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ちょんまげぷりん

ジャニーズタレント主演の月9ドラマが3クール続けて期待外れの視聴率らしく、
「もうジャニーズも終わりだな」なんて、ゴシップ系メディアやアンチが喜んでます。
ボクはジャニーズ事務所は権力が大きすぎて好きじゃないけど、
個々のタレントでは好きな人もいますし、もちろん嫌いな人もいます。
この月9ドラマの主演3人(山P、キムタク、まつじゅん)は比較的好きな方です。
でも月9は見ません。脚本が面白くないと評判だから。
たとえ主演を三浦春馬とか水島ヒロにしたところで、きっと面白くないです。
月9はジャニーズが終わってるんじゃなくて、脚本が終わってるんでしょうね。

ボクはジャニーズの曲はほぼ知らないし、バラエティ番組もあまり見ないので、
ジャニーズタレントの好き嫌いの判断は(主に映画での)演技力で決まります。
たとえば、SMAPは一般的にはダイコンと言われてるけど、
キムタクの『I COME WITH THE RAIN』や中居くんの『私は貝になりたい』はよかったし、
彼らの恋愛ものは見る気にならないけど、シリアスな役だとなかなかいいです。
キムタク主演の『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は若干心配だけど、期待はしてます。
吾郎ちゃんは主役だとちょっと厳しいけど、チョイ役だといい味出してます。
まさかの悪役で登場する『十三人の刺客』も楽しみですね。
『BALLAD 名もなき恋のうた』の草なぎ剛、『座頭市 THE LAST』の香取慎吾は
評判どおりのダイコンなので、かなり嫌いです。
普通ならこんなダイコン、一発で干されるところなんだけど、
事務所の権力で何度もチャンスが与えられ、それでも結果を出さない…。
こんなのは映画界にとって害悪以外の何物でもなく、だからジャニーズ事務所は嫌い。
他には『ヤッターマン』の桜井翔、『人間失格』の生田斗真、森田剛は好きかな。
映画に出てないタレントは、見る機会もないから評価しようもないけど、
ジャニーズのイメージから、何となくダイコンじゃないかなと思っちゃいますね。

ということで、今日は関ジャニ∞の錦戸亮の初主演映画の感想です。
ドラマ『ジョーカー 許されざる捜査官』は見るつもりだったけど見れてないので、
彼の演技はたぶん初めて見ることになります。

ちょんまげぷりん
ちょんまげぷりん

2010年7月31日公開。
NEWSの錦戸亮主演のハートフル・コメディ。

江戸時代からやって来たちょんまげ頭の侍、木島安兵衛(錦戸亮)をひょんなことから居候させることになった、ひろ子(ともさかりえ)と友也(鈴木福)の母子。友也のために偶然作ったプリンから、お菓子作りの才能を開花させた安兵衛。彼は人気パティシエとなり、ひろ子や友也とのきずなも深まっていくが……。(シネマトゥデイより)



ほぼ満席になったお客さんの8割以上は女性で、
ほとんどは錦戸亮、関ジャニ∞、NEWSのファンの人たちだと思われます。
ボクは錦戸亮のファンというわけでもなく、相手役のともさかりえのファンでもなく、
中村義洋監督の大ファンです。
『ジェネラルルージュの凱旋』は去年のベスト邦画といっても過言ではないし、
『ゴールデンスランバー』は今年上半期で最高に面白かった邦画だったので、
本作も疑う余地なく面白いに決まってます。
と思っていても、やはり錦戸亮主演のアイドル映画という一面もあるのは間違いなく、
内心ではちょっと不安もありました。
が、しかし、いざ観てみると、『ゴールデンスランバー』に勝るとも劣らない、
今年最高の邦画候補のひとつでした。

錦戸亮もただかっこいいだけでなく、嫌味のない愛すべきキャラとして、
魅力的に撮られていて、アイドル映画としては満点の出来。
コメディとしては、よくあるタイムスリップによるカルチャーショックものですが、
丁寧に作られていて、なかなかリアリティもあり、かなり笑えます。
それだけならタダのファン向けコメディですが、さすがは中村義洋監督、
社会問題を自然かつ軽やかに作品に落とし込んでいます。

江戸時代の武士・木島安兵衛(錦戸亮)は、神隠しで現代に飛ばされ、
そこでシングルマザーのひろ子(ともさかりえ)に出会う。
行くあてのない安兵衛はひろ子の家に暫く居候させてもらうことになる。
ひろ子は仕事と家事の両立で日々苦労しているが、
封建社会からやってきた安兵衛にとっては、女性は家事をするものであり、
ひろ子が外に働きに出ることが解せないのだが、大変そうな彼女を見かねた安兵衛は、
世話になっているお礼に、彼女の代わりに家事を引き受ける。
家事をするうちに菓子作りの才能に目覚めた安兵衛は、
ひょんなことからその才能が世間に認められ、パティシエとして働き出すが、
ひろ子はまた仕事と家事を両立させなくてはならなくなり…。
そんなある日、安兵衛はひろ子に仕事をやめて家事に専念するように進言するが…。

…というストーリーで、ジェンダー(社会的文化的な性差)がテーマになっています。
封建主義が当たり前の武士である安兵衛の考え方は現代では極端だけど、
未だに日本では「男は外で働き、女は家を守る」という風潮が根強いです。
もちろん客層は女性だし、主に「女性の社会進出の不利、困難さ」が
主題のようではあるんですが、男であるボクでも共感を覚えるのは、
物語後半で「男が受けるジェンダーの苦悩」もちゃんと描かれているからです。
一般的にジェンダーは女性差別みたいな意味で使われることが多いですが、
男にもジェンダーの重圧はあるし、こと仕事においては女性より重いかもしれません。
簡単に言えば、仕事をしている女性の社会の風当たりの厳しさよりも、
仕事をしてない(就けない)男に対する世間の風当たりの方が何倍も強く、
世間から女性の無職は容認されても、男の無職はもはや犯罪者扱いです。
男にとって仕事は命であり、主夫や育児休暇もまだまだ色眼鏡で見られるんですよね。
これは「女性の社会進出」と表裏一体で、同時に改善しなきゃいけないはずだけど、
日本では女性差別は叫ばれても、男性差別はホッタラカシになっています。
(父子家庭に対する行政支援の薄さとかもそうですね。)
本作は別にそんな問題を社会に投げ掛けているわけではないけど、
女性目線だけではなく、そんな男の苦悩をちゃんと描いているので好感を持ちます。

もちろんそんなテーマはあくまでハートフルなコメディとして落とし込んでいるので、
社会派映画のような重苦しさは全くなく、テーマに気付かなくても楽しめます。
ひろ子のひとり息子・友也と安兵衛の間に生まれる絆は感動的だし、
中盤の山場であるお菓子コンテストや、クライマックスのちょっとした殺陣は、
安兵衛が侍であるという設定をうまく生かしていてカタルシスを感じられます。
当然最後は別れが待ってますが、鑑賞後感のとてもいい、優しい映画です。
ひとつ難点があるとすれば、封建社会で飯も炊いたことのない安兵衛が、
すぐに料理が作れて、特に難しいお菓子作りをあっさりやってのけるというのは
さすがに無理があるので、何らかの理由付けがあれば完璧だったかな?

最後に錦戸亮の演技ですが、かなり好印象でした。次回作にも期待したいです。
それにしてもこんな良作がこんなに小さい公開規模なのは残念…。
特に関ジャニ∞の錦戸亮主演なんだから、関西ではもっと手厚く上映したらいいのに。
梅田は全2スクリーンのミニシアター、ガーデンシネマだけでしたが、
2スクリーンをフル稼働させてもまだ満席でした。
需要はありそうだし、近隣シネコンで拡大上映されるかな?

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