇場で観た映画100本目です。
去年は100本達成した映画『さまよう刃』が10月半ばだったので、
今年は去年を超えるハイペースで観ていることになります。
でも最終的には去年の自分史上最多記録150本は超えない予定です。
それにしてもまさか記念すべき100本目がこんな似非映画になるとは…。
というのもこの作品は映画として作られたものではなく、
ケータイの動画サイトのコンテンツとして作られた動画です。
無料のケータイ用動画を、わざわざ金払って80㎡の大スクリーンで観るというのも、
なかなかシュールでおもしろい経験でした。
まぁ2度3度と経験したいことではないけど…。

ということで、今日は似非映画の感想です。

係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!

2010年8月7日公開。7日間限定公開。
docomo動画で独占配信されていた『踊る大走査線 THE MOVIE 3』の前日譚。

強行犯係係長に昇進した青島刑事(織田裕二)の元に早速難事件が訪れる。居酒屋だるまで同時に起きた"会社員殴打事件"、"痴漢事件"、"中国人スリ事件"。捜査を進める内に3つの異なる事件を繋ぐ意外な真実が見えてくる。果たして青島は勾留期限の48時間以内に事件を解決することができるのか?(TOHOシネマズより)



現在上映中の『踊る大走査線 THE MOVIE 3』の前日譚として、
本編公開前にdocomo動画で独占配信されていた全12話の動画です。
ボクは映画版だけじゃなくテレビ版のスピンオフ作品も全部見ているほど、
『踊る~』シリーズは好きだったので、本作も見たいと思っていたんですが、
ボクのキャリアはauだったために見ることができませんでした。

これは映画をより楽しむための企画というよりは、docomoの販促企画であり、
他キャリアの映画ファンを蔑ろにした、あまりありがたくない企画です。
それどころか「本作を見れないなら本編も見たくないや」と思う人もいるはずです。
現に、去年も同じようにフジテレビ映画とdocomo動画のコラボとして、
織田裕二主演の『アマルフィ 女神の報酬』の前日譚『アマルフィ ビギンズ』が
docomo動画で独占配信されたんですが、ボクはその動画を見れなかったという理由で、
本編の方も観に行くのをやめました。
特別映像といえども、前日譚というのは物語上前作と同じことです。
前作見てないで続編だけ見てもそれなりには楽しめるとは思いますが、
前作を見た人と比べたら、作品を楽しめる度合は全然違います。
そんな不利を受けてまで観るくらいなら、端から観ない方がマシと思う人もいます。
好きな作品だったら、なおさらガッカリです。

だからこそキャリア乗り換えてまで、その動画を見ようって人はいるだろうし、
docomoの販促としては効果的なのかもしれませんが、このやり方は姑息ですよ。
『踊る~』ファンの足元を見たイヤラシい企画です。
たとえキャリアがdocomoだったとしても、
本作を見るには4000円以上払ってパケット定額サービスに入らなきゃいけないし、
絶対にお客さんのことを考えたサービスじゃないです。
『踊る3』でも署員たちにdocomoの端末を配布するというシーンがありましたが、
全くストーリーとは関係ありませんでしたね。
あんなの完全な宣伝以外の何物でもなく、スポンサーを大切にするのは当然だけど、
こっち(観客)も金払ってんだから、邪魔な宣伝差し込むんじゃないよ。
(やるならもっとさりげなくしろ。)
あ、そういえば織田裕二って、昔auのCMに出てたのに、
途中でdocomoのCMに乗り換えてましたよね。
当時はボクはまだケータイ持ってなかった気がするけど、
あの件でdocomoのことを嫌いになったんですよね…。
(織田裕二自身のの倫理観というか節操のなさにも問題があるけど。)

ところが、docomo動画で独占配信を謳っていたはずが、
他キャリアのファンの声が届いたのか、急に本作の劇場公開が決定しました。
いや、そんな殊勝な気持ち、彼らが持ち合わせてるはずないから、
DL数が頭打ちになったから、劇場公開でもうひと稼ぎしてやろうってとこかな。
どちらにしても常々見たいと思っていたボクにはありがたいことです。
TOHOシネマズ日劇とTOHOシネマズ梅田の2館のみで、1週間限定公開だし、
料金は1000円均一とパケホーダイに比べたら圧倒的にリーズナブルなので、
『踊る3』の興収を鑑みれば、劇場は超満員かと思いきや全然ガラガラ…。
下手すると席を取れないことも覚悟していたんで、拍子抜けしました。
『踊る~』のファンはもともとdocomoの人が多いのか、
それとも『踊る3』の出来の悪さで、興味を失った人が多かったのか…。
前者の場合、のべ350万以上のDL数があったらしいので、全12話とすると単純計算で、
30万人ほどの人がすでに見たことになりますが、本編の動員数は400万人超えてるし、
後者が原因の可能性が高そうですね…。
でもボクは本編よりも本作の方が面白く感じたので、
本編のせいで観ないんだったら勿体ないことだと思いました。

内容は、青島刑事(織田裕二)のスピンオフという位置づけです。
(主人公なのにスピンオフってのは変な話だけど…。)
青島が強行犯係係長に昇進して初めての事件で、
ある居酒屋で同時に起こった3つの事件の関係者をひとりづつ取調室に呼び出し、
事情聴取しながら事件の真相を暴くという、安楽椅子探偵型サスペンスです。
『踊る~』の事件は支離滅裂でハチャメチャなものが多い中で、
本作は意外と本格派なサスペンスで、理路整然とスッキリした印象です。
舞台もほぼ取調室だけの密室劇で、アクションなど全くない会話劇、
特に第1話目はほぼ織田裕二のひとり芝居に挑戦しており、
派手さが売りの『踊る~』らしさはあまりありませんが、実験的で面白いです。
(それを劇場の大画面でやるというのは更に実験的です。)

青島だけじゃなくて、部下の新しい強行犯係の面々も登場しており、
特に第7話の王刑事(滝藤賢一)のエピソードは、
本編でもこんなに笑えるところはなかったというほどの大爆笑が起こってました。
それに『踊る3』で雪乃の代わりに突然レギュラーに加わっているとして
物議を醸した篠原(内田有紀)が、なぜ強行犯係に配属された経緯も語られていて、
大凡そ納得できる理由ではないものの、少しだけスッキリしました。
でもこれを知ってるか知らないかだけでも、彼女に対するイメージはかなり変わるし、
一部の人しか見れないケータイ動画で語られるべきものではないです。
ゲストである事件の関係者たちも笹野高史や浅利陽介など、意外と豪華です。

う~ん、ほとんどdocomoとフジテレビに対する文句しか書いてませんね…。
余談ですが、本編の『踊る大捜査線3』はどうも興収100億円は無理っぽいです。
最終興収は去年の『ROOKIES –卒業-』にすら届かなそうです。
それでも大ヒットなことには変わりないけど、全2作は100億円超えてるし、
特に前作の実写邦画史上最高の173.5億円の超ヒットから比べれば、
半分程度の成績に落ち込んでしまったわけですね。
『踊る~』ブランドの求心力が低下しているのも間違いないけど、
安易に乱発されるテレビドラマの劇場版にお客さんが飽きたのかもしれません。
ボクは好きなテレビドラマが劇場版になれば嬉しいし、劇場版に比較的好意的ですが、
先日発表された香取慎吾主演の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の劇場版
『こち亀 THE MOVIE 勝鬨橋を封鎖せよ!』の制作はさすがに安易すぎると思いました。
大野智主演の『怪物くん』の劇場版もかなり無謀だと思ったけど、
ドラマの評判は意外といいみたいだし、視聴率もギリギリ2桁キープしてますが、
平均視聴率一桁で評判も散々な『こち亀』の劇場版化に、どんな勝算があるのか…。
香取慎吾の人気頼みかもしれないけど、大野くんと違って、彼の商品価値の無さは
『座頭市 THE LAST』で証明されたばかりなのに…。
これでは余計テレビドラマの劇場版は見向きされなくなるに決まってます。
テレビ局は自分で自分の首を絞めてます。

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