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ダブル・ミッション

正直なところ、ボクは近隣諸国に対していい感情は持ってないんで、
近隣諸国の俳優やタレントもあまり好きじゃないんだけど、
ジャッキー・チェンだけは、アジアを代表するスターだと感じていたために
他の中国人俳優とは違って、それなりに好きでした。
でも『新宿インシデント』の頃からか、彼のイデオロギーを意識するようになって、
中国の国威発揚イベントに積極的に参加する姿を見たり、
ネット社会になって今まで知らなかった彼の政治的発言の数々を知るうちに、
やっぱり中国人(特に漢民族)を代表するスターなんだと感じるようになりました。

だからって別に今更嫌いになるってことはないんだけど、
ジャパンパッシング映画『ベストキッド』(2010)の出演はやめてほしかったかな。
作品としてはボクも楽しみだけど、「現場では"カンフーキッド"と呼んでいるよ」
みたいなことをジャッキーに嬉々として語られると、何かカチンときます。
もちろん制作のウィル・スミスに対しても、同じ憤りを感じますが…。
今まで贔屓してただけに…、ね。

ということで、今日は中国を代表するスター成龍のハリウッド映画の感想です。

ダブル・ミッション

2010年6月19日日本公開。
ジャッキー・チェンのハリウッド進出30周年記念作となるアクション・コメディー。

表向きはさえないセールスマンの顔を持つ敏腕CIAエージェントのボブ(ジャッキー・チェン)は、愛する女性との結婚を考えスパイ業からの引退を決意。ある日、恋人の子どもたちの面倒を見ることを頼まれるが、子どもの一人がボブのPCからロシア当局の秘密データをダウンロードしてしまう。やがて、彼らは巨大な陰謀に巻き込まれていき……。(シネマトゥデイより)



カンフー・アクションの世界的スターのひとりジャッキー・チェンの、
ハリウッド進出30周年となるメモリアル作品で、それを象徴するかのように、
冒頭で『タキシード』や『ラシュ・アワー』など、過去の出演作の映像が流れます。
それにしても不思議なのが、せっかくのメモリアル作品なのに、
なんでこんなファミリー向けスパイコメディ映画にしたのかってこと。
物語も在り来たりで面白くないし、カンフーアクションは質も量も控えめで、
ジャッキーのキャリアを総括するには相応しくない内容に思えました。

でもそれが、ジャッキーのハリウッドでの立場をよく表していると感じます。
近年のジャッキー主演のハリウッド映画は『タキシード』を除けば、
『ラッシュ・アワー』シリーズ、『シャンハイ・ヌーン』シリーズ、『80デイズ』、
『ドラゴン・キングダム』と、ほとんどダブル主演体制のものばかりです。
たぶんジャッキーの単独主演では興行的に厳しいと思われてるんじゃないかな?
30周年記念として単独主演作品の企画が挙がった時も、興行的なリスクを恐れて、
とりあえず無難にヒットするファミリー向けスパイ映画にしたんじゃないかと。
結果としてカンフーアクションよりもスパイグッツの方が活躍する作品になり、
ジャッキー・チャンのファンにとっては物足りない仕上がりになりました。
それどころか、スパイが大好きなはずのアメリカのキッズたちからもシカトされ、
全米興行ランキングも物足りないものになってしまってます。
その頃は「ジャッキーも限界か…」なんてことも言われてましたね。
まぁ現在、主演作ではないものの彼が出演している『ベストキッド』が
全米でかなり好調なようで、まだ商品価値は充分ありそうです。
でも『ラッシュ・アワー』や『ドラゴン・キングダム』の続編も企画されていますが、
今後ハリウッドで単独主演するのは厳しくなったかも…。

さて本作の感想ですが、ジャッキー・チャン演じる元スパイのボブが、
交際相手の子供たちのベビーシッターをするという物語です。
前述のようにジャッキーに期待すると肩透かしを食らいます。
ただ、数少ないアクションは、これまでの作品のセルフパロディになっているようで、
コアなファンだとそれなりに面白いのかもしれません。
まぁオリジナルと比べて、衰えていることは否めないので、
別の意味でガッカリする可能性もありますが…。
ジャッキーが子供と絡んでいるのもありそうでなかった気がしますが、
パパ役を演じるのもこれが初めてなんだとか…(?)。
『ベストキッド』もウィル・スミスの息子と絡んでるし、
今後は子供絡みの作品が増えるのかな?
本作はジャッキー目当てだとイマイチですが、その子役たちが達者なので、
ホームコメディとしてはそれなりに楽しめる出来になっています。
末っ子のノーラはチョコマカしてて可愛いし、
長男イアンも元気でドジで子供っぽくて面白いです。
気を抜いているとうっかり泣いてしまいそうな感動シーンもあるし…。
子供ならきっと楽しめる映画になっていると思います。

何度も書いたように本作はハリウッド進出30周年のメモリアルですが、
近々ジャッキー・チェンには更なるメモリアルが控えています。
それは出演映画100本目というメモリアルです。
99本目は『LITTLE BIG SOLDIER(英題)』という中国映画らしく、
本国ではすでに公開されているようです。
そして100本目はジェット・リーのデビュー作『少林寺』のリメイクだそうです。
共演はアンディ・ラウで現在撮影中とのこと。
逆算すると、『ベストキッド』が98本目で、本作が97本目ってことになるのかな?
何度も引退をほのめかしてるけど、こんなワーカホリックが引退するはずないです。

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