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エルム街の悪夢

2008年の『ハロウィン』、2009年の『13日の金曜日』に続いて、
先月『エルム街の悪夢』のリメイク版がついに日本公開されました。
これでブギーマン、ジェイソン、フレディの3大サイコキラーが、
新しく生まれ変わって揃ったことになります。
しかもなんとこのリメイク版3作は、いずれも全米一位でデビューしてるんですよ。
この3作はどれも旧シリーズが10作ちかく制作された人気シリーズですが、
旧『エルム街の悪夢』シリーズ第一作目の監督が仰るには、
ホラー映画は登場人物がほぼ死ぬんで、続編に物語の連続性を持たせるのは難しく、
シリーズを重ねる毎に初期の作品とは別物になりがちなんだそうです。
だから、リメイクブームに異を唱える人も多いし、ボクもやりすぎだと感じてるけど、
ホラーに関しては、続編よりもリメイクの方が向いてるのかもしれませんね。

続編を重ねると人気を維持するのも難しいわけだけど、
リメイク版『ハロウィン』シリーズはすでにその傾向があるようで、
続編の『ハロウィンⅡ』(日本でも現在超小規模公開中)はかなり失速しました。
(…それでも3作目は作るらしいです。しかもデジタル3Dで。)
リメイク版『13日の金曜日』も続編が今年公開予定だったんだけど、
プロデューサーがTwitterで「もう続編はない」宣言をしたらしいです。
(…次は記念すべき第13作目だったのに。)
リメイク版『エルム街の悪夢』も当然のように続編が予定されてるけど…。

ということで、リメイク版『エルム街の悪夢』の感想です。

エルム街の悪夢

2010年6月26日日本公開。
1980年代の同名人気ホラー映画をリメイク。

エルム街の若者たちは一様に悪夢にうなされていた。赤と緑のストライプのセーターに顔のやけどを隠すフェドーラ帽、鉄の爪を持つ男(ジャッキー・アール・ヘイリー)の夢だった。ある日、夢を見た若者の一人が現実の世界でも殺されてしまう。殺人鬼から逃れるには眠ってはいけないと気付いた彼らだったが……。(シネマトゥデイより)



『エルム街の悪夢』旧シリーズのフレディは、第一作目こそシリアスで怖かったけど、
シリーズを重ねる毎に、シニカルなおもしろキャラに変わっていきました。
それがまたジェイソンやブギーマンとは異なるフレディの魅力でもあるんですが、
ホラー映画としてはやっぱり怖さは薄まる一方で…。
そんな中、本作は原点回帰というか、初期のフレディの怖さを再現しようとしたのか、
かなり忠実な第一作目のリメイクになっています。
でも実は原点回帰しようとしたのは今回が初めてではなくて、
第7作目の『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア』で試してるんですよね。
この作品は過去6作をメタ・フィクション扱いした実験的な作品で、
なかなか面白かったんですが、そんなに全米でヒットしなかったのか、
日本では劇場未公開となりました。

しかしその次に公開された8作目の外伝的作品『フレディVSジェイソン』が、
『エルム街の悪夢』と『13日の金曜日』の夢のクロスオーバーで話題になり、
シリーズ最大のヒットを飛ばしています。
たぶんこの作品で、低迷していた80年代ホラーシリーズが息を吹き返し、
昨今のホラー映画リメイクブームのキッカケになったんじゃないかな?
その作品でのフレディはいつものシニカルな戻っていて、
やっぱり観客はそんなお茶目なフレディの方が好きなんじゃないかなとも思いました。
(その続編『フレディVSマイケル・マイヤーズ』も企画されてたらしいです。)

だけど先に公開されたリメイク版『13日の金曜日』がシリアス路線で大ヒット。
『エルム街の悪夢』のリメイクもその路線で行こうということになったようです。
フレディを演じるのも一作目から演じ続けたロバート・イングランドから、
ジャッキー・アール・ヘイリーに変更になり、中身も新生フレディとなりました。
この新生フレディは、一作目に倣い茶目っ気ゼロで不気味なフレディに戻ってます。
しかしファンにとって、それがいいのか悪いのかは意見の分かれるところで、
オリジナル原理主義的なファンにとっては喜ばしいだろうけど、
お茶目なフレディのファンももちろんいっぱいいます。
ボクは俄かファンだけど、フレディといえばやっぱりシニカルな印象があるし、
それがフレディらしさであり、ただ怖いだけならジェイソンやブギーマンなど、
他のサイコキラーと大差ないんじゃないかと思うんですよね。
というか、あの独特の風貌に染み付いてしまったお笑いイメージは、
性格がシリアスになっただけでは拭い去れるものではなく、やっぱり怖くないです。
役者も変わったんだから、もっと外見も変えたらよかったのに…。
と、往年のファンからは賛否両論あるものの、ファンではない若い世代を取り込み、
大ヒットしたようなので正しい路線だったんだと思います。

あ、ボクも特に不満があるわけではないです。
むしろ第一作目よりも良くなっていると感じるくらいのリメイクで満足です。
特にフレディが人を襲う動機も明確になっているのがよかったです。
旧シリーズのフレディは生前は児童を襲うペドフィル野郎なのに、
死んで怪物化してからはハイ・ティーンばかり襲うのが疑問だったんですが、
本作ではその疑問が払拭され、若者ならだれでもいいわけではなく、
因縁の相手しか狙わないという設定に変わったようです。
(そうなると、なんとなくブギーマンと被る気もするけど…。)
それにより、フレディの被害者たちも、ただの殺られ役としてではなく、
人物像が丁寧に描かれるようになり、
特に主人公のナンシー(ルーニー・マーラ)の彼氏(カイル・ガルナー)が
目覚しい活躍を見せる様になりました。
ナンシーの彼氏役はオリジナルではジョニー・ディップが演じたことで有名ですが、
その時は今のジョニデでは考えられないくらい、何の華もない不甲斐ない若者でした。
(数年後ジョニデは『シザーハンズ』を演じるんですが、意外とフレディの影響?)
その反面、生前のフレディの末路を変更したことで、
フレディのホームグランドであるボイラー室の意義がなくなっちゃったけど…。

アチラを立てればコチラが立たずで、みんなを満足させることなんて絶対無理だけど、
今回のリメイクは単発としてはかなり成功したんじゃないかな?
リメイク版『13日の金曜日』よりも断然面白かったのは間違いないです。
余談ですが、本作を観た夜に、殺されかける夢を見ました。
別にフレディに襲われたわけじゃないけど、映画が影響したのかも?

コメント

新エルム街の悪夢リメイク

旧エルム街の悪夢とリメイクエルム街の悪夢は、似たような、作品ですが、変わった物で、ナンシ役が、主人公に新しいなっているがその彼氏が、ジョニー・デップが、フレデイ役にして欲しかったです以前に、旧ナンシ役演じた主人公に、ナンシの母親役演じ欲しかったですね。

Re: 新エルム街の悪夢リメイク

ふむふむ。
たしかに旧作のキャストがリメイクに出演するのはファンには嬉しいですが、
リメイクするからには新規ファンを獲得するのも重要なことなので、
カメオでちょこっと出演してもらうくらいがいいかもしれません。
フレディをジョニデにやってもらうのは面白いですが、
ホラー映画の少ない予算ではかなり難しいかもしれませんね。
もちろん興収も跳ね上がるでしょうけど。

  • 2014/07/08(火) 17:32:37 |
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