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クレイジー・ハート

ボクは、今年もアカデミー賞のノミネート作品を観て回ることにしてるんですが、
そこで気になるのが第82回アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受賞した
話題の問題作『ザ・コーヴ』が鑑賞できるかどうかです。
関西在住なんでシネマート心斎橋で観るつもりだったのに、
劇場が右翼団体による街宣活動の予告にビビッて、上映中止になってしまいました。
右翼団体が上映を阻もうとすることなんて予測できることだったのに、
脅しに屈して上映中止する劇場側が情けなさ過ぎる…。
大手シネコンでは上映できない作品を上映できるのがミニシアターの存在価値なのに、
少し脅されただけで上映中止だなんて、ミニシアターとしての誇りはないのか…。
もうシネマート心斎橋なんて、ババア向けのアジア映画だけ上映したらいいよ。
まだ関西には第七藝術劇場があるし、腰抜けミニシアターはもう要らないです。

ボクは作品を観る前から、内容の是非についてどうこう言うつもりはないし、
ただ単にオスカーを受賞した作品として興味があるだけです。
ところが日本公開版は、モザイクなど過剰な自主規制が入るそうなので、
アカデミー賞受賞時の原形をどれだけ留めているかも怪しいもんで、
評判次第では上映されても観に行かないかな。

ということで、今日はオスカー受賞作の感想です。

クレイジー・ハート

2010年6月12日日本公開。
第82回アカデミー賞主演男優賞、歌曲賞を受賞した感動のヒューマンドラマ。

シンガーソングライターとして一世を風靡(ふうび)したものの、57歳になってすっかり落ちぶれたバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)。自分の弟子だったトミー(コリン・ファレル)がアメリカのトップ歌手として人気を博す一方、孤独な酒浸り生活を送るバッドは、シングルマザーの記者ジーン(マギー・ギレンホール)と出会う。(シネマトゥデイより)



一世風靡したカントリー歌手バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は現在57歳、
昔のヒット曲にしがみついて全米をドサ回りしながら、なんとか日銭を稼ぐ生活。
(アメリカは広いからドサ回りも大変です。)
そんな不遇な境遇と自堕落な生活から彼はアルコール中毒になっていた。
そんな折、営業先で地方紙の記者ジーン(マギー・ギレンホール)と出会う。
恋仲になったジーンや、彼女の幼い息子バディとの交流の中で、
バッドがミュージシャンとして、人間として再生していくお話です。

年老いた一発屋が再起をかけるというストーリーで、
こんな感じの心境の変化を描く映画は、演技力が問われるし、オスカー向きです。
内容的にも前年度のオスカー主演男優賞候補だった『レスラー』と類似点が多いけど、
ハッピーエンドとはいえななかった『レスラー』に比べると、
本作は希望が感じられるスッキリした終わり方です。
意外とその差が受賞と候補止まりの差なのかもしれないと感じました。
夢も希望もない昨今では、ハッピーエンドの方が好まれるみたいだし…。

バッドは落ちぶれて地方のバーやボーリング場で歌う毎日ですが、
バッドの相棒兼弟子だったトミー(コリン・ファレル)はトップ歌手として活躍中。
こんな相反する売れっ子キャラは、傲慢な嫌な奴というのが常ですが、
トミーはすごくいい青年で、落ちぶれたバッドでも恩師として尊敬していて、
ことあるごとにフックアップしようとしてくれます。
バッドとしてはトミーに対して複雑な気持ちですよね。
でもバッドもトミーのことは認めてるし、互いに尊重しあう、いい師弟関係です。
トミーの前座のオファーをバッドは渋々受けるんですが、
前座のバッドの演奏を盛り上げるために、トミーが乱入してきて、
ふたりで歌うシーンがあるんですが、そこが一番感動しました。
師匠を盛り上げようというトミーの優しさと、それを快く受け入れるバッド。
方や人気歌手、方や落ちぶれた歌手という立場だけど、
ふたりの変わらない師弟愛が伝わってきて泣けたなぁ…。
作品全体としては、バッドの再生はジーン母子との交流による影響だけど、
実際はトミーの尽力が大きかったのは間違いないです。
やっぱり成功の一番のカギは、いい人間関係だなぁ。

バッドがジーン母子との交流や挫折を通して、
自分の心境を歌にした曲が「The Weary Kind」で、
本作はこの曲でアカデミー主題歌賞を受賞しています。
ボクはカントリーなんて全然興味ないけど、それでもいい曲だと思ったなぁ。
もちろん歌詞とバッドの境遇と照らし合わせたからこその感動だけど。
この曲でバッドはミュージシャンとして再起したわけだけど、
ちゃんと名曲だと感じられる曲だったから、それも説得力がありますよね。
こうゆう音楽モノ映画は、音楽の出来次第みたいなところがあるしね。
この曲以外にも、カントリーの曲が何曲か劇中歌になってますが、
バッド演じるジェフ・ブリッジスは、ちゃんと自分で歌ってるし、
ギターの演奏もシッカリしていて、それがすごく様になってます。
これも彼が主演男優賞を受賞できたポイントのひとつでしょうね。

これで第82回アカデミー賞主要部門の受賞作・候補作のうち、
日本公開が決まっているものは、とりあえず全部観たはず。
明日か明後日には、まとめ記事を書こうと思います。

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