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ソルト

アメリカの大手映画制作会社のMGMが財政難で『007』の続編が作れないそうな。
(『ロード・オブ・ザ・リング』のプリクェルや『ロボコップ』のリメイクも同様。)
そんな『007』の前々作にボンドガールとしてオファーされたのが、
あのアンジェリーナ・ジョリーですが、大抵の女優が憧れるような役なのに、
アンジーは「ボンドガールは嫌だ」と断ったんだとか…。
なんでもボンドガールではなく、ジェームス・ボンド役に憧れてたんだそうで…。
アンジーくらいのアクション女優になると、
男がやるようなハードなスパイ役の方が魅力的なんでしょうね。

で、今週公開されたアンジー主演のスパイ映画『ソルト』ですが、
もともと主演はトム・クルーズで進められていたのが、トム・クルーズの降板し、
その後釜にアンジーが抜擢されたということです。
アンジーにしてみたら、念願の男を想定したスパイ役って感じですね。
まぁ出来上がってみれば、トム・クルーズ主演だったらどうなったのか
全く想像もできないほど、すっかりアンジーの色に染まっていましたが。
一方降板することにしたトム・クルーズは、『ソルト』を断ってまで、
同じくスパイ映画『ナイト&デイ』を選んだわけですが、
『ソルト』がかなりいい映画だっただけに、その判断が正しかったのかどうか…。
(ちなみに『ナイト&デイ』はもとはクリス・タッカー主演で書かれたようです。)

ということで、今日はアンジー主演のスパイ映画の感想です。

ソルト

2010年7月31日日本公開。
アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション・サスペンス。

CIAエージェントのイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、何者かの陰謀によってロシアスパイの嫌疑をかけられてしまう。逃走を図ったソルトはCIAの追跡をかわしながら、自らの容疑を晴らすべく、たった独りで真相究明に乗り出すが……。(シネマトゥデイより)



CIAのエージェント、イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、
ロシアの特務機関からの亡命者だという男オルロフを尋問するが、
オルロフはCIA内にロシアのスパイが潜入していて、それがソルトだと密告する。
それによりCIAから二重スパイの嫌疑を掛けられたソルトは逃亡。
その後、ロシア大統領暗殺事件が起こるが、そこにはソルトの姿が…。

ストーリーはソルト視点で進行するため、
彼女は密告者オルロフにハメられて二重スパイに仕立て上げられたように思えるけど、
それにしては明らかに行動がおかしくて、ホントに単なる濡れ衣なのか、
それともホントにロシアの二重スパイなのか、ソルトの正体がわからなくなります。
感情移入すべき主人公の真相がよくわからないまま鑑賞するというのは、
気持ちが不安定になって少々疲れますが、なかなかスリリングです。

おすぎや配給会社が「あなたは見抜けますか。彼女が一体、何者なのか。」とか、
「アンジーに騙される。」とか、ほぼネタバレのような宣伝を行っているので、
ソルトがただのCIA諜報員ではないことは観る前からわかっていたことだけど、
だからといってそう簡単にロシアのスパイと割り切れるわけでもなく、
CIAでもKGBでもなく、公的機関ではないテロ組織の工作員のようでもあり、
はたまた彼女単独の目的で行動しているようにも見えるし、
裏には北朝鮮が見え隠れするなど、かなり込み入った展開になっています。
もちろんここで彼女の正体をバラすような無粋なことはしませんが、
たしかに真相はけっこう意外だったかも。
まぁそれはソルトの正体に関することじゃないですが…。

というか無粋も何も、実際ソルトの目的が何なのかイマイチ理解し切れてません。
もしかしたら途中で目的が変わったのかもしれないけど、
彼女の心境が観客にバレたらそこで終わりなので、煙に巻かれるようになってるし。
それ以上に密告者オルロフの目的がちゃんと筋が通ってるのかも微妙なような…。
また背景にしても今更とも思える冷戦下のソ連絡みのところから始まって、
ケネディ大統領暗殺事件や、挙句の果てに中東戦争まで織り込んだややこしい脚本で、
かなり集中してないと全体像を見失っちゃいます。
その複雑さがまた作品の魅力なんだけど、ちゃんと人に説明はできる自信はないです。
『インセプション』にしてもそうだけど、やっぱりオリジナル脚本っていいですね。

まぁそんな複雑な脚本も魅力ですが、別に理解できないからといって問題ないくらい、
アンジーのアクションも本作の大きな魅力です。
アクションシーンもほとんど本人が演じているらしいのですが、
格闘アクションはもちろんのこと、ハイウェイでの危険な逃走劇はなかなか圧巻。
それこそジェームズ・ボンドばりのハードなスパイ・アクションです。
アクションの他にも白ソルトや黒ソルトに、予想外なコスプレもあったりで、
いろんなパターンのアンジーを拝めます。

ここからは余談ですが、
先々月アメリカで旧KGBのスパイ、アンナ・チャップマン容疑者が捕まりました。
"美しすぎるスパイ"として日本でも話題になりましたが、
ロシアの女スパイで核開発計画の情報収集をしていたとの話もあり、
『ソルト』を連想させるところがあります。
時期が時期だけに、手の込んだ映画の広報活動かとも思ったほどです。
実際にはたまたま時期が被っただけみたいだけど、
映画会社は宣伝のためにロシアに送還された彼女を探している、なんて話も…。
日本でも先日北朝鮮の元・女スパイ、キム・ヒョンヒ元死刑囚が来日して、
国賓扱いで遊んで帰っていきましたが、それもある意味タイムリーでしたね。
もっともこちらは全然"美しすぎる"ことはないので、
ソルトと比較されたりはしませんが…。

そもそもマスコミの大好きなこの"美しすぎる○○"という表現だけど、
"美しすぎる市議"とか"美しすぎる海女"とか、
"○○のわりには綺麗"という意味だし、なんか職業差別っぽくないですか?
本人たちは満更でもないようなんで別にいいけど。

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