ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

宇宙ショーへようこそ

昨日の記事で"2010年下半期、期待の映画ベスト10"を書きましたが、
そのラインナップでは、あえてアニメ映画を抜いておきました。
そうしないと、絶対にベスト10では収まらなくなるからです。
なので、この場で"2010年下半期、期待のアニメ映画ベスト10"を発表します。

『トイ・ストーリー3』(7月10日公開)
 …ディズニー・ピクサーの最新CGIアニメ。予告編ですでに泣けます。
『借りぐらしのアリエッティ』(7月17日公開)
 …ジブリ最新作。前売り券特典のミニ本は絶対ゲットしといた方がいいです。
『昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~』(7月30日公開)
 …なぜ今みつばちハッチなのか、その未知数な感じが期待を煽ります。
『ルー=ガルー』(8月28日公開)
 …京極夏彦の小説をアニメ化したSFサスペンス。
『ヒックとドラゴン』(8月7日公開)
 …ドリームワークス制作。全米で大評判となり続編制作も決定済み。
『カラフル』(8月21日公開)
 …劇場版クレヨンしんちゃんの黄金期の監督による最新作。一番期待してます。
『怪盗グルーの月泥棒 3D』(10月29日公開)
 …ユニバーサル初のCGIアニメでお手並み拝見といった感じ。
『おまえうまそうだな』(10月16日公開)
 …人気絵本のアニメ映画化。
『REDLINE』(10月公開)
 …マッドハウス最新作。キムタク、蒼井優など豪華声優陣で話題に。
『シュレック フォーエバー』(12月18日公開)
 …ドリームワークスの看板、『シュレック』シリーズの完結編。

ということで、今日は2010年上半期の最後に観たアニメ映画の感想です。

宇宙ショーへようこそ

2010年6月26日公開。
ベルリン国際映画祭公式上映作品に選ばれた劇場オリジナルSFファンタジー。

全校生徒が、街から転校して来た小山夏紀を入れてもわずか5人しかいない村川村の小学校に通う、夏紀、周、康二、倫子、清は、行方不明になったうさぎのぴょん吉を探すために裏山へ。5人は、巨大なミステリーサークルとケガをした一匹の犬に出遭うが、それは犬ではなく、惑星プラネット・ワンからやって来た宇宙人だっだ。(シネマトゥデイより)



『かみちゅ!』という文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞に輝いた
テレビアニメを作った監督、スタッフたちによる初の劇場オリジナルアニメです。
それもあってか、映画で勝負するという並々ならぬ意欲を感じるし、
かなり力の入った作品だと思います。
ただ、やりたいことが多すぎるのか、ちょっと詰め込みすぎかな?
しかもその詰め込むものが、『映画ドラえもん』だったり、『銀河鉄道』だったり、
『スター・ウォーズ』など、どこかで見たことがあるようなものばかり…。
せっかくのオリジナルアニメなのに、既視感バリバリの作品です。

とはいえ、『映画ドラえもん』的なSFアドベンチャーと、
『スター・ウォーズ』的なスペースオペラ、その他もろもろの要素を、
2時間程度でまとめるのはなかなか困難なことだと思うけど、
本作ではそれが決定的な破綻なくまとまっているので、オリジナリティは薄いものの、
やりたいことは全て具現化できていて、脚本としては上出来なんじゃないかな?
どこかで見たと感じるシーンは多いものの、そのひとつひとつは
本家にも負けないくらいのクオリティで再現されており、
例えば『ドラえもん のび太と宇宙開拓史』的な展開や演出がありますが、
去年本家でリメイクされた『ドラえもん 新・のび太と宇宙開拓史』よりも、
よく出来ていると感じるくらいです。
やっぱりオリジナリティを感じないというのは致命的だけど、
スペースファンタジー映画のパロディとしてみれば、その既視感も楽しめるかも。
"あ、アレってSWのデス・スターがモデルかな?"みたいな。

あるド田舎で、夏紀たち5人の小学生がひょんなことから犬型宇宙人を助ける。
犬型宇宙人ポチはお礼に5人を月まで遊びに連れて行ってあげるが、
ポチのミスで、月から地球への渡航が制限されてしまい、帰れなくなってしまう。
夏紀たちはポチの故郷の星を経由して地球に帰ろうと宇宙を旅するが、
道中で宇宙的規模の陰謀に巻き込まれてしまい…、という話。
宇宙規模のスケールの大きい物語だけど、テーマは友情とか正義とか別れとか、
こども映画らしい道徳的なものです。
自分たちの旅費を労働で稼ぐとか、年長者の責任とか、
こどもに教えておきたい教訓もいっぱい盛り込まれてるんだけど、
それが大人にとっては説教臭く感じるみたいです。
でも、月でパスポートを発行する時の哲学的なテストとか、
けっこう大人でも見失いがちな教訓も入ってたりするんですけどね。

ただ、だからといってこどもに観せたいかというと微妙で、
ちょっとロリコン、アニオタ狙いの演出が目に付くかな…。
非実在青少年条例だったら完全アウトな作品です。
ボクはそんな演出がダメだとは思わないけど、物語上必要なことでもないし、
それにより避ける人がいるなら、勿体無いことだと思います。
ただ一点、主人公の夏紀の設定は男だった方がテーマ的に合ってる気がしました。
たしかに主人公が女の子の方が見栄えもいいしアニオタも喜ぶだろうけど、
彼女だけは特に恋愛が絡んでくることもなく、女の子である必然性もないし、
ヒーローに憧れる女の子ってのはやっぱり違和感があるかなぁ。
まぁ夏紀が男だと、清の立場が微妙になっちゃうんだけど…。
とはいえ実際に劇場も大人ばかりだったし、こども向けなのは内容だけで、
やっぱり大きいお友達の集客を狙ってるのかもしれないけど…。
でもエイリアンなどのデザインは可愛いので、アニオタ以外にも、
『もやしもん』みたいに女性にもウケるかもしれないですね。

絵も綺麗でストーリーもテンポよく、最後まで飽きずに観ることができました。
もうちょっとオリジナリティがあったら尚よかったですが、
どんな形にせよオリジナルアニメで勝負しようという気概が立派だし、
製作チームとしてもたぶん映画は初めてなんだろうと思ったので、
次回作にも期待したいと感じる映画でした。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/312-3d2fb25f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad