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レポゼッション・メン

明後日はケンタのオリジナルチキンが1ピース100円なんだそうです。
普段は1ピース240円で、ボクみたいな貧乏人は躊躇してしまうんですが、
ケンタはデフレなのに値上げばっかりで、最近はなかなか行かなくなりましたが、
この機会に久しぶりに食べてみようかな?
ケンタのチキンは鶏一羽からたったの9ピースしか取れないらしいんだけど、
鶏って一羽あたり2千円もしないってことかな?
そういえば内臓って商品になってないけど、どうしてるのかな?
昔はよくオリジナルチキンに内臓ぽいものが付着してたけど…。

ということで、今日は内臓を売る人たちの映画です。

レポゼッション・メン

2010年7月2日日本公開。
人気作家エリック・ガルシアによる原作を映画化したSFサスペンス。

人工臓器により長寿が可能になった近未来、高額ローンの返済が滞るとレポ・メンと呼ばれる臓器回収人が強制的に人工臓器を取り立てていた。レミー(ジュード・ロウ)は腕利きのレポ・メンとして恐れられていたが、ある出来事によって人工心臓を埋め込まれてしまう。多額の借金を背負い追われる身になった彼は、謎の女性債務者ベス(アリシー・ブラガ)と出会う。(シネマトゥデイより)



低所得者に住宅ローンを組ませて高い利率を取り支払いが滞れば住宅を差し押さえる。
これは世界同時株安の原因となったサブプライムローンのことですが、
本作の舞台となる近未来のアメリカでは、住宅が高額な人工臓器に変わり、
臓器移植が必要な人に人工臓器を販売しローンを組ませ、
支払いが滞れば回収人が滞納者を殺してでも人工臓器を押収するという、
無茶苦茶な商売が横行しています。
人工臓器を買う客は決してお金持ちというわけではなく、
低所得者にも甘い返済計画をちらつかせて売りつけ、莫大なローンを組ませます。
サブプライムローンと違うのは、客が滞納することを前提としているところ。
そして支払いが間に合わないと、回収屋が現れます。
本作はそんな凄腕回収人が主人公のレミー(ジュード・ロウ)の回顧録です。

"シュレーディンガーの猫"のエピソードから始まる本作。
シュレ猫理論はボクにとってはちょっと理解しがたい理論ですが、
要は死んでる状態と生きてる状態が同時に起こりえるといことで、
人工臓器を使用するということは、つまりそういうことだということですね。
人工臓器が無ければどうせ死ぬ人なら、人工臓器を抜き取る前に殺しても同じこと。
だから回収人レミーは躊躇無く人工臓器を押収できるわけです。
ちょっと哲学的ですよねー。

でもそんなサムプライムローンなどの社会問題の暗喩や、
シュレ猫理論の哲学性は味付けでしかなく、本作は見どころは、
腹をメスで切り裂き、喉をナイフでかき切る大出血バイオレンスです。
スプラッタが苦手な人はちょっと気をつけた方がいいかもしれませんが、
そんなバイオレンスシーンでもあまり血なまぐささを感じず、
スタイリッシュな感じに仕上がっています。
なんでも監督がミュージック映像畑の人なんだそうで、お洒落な映像が多いです。

凄腕回収人レミーは仕事道具のAEDのトラブルにより自前の心臓がダメになり、
自らが人工臓器(心臓)ローンの債務者となってしまう。
それでも回収人は高給取りなので支払いには困らないはずが、
自ら債務者となったことで、滞納者たちに情が移ってしまい、
殺して人工臓器の押収することができなくなってしまいます。
仕事が出来なくなったレミーは滞納者となってしまい、
同僚だった回収人達に追われる立場に…、という話。

人工臓器を移植されたことで、他人の人生の重みも感じれるようになり、
人を殺すことを躊躇うようになったレミーだけど、
人工臓器回収以外の目的ならばアッサリ人を殺しちゃうし、
今まで高給取りだったのに、貯蓄が全く無いのか、すぐにローンの滞納が始まったり、
その他にもいろいろと、ツッコミどころがたくさんあるストーリーです。
でもそれを差し引いて余りある設定の面白さがあります。
特に人工臓器の設定がユニークで、臓器の代用品として医療目的のものだけではなく、
聴力を飛躍的に向上させる人工耳や、酒飲みご用達のデトックス人工肝臓、
感度抜群の人工生殖器なんてものまであります。
人工眼球には3D映画観る時に専用メガネを必要としないんだそうで、超便利です。
臓器移植が必要な病気じゃなくても、うっかりローンを組んでしまいそうです。
本作のラストには、"こんなのアリか!?"と思った驚きの人工臓器も登場しますが、
それは重大なネタバレなので、観てのお楽しみ。

本作はどちらかといえば人工臓器に対して否定的に描かれていると思うけど、
『闇の子供たち』なんて観ると、子供を殺して抜き取った臓器が
高価で売買されている実態はたしかにあるみたいだし、
そんな悲劇を無くすためにも人工臓器の開発は大切なことです。
ちなみに本作では人工心臓は約1億円らしいです。
命の値段にしては意外とリーズナブルな気もするけど、
違法な臓器売買の方がまだ安いかもしれないですね。
(ローンで買うと年利約19%なので一括購入がオススメ。)
まぁ現実には違法な臓器売買にしても、高価な人工臓器にしても、
その恩恵を受けられるのは裕福な人だけだろうなぁ。

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