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トイ・ストーリー3

毎年1本CGIアニメを発表して、ことごとくヒットさせてきたピクサーですが、
なんだか2012年までに発表される予定の作品が5~6本あるみたいです。
確実なのは来年の『カーズ2』と再来年の『モンスターズ・インク2』だけど、
他に『Newt』『The Bear and the Bow』『Brave』という作品が挙がっています。
更に2012年公開、初の実写映画『火星のプリンセス』というものも…。
作れば必ずヒットするドル箱ブランドだし、年1本体制はもうやめるのかな?
ピクサーのことだからきっと杞憂に終わるけど、クオリティを維持できるか心配です。
ピクサー以外のディズニーアニメではディズニー・クラシックスの
『塔の上のラプンツェル』『Winnie the Pooh』『King of the Elves』も順次公開。
ライバル・ドリームワークスもピクサー路線に変わってきた気がするし、
『怪盗グルーの月泥棒』でユニバーサルもCGIアニメに参入するなど、
CGIアニメの良作が群雄割拠する中、ディズニーも気が抜けません。
そういえばソニーの『Planet 51』は日本公開されないのかな?
ちょっと地味だけど、面白そうな作品だったのになぁ…。

ということで、今日はピクサー最新作の感想です。

トイ・ストーリー3
Toy Story 3

2010年7月10日日本公開。
元祖CGIアニメ『トイ・ストーリー』のシリーズ第3弾。

アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる。(シネマトゥデイより)



ピクサーは、本作の前作である『トイ・ストーリー2』という例外を除けば、
続編に頼らず、毎回全く新しいオリジナル作品ばかり制作し、
それが全て面白く、大ヒットさせているという驚異的なブランドでした。
ボクもピクサーのそんなところを高く評価していたので、
本作や、それに続く『カーズ』や『モンスターズ・インク』の制作発表を聞いた時、
"お手軽な続編を作ろうなんて、ピクサーもネタ切れか…"と思ったものです。
だって1作目より面白い続編なんてそうそうないし、
特に3作目には"魔物が棲む"といわれるほど面白い3作目は皆無です。
『トイ・ストーリー』シリーズは珍しく2作目のほうがよく出来てたけど、
それはCGIアニメの技術的な向上によるところが大きかったです。
ですが本作は、そのジンクスを見事に打ち破ってくれる快作でした!
1作目、2作目よりもかなりパワーアップし数段面白い、奇跡の3作目です!

第1作目から比較的短いスパンで公開された前作と違い、
本作は前作から11年ものブランクがあります。
その長すぎるブランクはピクサーが意図的に空けたものではなく、
権利的な問題で続編を作らなかったそうです。
1~2作目はピクサーがイチ製作会社の頃、ディズニーと共同制作したものですが、
シリーズの著作権はディズニー側が押さえていました。
ピクサーはいずれディズニーと袂を分かとうと考えていたために、
シリーズの続編を制作しないようにしていました。
しかしドル箱であるピクサーとの決別を恐れたディズニーは数年前にピクサーを買収、
ピクサーの思いとは逆にピクサーはディズニーと一体になってしまったわけですが、
奇しくもそれにより、権利問題が無くなり続編制作ができるようになったのです。

でもそれで空いてしまった11年のブランクは長すぎます。
今のアニメのターゲットであるチビッコは『トイ・ストーリー』を知らない世代だし、
当時映画を観た小中学生は今では大学生、社会人です。
しかしピクサーはその図らずも空いてしまったブランクを、
実際の時間経過として作品に落とし込み、逆にそのブランクを見事に活かした。
…いや、ブランクがあるからこそできた素晴らしい脚本を作り上げました。
(1作目当時子供だった20代くらいの観客は号泣必至です。)
それを思うと今大ヒット公開中の『踊る大走査線3』は、7年もブランクがあるのに、
全くブランクを感じさせないが、全く成長もしてない内容だったのには失笑しますね。

脚本の素晴らしさはブランクを活用したということだけではなく、
シリーズの世界観を全く壊さなかったことです。
続編となると、どうしても新キャラに頼りがちになるもんだけど、
本作は前作までの主要キャラを如何に活かすかということに努めています。
もちろん新キャラにもいっぱい出会うし、みんな魅力的なキャラばかりなんだけど、
新キャラはあくまでも敵キャラやゲスト扱いで、
やはり中心はウッディやバズ、ジェシーたち旧キャラです。
しかも旧キャラみんなにちゃんと見せ場があり、全く蔑ろにされるキャラがいません。
これには製作者のシリーズに対する愛を感じたし、とても好感が持てました。
新キャラでよかったのは、やっぱりバービー人形の彼氏・ケンかな?
人間キャラでは近所の女の子・ボニーがかわいいです。あとは…トトロ。

ストーリーについては、是非劇場で観てほしいので一切触れませんが、ひとつご忠告。
もし第1作目を忘れてそうなら、一度見直してから本作を観ることをオススメします。
2作目は日曜洋画劇場で放映するそうなので見る人も多いでしょうが、
(日曜洋画劇場でアニメを放映するのは初めてなんだそうです。)
是非見ておくべきは1作目です。
これを覚えているのといないのでは、クライマックスの高揚感が全然違います。

あと、ピクサーの信条は"第1にストーリー、第2にキャラクター"なので、
『カールじいさん』同様、割高料金払ってまでデジタル3Dで観る必要はないかと。
ボクは2月に公開された『トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D』を観たので、
その流れで今回もデジタル3Dを選択してしまいましたが、
序盤のスペクタクルシーン以外では別に3Dを活かす演出はありません。
むしろ泣く時にメガネが邪魔です。
ただオマケとして併映されている短編アニメ『デイ&ナイト』は、
デジタル3Dによる奥行きを最大限に活かした実験的な作品なので、
2Dではなにも面白くもないだろうし、観る価値もないと思われます。

さて、今後のピクサー作品は『カーズ2』『モンスターズ・インク2』と
続編モノが続きますが、たぶんピクサーなら前作を上回るものにしてくれるはずです。
どちらもピクサーの中でも名作の部類に入る作品なのでハードルは高いですが…。
あ、そういえば本作『トイ・ストーリー3』には、
『モンスターズ・インク』の女の子・ブーがカメオ出演してるという噂が…。
どうもチョウチョ組のカチューシャの女の子がソレらしいんだけど、
う~ん、似てるような気はするけど…、確信はないかな…?
まぁ真偽は2年後『モンスターズ・インク2』ではわかることですね。

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